21日(日本時間22日)に敵地で行われたフィリーズ戦に「1番・右翼」で先発したマーリンズのイチロー外野手。第2打席の遊撃内野安打に続き、第5打席で右前打を放ち、今季18度目のマルチ安打を記録。メジャー通算3000安打まで残り「4」とカウント…

21日(日本時間22日)に敵地で行われたフィリーズ戦に「1番・右翼」で先発したマーリンズのイチロー外野手。第2打席の遊撃内野安打に続き、第5打席で右前打を放ち、今季18度目のマルチ安打を記録。メジャー通算3000安打まで残り「4」とカウントダウンと進めた。

■達成日が確定できない現状に「楽しませてもらっている」と指揮官

 21日(日本時間22日)に敵地で行われたフィリーズ戦に「1番・右翼」で先発したマーリンズのイチロー外野手。第2打席の遊撃内野安打に続き、第5打席で右前打を放ち、今季18度目のマルチ安打を記録。メジャー通算3000安打まで残り「4」とカウントダウンと進めた。

 1日も早い記録達成を心待ちにする周囲の期待をよそに、マッティングリー監督はイチローの先発起用を固定をしない方針。確実に近づいているが正確な期日の読めない“Xデー”について「楽しませてもらっているよ」とエンジョイモードで笑ったそうだ。球団公式サイトが伝えている。

 快足を生かした遊撃内野安打と、スライダーを捉えた一二塁間を破るライト前ヒット。4試合ぶりの先発ながら、常にハイレベルなパフォーマンスを披露し続けるイチローについて「見ていて最高な男」と絶賛しているそうだ。

 この日の2安打でカウントダウンは一気に進み、史上30人目の金字塔まであと4本と迫った。だが、あくまで第4の外野手であるイチローは、いつ先発出場ができるかわからない。近いことは確かだが、正確には達成日が予測できない。そんな現状に、マッティングリー監督は愉快な気持ちで臨んでいるようだ。

■マッティングリー監督「すぐに達成されないかもしれないし、されるかもしれない」

 「楽しませてもらっているよ。もしも彼が毎日プレーすると分かっていたら、話は少し違っただろうね。だって、あと1日かそこらの話だから。でも、我々の状況では、すぐに達成されないかもしれないし、されるかもしれない。いずれにしても、楽しませてもらっているよ。彼は見ていて最高の男なんだ」

 自らも通算2153安打&222本塁打という素晴らしい記録を持つ指揮官は、42歳にして打率.343と大活躍する男の歩みを、心から楽しんでいる様子だった。

 一方、イチローも「僕が(50歳まで)あと7年間プレーすることになるとドニー(マッティングリー)が話していたらしいですね。7年あれば4本は打てるでしょう」と、通訳を介してジョークを飛ばすほど上機嫌だったという。

 22日(同23日)からは舞台を本拠地に移して10連戦がスタートする。同地区ライバルのメッツ3連戦でXデーは訪れるのか。マッティングリー監督も、その瞬間を心待ちにしているようだ。