オーストリア・キッツビューエルで開催されている「ゼネラリ・オープン」(ATP250/7月18~23日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)のシングルス1回戦で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のユルゲン・メルツァー(オーストリ…

 オーストリア・キッツビューエルで開催されている「ゼネラリ・オープン」(ATP250/7月18~23日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)のシングルス1回戦で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のユルゲン・メルツァー(オーストリア)がダニエル太郎(エイブル)を6-4 7-6(4)で破り、故障による10ヵ月の休養後のツアー復帰戦を勝利で飾った。  肩の故障のため戦線を離れていた元世界8位は、昨年の全米オープン以来、ツアーの大会に出場していなかった。彼は先月スロバキアのチャレンジャー(予選決勝で敗退)と先週末、対ウクライナのデビスカップ・ヨーロッパ/アフリカゾーンのシングルスでコートに復帰したばかりだった。

 メルツァーは第1セットでたちまち4-0とリードを奪ったが、第2セットでは0-3とダニエルにリードされ、挽回しなければならなかった。彼は次の2回戦で、同じオーストリア人で第1シードのドミニク・ティームと対戦する。ティームは1回戦をBYE(免除)され、2回戦が初戦となる。  一方、メルツァーの弟ジェラルド・メルツァー(26歳)は、2011年準優勝者のアルベルト・モンタネス(スペイン)を5-7 7-5 6-4のフルセットの末に下し、ATPツアーレベルの大会で今年最初の勝利を挙げた。ジェラルドはここまで5回連続で1回戦負けを喫していた。

 ジェラルドは第1セットを落としたあと、第2セットでも4-5とリードされていたが、そこから5ゲームを連取した。  ニコラス・バシラシビリ(グルジア)は、第2セットのタイブレークの最後の4ポイントを連取し、ルーカシュ・ロソル(チェコ)を6-4 7-6(4)で破った。ロソルは第2セット6-5から自分のサービスゲームをキープできず、タイブレークでも相手にリードを与えてしまった。  そのほか、第8シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)、ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)、アダム・パブラシェク(チェコ)も2回戦に駒を進めた。

 ATPツアー大会の本戦に初出場したサンティラン晶(日本)は、ストルフに2-6 2-6で敗れた。(C)AP