マラソンに挑戦すると、「どうしてあの人はあんなに速いんだろう」と思うことはありませんか? アスリートのためのソーシャルネットワークサービスを提供するSTRAVA,Inc.は、「STRAVA(ストラバ)」上に蓄積された国内フルマラソンランナーのデータ傾向をレベル別に分析。その結果、エリートランナーとそうでないランナーの間には「3つの壁」があると発表しています。

「時間」「頻度」「距離」に壁が存在

 フルマラソンで目標タイムのひとつに掲げられる、男性「サブ3」(3時間切り)・女性「サブ3.5」(3時間半切り)のランナーは、それ以下のタイムのランナーと、どのような違いがあるのでしょうか? 同社は、今回の分析で走行時間量を表す「時間の壁」、ランニング回数を表す「頻度の壁」、 走行距離数を表す「距離の壁」が、男女ともに存在したと伝えています。

 まずは「時間の壁」から。レース本番まで12週間の走行時間の週平均値を見てみると、フルマラソンの完走タイムが速いランナーほど、ランニング時間が長い傾向にあることが分かりました。

 これは当然といえば当然なのかもしれませんが、女性「サブ3.5」とそれ以下、男性「サブ3」とそれ以下の間には、1時間以上にのぼる大きな壁があります。エリートランナーに分類されるには、週平均で5時間以上のランニングが必須といえるでしょう。

「頻度」「距離」にも大きな差が

 走る「時間」が異なっていることから分かるように、週平均で走る「頻度」「距離」にも大きな差が存在します。

 まずは「頻度」を見ていきましょう。エリートランナーとされる女性のサブ3.5は週に5.55回、男性のサブ3は週に5.87回のランニングを実施していることが分かります。エリートランナーたちは、週のほとんどの日でランニングを行っているということになりますね。

 それ以下を見てみると4回前後が平均ですから、この1回という差が非常に大きな壁であることが分かります。さらに「距離」についても見ていきましょう。

 週間走行距離は、女性サブ3.5が60.58km、男性サブ3が66.81km。それ以下のランナーは、女性が約40km以下、男性が約50km以下となっています。エリートランナーたちがいかに過酷なトレーニングを行っているのか分かりますね。

速いランナーはトレーニングも本番を想定している

 こういったデータがあると、トレーニングの「時間」や「距離」を増やそうと考える方が多そうですが、やみくもにトレーニングをすればいい訳ではないことも分かっています。ランニングペースの平均値を見た結果、フルマラソンの完走タイムが速いランナーほど、普段のトレーニングのペースも速い傾向にあることが判明。

 このほか、昨年、都内で開催された国内最大のマラソン大会の同日に、同じコースを走ったランナーのSTRAVA上のデータを分析したところ、10km前後や18km前後でペースが大きく乱れる傾向が見られました。この距離前後にペースの乱れを抑えるよう意識するのも、エリートランナーへの近道かもしれません。

 この「ランナーの3つの壁」を意識して、タイムアップを目指してみてはいかがでしょうか?

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<Text:辻村/Photo:Getty Images>