ソフトバンクは、0-4でオリックスに連敗。前日に続く2試合連続、7月に入って5度目の零封負けとなった。1人の投手に完封されたのは今季初、走者を一度も得点圏に進められなかったのも今季初だ。試合後の工藤公康監督は、元気のない打線について「みんな…

ソフトバンクは、0-4でオリックスに連敗。前日に続く2試合連続、7月に入って5度目の零封負けとなった。1人の投手に完封されたのは今季初、走者を一度も得点圏に進められなかったのも今季初だ。試合後の工藤公康監督は、元気のない打線について「みんな何とかしたいという気持ちが出過ぎた」と語った。

■得意のオリックス戦で負け越し、最後は「相手が良かったと言うしかないのかな」

 ソフトバンクは、0-4でオリックスに連敗。前日に続く2試合連続、7月に入って5度目の零封負けとなった。1人の投手に完封されたのは今季初、走者を一度も得点圏に進められなかったのも今季初だ。試合後の工藤公康監督は、元気のない打線について「みんな何とかしたいという気持ちが出過ぎた」と語った。

「強い気持ちがあるからこそ、打ち急ぐというか、何とかしたいという気持ちが逆になってしまったかな。(打順は)今までどおりに戻した方が、みんなが落ち着いて戦えるかなと考えたところはあるんだけどね。相手のピッチャー(西勇輝)は低めに丁寧に投げていたし、打って点を取るのはなかなか難しい。そこを何とかしないといけないんだが、相手が良かったと言うしかないのかな」

 この日は全体練習前のアーリー(早出打撃練習)に10人を超える選手が参加し、工藤監督もゲージの後ろからずっと見守っていた。

■先発・武田には一定の評価、最後は「明るい記事にしてくれよ!」

「練習を見ていても(調子が)悪いとは思わないし、何とかしなきゃという気持ちが先に立っている感じなのかな。ボクはバッター(出身)ではないから、そこの心理はわからないところがあるんだけど、どうするかは打撃コーチとも話をしていくよ」

 先発の武田翔太については「ボール自体は前回よりも良かった。点をやらずに(試合の)後半までいきたいと投げていたと思う」と一定の評価を与えた。

 7月に入って2度目の連敗、2度目のカード負け越し。最後は「さ、切り替えるしかないんだ」と声を張り上げながら、報道陣に向かって「みんなが切り替えないからだよ。(切り替えて)明るい記事にしてくれよ!」と、強引な注文をつけながら監督室に歩みを進めた。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura