今回はふきのとうについて書いていきます。【関連記事】らっきょうの驚くべき効果効能ふきのとうの栄養・効果・ビタミンEふきのとうには、ビタミンEが多く含まれています。ビタミンEには強い抗酸化作用があるため、細胞の老化防止に作用し、アンチエイジ…

 今回はふきのとうについて書いていきます。

【関連記事】らっきょうの驚くべき効果効能

ふきのとうの栄養・効果

・ビタミンE
ふきのとうには、ビタミンEが多く含まれています。ビタミンEには強い抗酸化作用があるため、細胞の老化防止に作用し、アンチエイジングに効果があります。また、血行を促進して冷え性を改善したり、血液中のLDLコレステロールを抑制したりするなど、その働きは実に多数。その他にも、ホルモンバランスを整えて更年期障害や自律神経失調症を予防する効能もあります。

・ビタミンK
ふきのとうは、ビタミンKも豊富に含まれています。ビタミンKは、正常な止血を促すビタミンです。また、カルシウムが骨に沈着することを促すので、丈夫な骨作りや骨粗鬆症の予防にも効果的です。出産予定があったり、骨粗鬆症になりやすかったりする女性には必須の栄養なので積極的に摂取するようにしましょう。

・カリウム
カリウムは、過剰なナトリウムを排出することで、細胞内外の水分量や浸透圧を調節することが大きな役割です。体内の余分な水分を排出する効果があるため、むくみの改善が期待できます。また、筋肉の収縮を正常化させる効能もあります。

・銅
ふきのとうには、銅もたっぷり含まれています。銅は体内で約10種類の酵素の材料になり、栄養の代謝を促します。また、鉄分の利用をサポートすることでの造血作用による貧血予防や、骨や皮膚、血管壁の健康を維持する効能があります。

・食物繊維
ふきのとうを食べることで、食物繊維もたくさん摂ることができます。食物繊維は、満腹感を得られることでダイエットに効果があります。さらに血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあるため、糖尿病の予防・改善などにも効果があります。腸のぜん動を促して便秘解消にも役立つなど、食物繊維にはさまざまな働きがあります。

 体にいい栄養成分がたくさん含まれているため、ふきのとうが好きな方は、これまで以上にたくさん食べようという気持ちになったかもしれません。ですが、ふきのとうは食べ方や食べる量を間違えると危険もあるので注意が必要です!

アク抜きが必須
実は、ふきのとうにはペタシテニン(別名フキノトキシン)という肝毒性の強い成分が含まれています。そのため、食べる際にはアク抜きが必要です。

大量に食べるのはNG
少量なら問題ありませんが、大量に食べると肝癌を引き起こす可能性がある。

大量の目安は1日約350g以上と言われている。1度に約350gもの山菜を食べるのはかなり大変であり、また季節ものであるため、体に大きな被害が出るほど食べることはないと思いますが、食べる際は量に注意しましょう。

根っこはNG
根っこは毒性が強いため、食べるのは控えましょう。

山菜の品種間違い要注意
ふきのとうと同時期に芽を出す山菜に、フクジュソウというものがありますが、この芽は有毒であるため、山菜を自分で取りに行く際は、間違って取らないように気をつけましょう。

[文:meilong スタッフ]


※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

【関連記事】100歳超えのご長寿さんが食べているものは?健康で長生きするためのオススメ食事法

【関連記事】切り干し大根の驚くべき効果効能

【関連記事】腎臓内科医が教える「コレステロール値の注目ポイント」。大切なのは善玉と悪玉の比率

meilong 院長・石川美絵(いしかわ・みえ)

石川美絵

大学では栄養学を学びテレビ局、IT企業、広告代理店などに勤務し、20代後半時の大きな人生の挫折から東洋医学の世界に出会う。鍼灸と漢方の奥深さに魅かれ鍼灸学校に入学し国家資格鍼灸師免許を取得。学生時代は40院の経営兼柔道整復師・鍼灸あん摩指圧マッサージ師でもある先生のアシスタントをし、国家資格取得後、北京中医薬大学卒でもある鍼灸30年の先生から技術を取得する。さらに美容鍼灸のパイオニアに師事し、世界で活躍する日本鍼灸の技術に刺激され研究を重ねる。さらに200件以上の治療院・クリニック・スパ・エステなどを周る。ホテル椿山荘の鍼灸治療施設「KENBITOKYO」、「東方健美」へ勤務した後、2014年、四谷に紹介制治療院Meilongを開業。

世に鍼灸を広めたく2015年meilong恵比寿院をオープンし、続けて2017年meilong恵比寿mana院をオープン。2019年meilong銀座院もオープン。

千葉大学医学部附属病院の和漢診療科での研修、漢方医、各専門分野の医師との連携もし日々、情報交換、学会への参加も努めている。また自分自身が不妊治療をし鍼灸と漢方も併用し子を授かったが途中、死産分娩を経験している事、さらに不育症からの妊娠を維持する為の体験、知識もあり不妊治療にも寄り添いたいという想いも強い。世の頑張っている女性の一番の味方でありたいと思っている。