デイビス獲得のためトレード要員になる可能性も

2019年のオフは、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、カワイ・レナード、カイリー・アービング、ジミー・バトラーら大物フリーエージェント選手の去就だけでなく、ペリカンズにトレードを要求したアンソニー・デイビスの行き先にも注目が集まる。

レイカーズがトレードデッドラインまでにデイビスを獲得できなかったことを受け、現時点でもっとも魅力的なオファーをペリカンズに提示できるチームとして、セルティックスの名前が挙がっている。

セルティックスは、ジェイレン・ブラウン、テリー・ロジアー、マーカス・スマートに加えて、2019年のドラフト1巡目指名権も複数枠獲得できる状態にある。デイビスを含む超大型トレードを成立させるためなら、2017年のドラフト全体3位で指名したジェイソン・テイタムをも条件に加えるかもしれない。

先日、トレードの噂について聞かれたテイタムは「求められるのは光栄なこと」とコメント。その考えはオールスターウィーク中も変わらず、弱冠20歳ながら、彼は自分の立場を客観視できている。

「これがビジネスということを理解しないといけない」と、先週末『ESPN』に語ったテイタムは「自分はバスケットボールをプレーするだけ。自分にできることをコントロールしないといけない」と、続けた。もちろん、テイタムの希望は、セルティックス一筋のキャリアを送ること。しかし、テイタムが理解しているように、NBAでは、ごく一部のスーパースターを除いて、全員がトレードの対象になり得るのだ。

「(噂は)気にしていない。だって噂だからね。本当なのか、そうではないかも分からない。自分の仕事は、バスケットボールをプレーすること。テレビで見聞きすることに困惑させられることもない」とも語ったテイタムは、万が一トレードされても、それを受け入れられるほど精神的に成熟している。

あとは、このオフに十中八九デイビスの獲得に動くと見られるセルティックスが、ペリカンズからテイタムを要求された時にどういう答えを出すかにかかっている。