2月1日に毎年恒例の『早稲田大学WMWクラブ・ア式蹴球部 総会・納会』がリーガロイヤルホテルにて開かれ、男女共に体制が大きく変わった2018年度の結果報告が行われた。昨季以上に良い結果を残すべく、それぞれの監督と代表の選手が抱負を語った。

 男子部は2018年度の関東大学リーグ戦1部で優勝を果たし、3年ぶり27回目の快挙を成し遂げた。早大史上最多の勝点46、総得点49と4年前の記録を大幅に塗り替え、監督就任1年目の外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)はチームを成功へと導いた。結果報告の他に、今季からの新たな試みも発表された。2019年度よりオフィシャルパートナーシップとして株式会社SOUと契約を結ぶ。株式会社SOUの嵜本晋輔社長はJ1・ガンバ大阪で過去に3年間プレーをし、「お世話になったスポーツ界への恩返しをしたい」と契約へ踏み切り、早大体育会史上初のユニフォームスポンサーに。また、さらなる強化と成長を求めて社会人リーグへの参画が決まった。関東サッカーリーグ2部の早稲田ユナイテッドの運営を引き継ぎ、早稲田大学ア式蹴球部FCとして「オール早稲田」を目指した次世代型の大学スポーツコミュニティの実現をはかる。


仮の新ユニフォームを持つ金田拓海新副将、株式会社SOU嵜本晋輔社長、石井昌幸部長

 一方の女子部も、関東女子リーグ戦(関東リーグ)10連覇を達成するなど、川上嘉郎監督(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)就任1年目のシーズンで好成績を収めた。しかし関東大学女子リーグ戦、全日本大学女子選手権(インカレ)では共に2位。特にインカレでは4連覇を逃し、悔しさの残るシーズンとなってしまった。女王奪還を目指すチームの新主将を務めるのはMF高瀬はな(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)。「今まで主力としてチームを引っ張ってくれた4年生が抜けて、ア女の真価が問われる年になると思う。インカレの王座奪還を目指して、大学女子サッカーをリードする存在になれるようチーム一丸となって戦う」と今シーズンの目標を力強く語った。

(記事 大山遼佳・永池隼人、写真 大山遼佳)

あいさつ要旨

▽男子部

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)


 ア式蹴球部の監督の外池大亮です。4年前の優勝の時の総得点は27だったのですが今年は49の得点で優勝することができました。何よりも学生たちが自分たちの力を発揮し、自分たちの能力に気付いてそれを存分に生かしてくれたと思っています。僕というよりも、僕の周りでチームを変えてくれたスタッフの皆さんの常に献身的かつ謙虚なサポートが実を結んだと思っています。ありがとうございます。昨シーズンはどう監督を務めようか迷っていました。まずスタートの時に考えたのが今の大学サッカーってどうなのだろう、今のア式蹴球部って学生の中でどういう位置づけなのだろう、と学生たちと考えるところから始めました。その結果の一つとしてポカリスエットのCMがあります。いつもサプライヤーで協力していただいている大塚製薬さんとCMを作らせていただきました。このCMが一つのきっかけになり、多種多様な今の時代、日本サッカー界のピラミッドにおける大学サッカーの位置づけは絶対的な立場ではない中で、自分たちはどういう立場として担っていけるのかを見つけ出して整理することから始めました。常に自分たちに問い続けてきた結果がリーグ戦優勝につながったと思います。本当に昨年のことを言えば、4年生の存在が非常に大きかったと感じています。監督が変わり、体制が変わって難しい環境の中で4年生が受け入れてくれて、自分たちのパワーに替えてくれた、大きな勝因であり一番の成長のポイントであると思っています。今年も温かいご支援と応援をよろしくお願いいたします。

◆外池大亮(とのいけ・だいすけ)

1975年(昭50)1月29日生まれ。東京・早実高出身。1997(平9)年社会科学部卒。大学時代は、4年時に関東大学リーグ戦で優勝を経験。卒業後、ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)に入団。Jリーグでは11年間プレーをし、計6クラブで活躍した。

MF金田拓海新副将(スポ3=ヴィッセル神戸Uー18)


 今シーズン副将を務めます、金田拓海です。主将の大桃海斗(スポ3=新潟・帝京長岡)が不在のため自分の方から挨拶させていただきます。昨年はOBの皆様からの多大なるご支援もあり、関東大学リーグ(リーグ戦)で優勝することができました。今年は昨年を超える成果を得られるよう精進していきたいと思います。ここで、早稲田大学ア式蹴球部の掲げるビジョンについて説明させていただきます。今年のビジョンは昨年同様『日本をリードする存在になる』です。サッカー選手としてだけでなく、それぞれの部員が社会に出て活躍する、リードしていく。そういった人間になることを目指していきます。そのためのミッションが4つあります。大学スポーツの枠を超える、感じて動く、主役になる、そして『変化を続ける』を新たに加えました。歴史を振り返りますと、リーグ戦で優勝した翌年に降格ということを2度繰り返しています。それは、「昨年と同じことをすれば、また優勝できるのではないか」という、変化を求めない姿勢が原因だと考えました。そこで、立ち返る場所を昨年ではなく新しいものにしようということで、現状を疑い続け挑戦し続ける、変化をし続けるというのをミッションに加えました。目標は関東大学リーグ連覇、そして昨年逃した日本一です。そのためにチームワーク、分析、フィジカルをより一層強化していきます。また昨年同様、注目度を高めることも目標として掲げます。自分たちはもっと多くの人に大学サッカー、大学スポーツを知ってもらいたいと考えています。我々大学生は多くの活動を学生主体で行なっています。そのことはプロでもなければ高校サッカーでもない、大学サッカーにしかないもので、それこそが大学サッカーの存在意義だと考えています。これらを知っていただけることで、賞賛もあれば批判もあると思います。そういったフィードバックを得ることこそが、今後の大学サッカーの課題であったり、存在意義を明確にする上で不可欠であると考えています。また、大学と社会との連結を強めるということで、より広い視野で物事を考えられるようになることは、『日本をリードする存在になる』を掲げた自分たちにとって必要不可欠であると思っています。そのために、注目度を高めるという目標を掲げました。最後にチームスローガンですが、昨年同様『ドライブ』としました。どんな状況に置かれても最後まで諦めることなく、泥臭く謙虚に前進していく、前に押し進める力のことを指します。自分はこのことを『早稲田らしさ』を表現する言葉だと考えています。今年も『ドライブ』を部員全員に浸透させ、早稲田らしさを表現できるようにやっていきたいと思います。以上が今年のビジョン、ミッションとなります。最後になりますが、今年は昨年を超える成績を残せるよう、OBの皆様と一体となってやってまいりたいと思います。そのことでより強く、日本をリードする早稲田大学ア式蹴球部になると思います。今年も昨年同様のご指導、ご支援をよろしくお願い致します。本日はありがとうございました。

◆金田拓海(かねだ・たくみ)

1997(平9)年4月22日生まれ。兵庫・神戸学院大附属高出身。前所属ヴィッセル神戸U18。社会科学部3年。MF。

▽女子部

川上嘉郎監督(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)


 1年間本当にご指導ご支援ありがとうございました。女子部の成績については皆さまのご存知の通りですが、関東リーグで10連覇を果たしてくれて、関東女子選手権でも連覇をすることができました。しかしながら関カレ、インカレで準優勝に終わったことは私の責任です。ただ、残念でしたが、1年を通じて私が感じたことは2018年度のチームは試合を重ねるごとに強くなっていくチームでした。1つの試合に勝っても負けてもしっかりと分析をして、しっかりと対策を立てて、しっかりと練習をして次の試合を挑むということが本当にしっかりとできていたなと思います。それは4年生が中心となって全員が頑張っていたことだと思いますし、本当にうれしかったなと思います。また2018年度で印象に残っているのがチームのレベルはそうなんですが、これは4年生の方針だったのですが、全員で競い合って力を高めていこうというところが本当にしっかりできていて、個々のレベルでいっても、私はコーチを含めて6年目ですけど、大きな成長を遂げてくれたなと思います。これは本当にすばらしいことで、結果としてインカレ、関カレで準優勝で終わってしまったことは残念なんですが、取り組み自体はすばらしいことなので、特に4年生はこれから社会に出て苦労すると思いますけど、ぜひア女の経験を糧に生き抜いていただきたいなと思います。また男子の方もそうですが、卒業されて社会人になりましたら、非常に厳しいことがたくさんあって、苦難が待ち構えていると思いますが、ア式としてア女としての矜持(きょうじ)を持ってしっかりと取り組んでいただければと思います。新年度は、新しいスタッフと共に一緒に頑張って、新しい学年も入ってみんなで頑張っていきたいなと思います。2018年度はスタッフ、コーチ、選手全員含めて本当に一生懸命頑張ってきました。2019年度も再びご指導ご支援をよろしくお願いします。

◆川上嘉郎(かわかみ・よしお)

1953年(昭28)11月19日生まれ。神奈川・横浜緑ケ丘高出身。1976年(昭51)商学部卒。2014年(平26)、福島氏の監督就任とともにア式蹴球部女子に迎えられ、以降4年間ヘッドコーチを務めてきた。

MF高瀬はな新主将(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)


 2019年度主将を務めさせていただきます、高瀬はなです。まずこの場を借りて、日頃から多くのご支援をいただいているOB、OGの方々にお礼申し上げたいと思います。いつも本当にありがとうございます。昨シーズンは関東リーグ10連覇、皇后杯関東予選では優勝という成績を収めることができました。しかし2週間ほど前に行われたインカレの決勝戦では日体大に敗れ、チームの一番の目標であった日本一にはあと一歩のとのろで届きませんでした。2019年度は今まで主力としてチームを引っ張ってくれた4年生が抜けてしまい、ア女の真価が問われる年になると思っています。決して簡単な道のりではないと思いますが、インカレの王座奪還を目指して、大学女子サッカーをリードする存在になれるようチーム一丸となって戦いますので、今後とも引き続き温かいご支援ご声援をよろしくお願いいたします。本日はありがとうございます。

◆高瀬はな(たかせ・はな)

1997(平9)年7月31日生まれ。前所属ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18。スポーツ科学部3年。MF。