マーリンズのイチロー外野手が、米メディアの選ぶ「MLB歴代の名選手ランキング」で、メジャーの100年以上に及ぶ歴史を彩ってきた無数の選手の中で、堂々の65位に入った。米スポーツ専門局ESPNが「MLB歴代の名選手ランキング」を特集。■米メデ…

マーリンズのイチロー外野手が、米メディアの選ぶ「MLB歴代の名選手ランキング」で、メジャーの100年以上に及ぶ歴史を彩ってきた無数の選手の中で、堂々の65位に入った。米スポーツ専門局ESPNが「MLB歴代の名選手ランキング」を特集。

■米メディアが選ぶ格付けで、100年超の歴史を彩る伝説たちと肩を並べる

 マーリンズのイチロー外野手が、米メディアの選ぶ「MLB歴代の名選手ランキング」で、メジャーの100年以上に及ぶ歴史を彩ってきた無数の選手の中で、堂々の65位に入った。米スポーツ専門局ESPNが「MLB歴代の名選手ランキング」を特集。複数の専門界の意見を基に格付けをし、史上30人目の通算3000安打の金字塔に迫る背番号「51」は65位にランクインしている。

 このランキングは、ESPNの専門家と解説者が事前に選考した歴代162選手の候補の中から、ピーク時パフォーマンスとキャリア全体の価値に基づき格付けしたもの。イチローは、2014年に殿堂入りを果たした通算521本塁打の強打者フランク・トーマスを超える65位で、1953?74年に活躍した殿堂右翼手アル・ケーラインの次にランクされた。

 イチローがなぜここまで高評価されたか。その理由は、これまでに獲得した様々なタイトルを見れば一目瞭然だ。メジャー初上陸を果たしたマリナーズでの2001年はア・リーグ新人王とMVPを同時W受賞。01年から10年は、10年連続オールスター出場に加え、ゴールドグラブ賞も手に入れ、01年、07年、09年にはシルバースラッガー賞を獲得した。ワールドシリーズ優勝はないが、今季前半までのキャリア通算成績は打率.314、出塁率.358、長打率.406、出塁率は.763という高水準。通算2994安打、113本塁打、750打点は、今後もまだまだ伸びていく。

■10年連続200本安打は、ピート・ローズを凌ぐ記録

 特集では、イチローのトリビアを紹介。イチローはピート・ローズと並ぶ年間200安打以上のシーズンを10回達成しているが、10年連続で達成したイチローに対し、ローズが200安打を連続達成したのは3年連続まで、というデータと紹介している。

 42歳を迎えた今季、その打席での生産力はまだまだ衰える様子を見せない。5年後、同じような格付けが実際されたら、イチローは65位よりも順位を上げる可能性はありそうだ。

 ESPNの発表した格付け企画の61位から70位は以下の通り。

70位 カールトン・フィスク 捕手 1969~93年 レッドソックス、ホワイトソックス
69位 シューレス・ジョー・ジャクソン 左翼手 1908?20年 ホワイトソックスなど
68位 ホワイティ・フォード 投手 1950~67年 ヤンキース
67位 ナップ・ラジョイ 二塁/一塁 1896~1914年 フィリーズなど
66位 フランク・トーマス DH/一塁 1990年から2008年 ホワイトソックスなど
65位 イチロー・スズキ 右翼/左翼/中堅 2001年~ マリナーズ、ヤンキース、マーリンズ
64位 アル・ケーライン 右翼/一塁 1953~74年 タイガース
63位 ハーモン・キルブルー 一塁/三塁/左翼 1954~75年 ツインズなど
62位 ブルックス・ロビンソン 三塁 1955~77年 オリオールズ
61位 チッパー・ジョーンズ 三塁 1993~2012年 ブレーブス