オーストリア・キッツビューエルで開催されている「ゼネラリ・オープン」(ATP250/7月18~23日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)の2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のユルゲン・メルツァーが、同じオーストリア人…
オーストリア・キッツビューエルで開催されている「ゼネラリ・オープン」(ATP250/7月18~23日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)の2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のユルゲン・メルツァーが、同じオーストリア人で第1シードのドミニク・ティームを6-3 7-5で倒すという番狂わせを演じ、準々決勝に進出した。昨年の全米オープン後に肩の手術をした35歳のメルツァーは、それ以降まったくプレーしていなかった。 ティームの敗退は、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)、第3シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)が、どちらもストレートで2回戦負けを喫した数時間後に起きた。
メルツァーは試合を通してサービスをキープし、世界9位のティームのサービスを各セットで1度ずつ破った。 「アスリートとして、常に(勝つ)チャンスはあると信じるものだ」とメルツァー。今でこそランキングを421位まで落としているが、元世界8位だ。「そこにあったのは本当に小さなチャンスだったが、僕はそれをつかんだんだ」。 病気のため先週のドイツ・ハンブルクを欠場したティームは、メルツァーの「素晴らしいパフォーマンス」を称えた。 「今日の彼はただ強すぎた。そして僕は多くのミスをおかしすぎた」と、今季4大会で優勝しているティームは潔く言った。 メルツァーの準々決勝の相手は、弟ジェラルド(26歳)だ。ジェラルド・メルツァーは、予選勝者のダニエル・ヒメノ トラベル(スペイン)を6-3 6-1で倒して勝ち上がった。メルツァー兄弟がATPレベルの大会で対戦するのは、これが初めてとなる。 コールシュライバー(ドイツ)は、世界104位のカレン・カシャノフ(ロシア)に4-6 4-6で敗れた。彼は、あっという間に0-4とリードを奪われ、合計5回も自分のサービスゲームを落としている。 「ディフェンディング・チャンピオンを倒したことに自分でも驚いている。僕にとってキャリアでもっとも大きな勝利のひとつだ」とカシャノフ。彼は準々決勝で、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-4で倒した第6シードのドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)と対戦する。 3年前にこの大会で優勝しているグラノイェルスは、アダム・パブラシェク(チェコ)に2-6 4-6で敗れた。パブラシェクの準々決勝の相手は、イゴール・セーズリング(オランダ)を6-4 4-6 6-2で下した、ニコラス・バシラシビリ(グルジア)だ。 そのほか、第4シードのパオロ・ロレンツィ(イタリア)、第8シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)も勝ち上がり、両者は準々決勝で対戦する。(C)AP(テニスマガジン)