21日(日本時間22日)敵地でのフィリーズ戦に「1番・ライト」で4試合ぶりに先発出場したマーリンズのイチロー外野手が、今季18度目のマルチ安打を記録した。■カウントダウン進むたびに絶叫&大興奮の実況チーム、米解説者も応援「いいぞ、イチ!」 …

21日(日本時間22日)敵地でのフィリーズ戦に「1番・ライト」で4試合ぶりに先発出場したマーリンズのイチロー外野手が、今季18度目のマルチ安打を記録した。

■カウントダウン進むたびに絶叫&大興奮の実況チーム、米解説者も応援「いいぞ、イチ!」

 21日(日本時間22日)敵地でのフィリーズ戦に「1番・ライト」で4試合ぶりに先発出場したマーリンズのイチロー外野手が、今季18度目のマルチ安打を記録した。5打数2安打1得点の活躍で、メジャー通算は2996安打となり、3000安打の大台までいよいよ残り「4」。金字塔への歩みを日々見守る地元テレビ局は「22日(同23日)本拠地メッツ戦でのスピード達成」を予測した。

 右翼スタントン、中堅オズナ、左翼イエリッチと正外野手が固定されているマーリンズで、イチローが先発できるのは数えるほどしかない。この日は主砲スタントンに休養が与えられ、背番号51が待望の先発出場を果たした。第1打席こそ空振り三振に倒れたが、第2打席は快足を飛ばしてショートへの内野安打を記録。すると、おなじみ「FOXスポーツ・フロリダ」の実況チームは「これはヒットだ! 3000本まであと5本だ!」と興奮を隠しきれなかった。

 実況解説を務めるマーリンズOBのプレストン・ウィルソン元外野手は、メジャー16年目を迎えても一向に衰えないイチローの韋駄天ぶりを絶賛。事実、フィリーズ遊撃手ガルビスは横っ飛びして捕球した後、体勢を崩しながらも好送球するスーパープレーを見せたが、「最高の守備を見せましたが、イチローは余裕でセーフでした」と話すように、イチローのスピードが凌いだ形となった。

■後半7戦休みなしのイエリッチ休養でイチロー先発も?

 5点リードの8回1死一塁に生まれた2安打目は、フィリーズ3番手の左腕スタンフから放ったライト前安打だった。中継では、今季の対左腕打率が.353であることを紹介。データ通りにクリーンヒットが生まれると「(3000安打まで)あと4安打です。ライトに堅実なヒットだ!」と絶叫する一方、プレストン氏も「いいぞ、イチ!」とイチロー応援団と化した。

 さらに、実況チームは3000本達成のXデーについて分析をスタート。イチローの先発スケジュールは予想しづらいが、マッティングリー監督が外野手を順番に休ませていることを指摘しながら「今日はスタントンが休みでイチローが先発。もし、明日イエリッチが休養なら、イチローが再び先発する可能性もあります。(Xデーは)明日の夜に来るかもしれませんね」と大胆予想を始めた。

 現在、イエリッチは後半スタートから7試合連続出場中。本拠地10連戦の幕開けとなる22日(同23日)メッツ戦で休養を与え、イチローを連続先発させる可能性も少なくはない。今季は5月21日(同22日)ナショナルズ戦と5月23日(同24日)レイズ戦の2戦で怒濤の4安打を記録。22日にスピード達成というシナリオを100パーセントないとは言い切れない。

 だが、超スピード決着はないとしても、現実的にメッツ3連戦にXデーが訪れる可能性は十分。遅くても25日(同26日)から始まるフィリーズ戦3連戦で決着はつきそうだ。Xデーはいつになるのか。注目のカウントダウンが、現地でも最高潮を迎えている。