今シーズンから新設された今大会。欧州ツアー、LPGA女子ゴルフツアー、オーストラリアPGAツアー、オーストラリア女子ツアーという複数ツアーによる男女同時開催で行われ、同じゴルフ場内の2コースで同時に試合をするのが大きな特長。日本勢の女子か…

 今シーズンから新設された今大会。欧州ツアー、LPGA女子ゴルフツアー、オーストラリアPGAツアー、オーストラリア女子ツアーという複数ツアーによる男女同時開催で行われ、同じゴルフ場内の2コースで同時に試合をするのが大きな特長。日本勢の女子からは今大会がデビュー戦となる18歳の新星・山口すず夏をはじめ、横峯さくら、上原彩子、野村敏京が参戦。男子からは石川遼、池田勇太、川村昌弘が出場を予定している。

会場となる13thビーチ・ゴルフ・リンクスはビーチコースとクリークコースの2つから成り、起伏のあるフェアウェイと大きく深いバンカーが特徴。設計はトニー・キャッシュモアによって手掛けられ、クリークコースは往年の名選手ニック・ファルドとともに行なわれている。
新規大会、男女ツアー共同開催など複数の要素も相まって注目を集める今大会。独特の緊張感に包まれた開幕前日にWOWOWが日本勢への独占インタビューを行った。

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■ 山口すず夏

 

写真:Getty Images

 

 

Q.いよいよプロデビュー戦ですが、緊張とわくわく、どちらが勝っていますか?
「同じくらいですが、プレッシャーは結構あります。でも、楽しめるように頑張りたいです」

Q.プロ転向宣言をしてプロゴルファーになって、今どんなお気持ちですか?
「いよいよ始まるんだな、という感じです」

Q.周囲の反応などは変わりましたか?
「そんなに変わってはいないですが、いろいろな人から『おめでとう』と言われました。ここからがスタート地点なので、しっかり頑張っていきたいと思います!」

Q.真夏のオーストラリアといっても、今週は涼しかったりもしますが、実際に来てみてどうですか?
「メルボルンに入る前にシドニーにいて、シドニーはかなり暑かったので、(日本の)真冬から真夏に来たな、という感じでした。バテるというか暑いな、という印象だったのですが、メルボルンに来てからは気温も高くなく、風もあって涼しいので、特に問題はないです」

Q.キャディの方は、山口選手はすごくリラックスしている、と話していましたが?
「だんだん緊張してきましたが、リラックスして楽しくやりたいな、と思っています」

Q.これまでも何度かアメリカでの大会にも出ていますが、その影響はありますか?
「何度か試合に出ている分、気持ち的には楽になっていると思います。でも、1回目でいきなりうまくいく、ということもないと思うので、会場やツアーの雰囲気には慣れる必要があると思います」

Q.今週はどのようなところを目標としていますか?
「トップ10には入りたいです!」

Q.このコースはどのようなところがポイントになってきますか?キーとなるホールなどありましたら教えてください。
「結構ドッグレッグになっているホールが多くて、ちょうど落としどころにバンカーがあったりするので、しっかりフェアウェイキープするのが大事だと思います。風の計算も自分がいるところとグリーンとが違ったりするので、そういうところを気を付けていきたいな、と思います」

Q.2019シーズン、どのような年にしたいか意気込みをお願いします!
「プロとして初めての年ですが、2020年の東京オリンピックに向けて、いい成績で終われるように、1打1打悔いの無いようにしていきたいな、と思います」

■ 上原彩子

Q.2019シーズン初戦を迎えますが、今どのようなお気持ちですか?
「いよいよシーズンが始まるので、今は楽しみでいっぱいです」

Q.2018シーズンを終えて、オープン期間は具体的にどのような練習をされていましたか?
「例年どおりコーチとアメリカで1ヶ月合宿をして、昨年よりは長い期間トレーニングしました。今年のオフはトレーニングも充実していたので、仕上がり具合が良いですし楽しみです」

Q.トレーニングは若いゴルファーとも一緒にされているということですが、体を強化していたのですか?それともボールを打つことに集中されていたのですか?
「もちろん両方です。韓国からゴルフ専門のトレーナーに来ていただいて、私のトレーナーも一緒にいたので、両方のメニューを取り入れながら体を強化したり、昨年から行っているスイングの細かい調整をしたりしました。あとは、基本的にアプローチやパッティングで強化しなくてはいけない部分があるので、その点を重点的に取り組んでいました」

Q.今大会は男子との共同開催で2つコースがありますが、それぞれどのような特徴ですか?
「私の印象では、オーストラリアっぽくないと感じました。天気がそのように感じさせたかもしれません。今日はだいぶ暖かいのですが、昨日までは本当に寒かったので、全英のようなリンクスという印象でした」

Q.グリーンはいかがですか?
「何ホールかはアンジュレーションがきつい所があるので、本当にマネジメントが大事になってくると思います。昨日はプロアマでしたが、オーストラリアは毎年グリーンが硬いです。グリーンへのアプローチや、ティーショットもバンカーが効いている所が多いので、ひとつひとつの判断が大事になります」

Q.上がりが面白いホールが多いですが、上原選手から見た注目ホールはありますか?ビーチコースとクリークコース、どちらのコースがスコアを伸ばせそうですか?
「どちらも難しさはあると思います。昨日、一昨日とラウンドし、ティーングエリアの位置が男子と変わらない所もありますし、また200~300ヤードほどLPGAのセッティングを伸ばしたらしいです。そのため、硬いグリーンに対し、ロングクラブで攻めなくてはいけない所も出てくると思います。日曜日に現地に入ってから、風も毎日強いので、全ての技術が求められるコースだと感じます」

Q.男女同時開催については、どのように感じますか?
「こういうイベントはなかなか無いですし、楽しい大会だと思います。実際、2日前に初めて石川遼くんとも会いました。男子と女子が同じ場所で、同じ日にトーナメントをすることは無いですし、練習しながら男子のプレーを見られるので、すごく良い大会だと思います」

Q.何かお話はされました?
「特に話はしていないですが、はじめましてという感じでした。石川遼くんのキャディさんが、私が国内ツアーを回っていた時やLPGAツアーに参戦した当初、私のキャディをしてくださっていたのでよく知っています」

Q.それでは石川遼選手と一緒に今週盛り上げてください。
「そうですね。頑張ります!」

Q.最後に、LPGAツアー7年目になりますが、改めて今年への意気込みを教えてください。
「やはり勝つことだけだと思うので、それだけを意識して戦いたいです」

■ 横峯さくら

Q.いよいよ2019シーズンが始まりますが、オフシーズンはどのようなトレーニングをされましたか?
「オフは、体幹をメインにしっかりトレーニングしました。今年はダラスではなくフロリダで、1か月しっかり合宿できたと思いました。ダラスではしっかりとしたトレーニングができるですが、やはり寒いので(ゴルフの)練習という意味では物足りなさを感じたこともあり、今年はフロリダにしました」

Q.昨年はあと一歩のところで優勝を逃しましたが、その辺り今年はいかがですか?
「そうですね、早い段階で優勝したいですね!」

Q.オーストラリアの大会は久しぶりですが、どういった印象がありますか?
「1年ぶりで、毎年シーズンの最初の方で来るイメージですが、今週は風がしっかり吹いていそうなので、そのマネジメントですとか、状況判断をしっかりして、というところが大事かなと思います」

Q.2つコースがありますが?
「ビーチコースはまだ回れていないのですが、クリークコースを昨日回りました。グリーンも小さくて、フェアウェイバンカーもいいところにあって、というコースなのでティーショットがすごく大事になってくるかな、と思います」

Q. 今年に入って大きな意味ではどのような目標をお持ちですか?
「今年は『やはり早く勝ちたい』という気持ちが強いですね。あとは、平均的にいい位置にいられるような1年になったらいいな、と思います」

Q.その目標に近づくために、どのようなことに取り組んでいきますか?
「そうですね、その目標に近づくために……やはり1日1日いいプレーをして、その積み重ねだと思います」

Q.今週に向けて、意気込みをお願いします。
「とりあえずは明日は午後スタートなので、風も吹くとは思いますが、しっかり耐えながら1日1日プレーできれば良いかな、と思います」

■ 石川遼

 

写真:Getty Images

 

Q.普段と異なる(男女同時開催の)大会となりますが、どのようなイメージをお持ちですか?
「初めて出場しますが、女子の選手と一緒の練習場であったり、同じトーナメントで同時に開催されるということで、すごく新鮮な感じもしますし、いろいろな選手がいて刺激を受けますね」

Q.海外でのトーナメントには慣れていらっしゃると思いますが、オーストラリアでの開催についてはいかがですか?
「プレジデンツカップと(2016年の)ISPSハンダ・ワールドカップで来たんですけれども、コースについては、グリーンが早く、またグリーン周りが難しい印象があります」

Q.今週は風の影響も非常にあると思いますが、そのあたりはいかがですか?
「オーストラリアでのゴルフは風との関係性がとてもあると思いますし、風が吹かない日はないかとも思うので、風の中でどうやってできるか、だと思います」

Q.その中でも手ごわそうなホールはありますか?
「(2つのコースを回るため)36ホールプレーするので難しいですね。風によっても変わってくると思います。アゲインストの風だとセカンドショットで(グリーンに)届かないようなホールも、フォローの風だとアイアンで届いたりもする、ということを地元の方から聞いたので、あまり先入観を持たずに、その日に感じた自分のペースでやりたいと思います」

Q. LPGAの選手と一緒になる機会は少ないと思いますが、何かお話しされましたか?
「上原彩子選手とお会いして、挨拶させていただきました」

Q.LPGAツアーに高校生プロとしてデビューする山口すず夏選手は今試合がデビュー戦ですが、若い選手への思いなどありますか?
「彼女は小学生のころから注目されていた選手ですし、自分も歳は少し上ですけれど、注目して見ていました。女子ゴルフ界で注目されている選手が若いうちにプロのツアーでも活躍している、という印象は強いです。男子ゴルフでも若くして注目されている選手がいますが、同じように高校・大学を経てプロのツアーでも通用するように頑張ってほしいと思います。男子のプロツアーは年齢も幅広くて層も厚いと思いますが、女子ゴルフのように男子でも若い選手が出てきてほしいな、と思います」

Q.山口選手にアドバイスなどはありますか?
「そうですね、お会い出来たら是非話してみたいな、とは思います」

■ 池田勇太

Q.コースの印象はいかがですか?
「リンクスなので風が一番の敵ですね。ビーチコースとクリークコースのもっとも違う点は芝だと思います。芝が両コースで全然違うので、その辺を上手く対応出来れば良いと思います。男子選手はクリークコースを回るのは一度だけですが、僕はビーチコースの方がプレーしやすかったのでその点は幸いです」

Q.女子との共同開催ですが、その点いかがですか?
「プロになってから女子と一緒に回ったことは無いので、プレー中や大会終了時の雰囲気がどのような感じになるのか楽しみですね」

Q.今シーズンに向けて調整はいかがですか?
「1月から少しずつ大会には出場していますし、2月は今大会とISPSハンダ・パース・インターナショナルが控えています。自分なりには、一戦一戦その時に合せて調整してきているつもりです。現地入りしてからも2日間しっかり練習できたと思います」

Q.優勝争いのポイントは?
「距離が長いコースではないので、風が強敵になるとは思います。ただ、風が吹かないとバーディ合戦になると思うので、ひとつでも多くバーディがとれるような攻め方、プレースタイルをとりたいです」

[文/構成:ココカラネクスト編集部、取材協力:WOWOW]

◆◆◆WOWOW LPGA 放送スケジュール◆◆◆
<第2戦/オーストラリア>ISPSハンダ・ヴィック・オープン
【放送情報】
第1日 2/7(木)午後5:00[WOWOWライブ]
第2日 2/8(金)午後5:00[WOWOWライブ]
第3日 2/9(土)午後1:00[WOWOWライブ]生中継
最終日 2/10(日)午後0:00[WOWOWライブ]生中継
※WOWOWメンバーズオンデマンドにてライブ配信あり

【出場注目選手】
横峯さくら、上原彩子、野村敏京、山口すず夏、ミンジ・リー、ジョージア・ホール
石川遼、池田勇太、川村昌弘

【解説/実況】
解説:平瀬真由美 / 実況:林正浩

<第3戦/オーストラリア>ISPSハンダ・オーストラリア女子オープン

【放送情報】
第1日 2/14(木)午後1:30[WOWOWライブ]生中継
第2日 2/15(金)午後1:30[WOWOWライブ]生中継
第3日 2/16(土)午前11:00[WOWOWライブ]生中継
最終日 2/17(日)午前11:00[WOWOWライブ]生中継
※WOWOWメンバーズオンデマンドにてライブ配信あり

【出場注目選手】
山口すず夏、新垣比菜、原英莉花、横峯さくら、上原彩子、野村敏京、酒井美紀、吉田優利、和久井麻由、アリヤ・ジュタヌガーン、ブルック・ヘンダーソン、リディア・コ

【解説/実況】
解説:森口祐子 / 実況:髙橋大輔

番組の最新情報は「WOWOW LPGA」https://www.wowow.co.jp/sports/lpga/、WOWOW公式ツイッターアカウント @wowowgolfでチェック!日本人選手のインタビュー動画や速報ダイジェストなど充実のラインナップ♪
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