写真:森薗政崇(岡山リベッツ)/提供:©T.LEAGUE

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 2月12日(火)豊見城市民体育館>

2月12日、ノジマTリーグの試合が行われ、岡山リベッツ(以下、岡山)が琉球アスティーダ(以下、琉球)を3-1で破った。

最下位の琉球はプレーオフファイナルへ望みをつなぐため、上位チームからこれ以上離されたくない試合だったが、差を広げられる形となった。岡山は勝ち点でT.T彩たまと並んでいたが、この勝利により一歩先を行き、首位・木下マイスター東京を追いかける。

琉球 VS 岡山 各マッチの解説

1番:上田仁/森薗政崇2-0丹羽孝希/有延大夢

岡山からは6連勝中の上田仁&森薗政崇ペアが、琉球からは丹羽孝希・有延大夢の明大コンビが出場した。この対戦は12月9日にも行われており、その際は上田仁&森薗政崇が2-0で勝利を収めている。琉球は勝利のためにもダブルスを取って流れを引き寄せたいところだ。

第1ゲーム、序盤からよく足が動いていたのは上田&森薗ペア。得点する度に森薗が大きな声を出しペースを掴み始める。流れに乗った岡山は6-6から4連続ポイントを重ね10-6にするも、丹羽の鋭いチキータレシーブ、森薗のサーブミスで10-8に。白神監督によるタイムアウトの判断が功を奏し、岡山ペアが11-8で第1ゲームを先取した。
第2ゲーム、5-3でリードしていた上田&森薗だが、5連続得点で琉球に逆転を許してしまう。なんとか粘りを見せながら連続ポイントで7-8まで追いあげたところで、琉球がタイムアウト。しかしタイムアウトで作戦をしっかり確認できたのは岡山ペアだったか、終盤は流れが岡山に傾き、上田&森薗がストレートで勝利を決めた。

2番:吉田雅己3-2陳建安

2番も勝って流れを引き寄せたい岡山からは吉田雅己、琉球からは陳建安が出場した。両者はTリーグでは初めての対戦となる。

第1ゲーム序盤からサーブレシーブで陳が先手をとった。吉田は陳のフォアに短いサービスを出すなどの工夫をしたが、レシーブでうまく対応され、このゲームは陳が奪った。第2ゲームから少しずつ吉田に流れが傾き始める。6-4の場面では、陳に台から下げられるも、吉田がロビングで対応するという見ごたえのあるラリーも見られた。10-8で先にゲームポイントを迎えたのは吉田だったが、追いつかれデュースに。12-11で吉田がリードした場面で、確実にゲームを奪いたい考えの岡山がタイムアウト。作戦がはまり、最後は吉田が4球目カウンターでゲームを奪い返した。

第3ゲーム、相手のフォアに短いサービスを出す戦術を徹底した陳が序盤からペースを掴む。2-10と大きく差を広げられた吉田だったが、後半5連続ポイントで粘り琉球にタイムアウトを使わせた。結果としてこのゲームは陳が取得したが、各チーム1マッチに1度しか使えない貴重なタイムアウトを使わせることができたのは、岡山にとっては良かったと言えるだろう。

第4ゲームは展開が一転。序盤から吉田が得点を重ね、第3ゲームで陳に傾いていた流れを一気に引き寄せた。そして勝負は最終ゲームへ。6-6からの短期決戦でも流れを掴んだ吉田が先にマッチポイント。最後は陳のバックにロングサービスを出しサービスエースを決め、大事な2番は吉田に軍配が上がった。

3番:林昀儒0-3丹羽孝希

第3マッチでは、台湾の17歳・林昀儒(岡山)と琉球のエース・丹羽孝希というサウスポー対決になった。

第1ゲームはTリーグ2戦目の林も堂々としたプレーを見せ、緊張していない様子。その姿は張本智和を彷彿とさせる。4-1の場面でのラリー戦、5-4の場面での丹羽のカウンターなど、見ごたえのあるプレーが続く。どちらがとってもおかしくないゲームだったが、丹羽が7-9の劣勢から逆転し、ゲームを先取した。第2ゲーム、フォアの打ち合いは丹羽に分があるか。中盤に丹羽がリードしたところで岡山がタイムアウト。丹羽は試合のペースが速いため、林からすれば序盤はリードしていたのに、いつの間にか逆転されていたという感じだろう。そのまま丹羽のペースでこのゲームも丹羽に軍配。後がない第3ゲーム、打開策を見出したい林だがなかなか流れはこず、丹羽がマッチポイントを迎える。この場面で落ち着いてタイムアウトを選択した丹羽が、最後は得意の3球目カウンターで勝利を収めた。

4番:森薗政崇3-1荘智淵

第4マッチ、岡山からはダブルスで勝って勢いに乗る森薗、後がない琉球からは荘という対戦に。試合が始まる前から、森薗はダブルスの影響だろうか、汗で髪が濡れている。

第1ゲーム序盤からラリーが続く展開が多くなる。荘がしっかり相手を見て、いないスペースに球を送っている印象だ。中盤以降でペースを掴んだ荘がこのゲームを取った。第2ゲーム、8連続ポイントなどで息を吹き返した森薗がこのゲームを取り返す。徐々にエンジンがかかってきた様子である。第3ゲーム、序盤からミスをしても声を上げ、自らを鼓舞する森薗がリードを奪う展開に。10-5から2連続ポイントを許した場面で逆転されることを恐れた岡山がタイムアウト。森薗がサービスで得点し、岡山の勝利に王手をかけた。

第4ゲームは一進一退の攻防になった。森薗がネットインのラッキーな得点で9-9とし、荘が思わず苦笑いする場面も。この場面で先にマッチポイントを迎えたのは森薗だったが、10-9では素晴らしいラリーを荘が制し、ホームの会場が盛り上がる。そこから会場は息をのむような異様な緊張感に包まれる。11-10の場面で森薗は力が入ったかサーブミス、荘は助けられる形に。ここで琉球がタイムアウトも、お互いに決めきれない展開が続き、15-15の場面では会場に荘コールが響き渡る。しかし最後は17-15でアウェイの森薗が勝利の雄たけびをあげた。

ダブルスとあわせて2マッチの勝利をもたらした森薗は過去の対戦でも、陳建安(3-2,3-2)、丹羽孝希(1-0)、松平賢二(3-1)を破っており、まさに「琉球キラー」と言っていいだろう。

スコア速報:琉球アスティーダ 1-3 岡山リベッツ

丹羽孝希/有延大夢 0-2 〇上田仁/森薗政崇
8-11/9-11

陳建安 2-3 〇吉田雅己
11-7/11-13/11-7/6-11/9-11

〇丹羽孝希 3-0 林昀儒
11-9/11-8/11-8

荘智淵 1-3 〇森薗政崇
11-6/3-11/7-11/15-17

文:ラリーズ編集部