2月1日、2日。テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」予選ラウンドで、日本が中国と対戦する。この試合の前日、日本代表の西岡良仁(日本/ミキハウス)とダニエル太郎(日本/エイブル)にWOWOWが独占インタビューを行った。西岡良仁選手――今回は先…

2月1日、2日。テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」予選ラウンドで、日本が中国と対戦する。この試合の前日、日本代表の西岡良仁(日本/ミキハウス)とダニエル太郎(日本/エイブル)にWOWOWが独占インタビューを行った。

西岡良仁選手

――今回は先陣を切りますが?

(デビスカップでは)初めて第1試合に入ります。少し緊張もあります。流れがどうなるか、重要な初戦なので、まず勝利をして次のダニエル選手につなげたいです。

――去年のプレーオフと同様、ダニエル選手とのシングルス2枚看板ですが?

僕たちはツアー経験も豊富で、全豪でも良い戦いができました。今年始まって、かなり良い状態で進めてきています。現在の調整も良い感じでできていますし、明日からも良いプレーができると思います。

――中国チームの印象は?

ハードヒットする選手が多い印象です。何度か対戦があり、お互いを熟知していると思います。ランキングこそそこまで高くはないですが、ポテンシャルや実力は高いと思っています。ここは中国でアウェーでもあるので、いろんな面でも彼らに分があるとも思います。彼らもベストのプレーになってくると思いますので、タフな一戦一戦になってくると思います。

――デビスカップの新フォーマットについての印象は?

新しいフォーマットで5セットでもないので、早く終わってしまう感じがするかもしれません。基本の(ツアーの)大会は3セットなので問題はないとも思います。勝ったら次が11月というのも、ツアーを回っている僕たちからするとありがたいことです。体の疲労も考えると助かります。選手のことを考慮してくれたものなのかなと思っています。

(5セットでなくなるのは)少し寂しい部分はありますが、1年を通して戦っているので、全豪のあとすぐに5セットを戦うのは疲労もたまって、怪我のリスクも高まると思います。選手にとっては良いことだと思います。

――意気込みは

ランキングこそ僕らの方が上ですが、(中国は)侮れない存在であると思います。プレーするときにはしっかり集中して、チームの一員としては応援して、チームに貢献できるように頑張りたいと思います。

ダニエル太郎選手

――デビスカップの新フォーマットについての印象は?

僕は本当に良いと思います。前のデビスカップでは、良い雰囲気になったりはしていましたが、他の大会への(体の)ダメージが大きかったので。今回からはそこまでのダメージはなくなると思います。スケジュール的には(短くなった)その1日はとても大切なものです。(新しくなり)どれくらいの人が見てくれるのか、などリスクはあると思うのですが、良い変化だと思います。

――2016年のイギリス戦以来のアウェー戦となりますが?

少し違う緊張があります。ずっと日本でやっていると、普通の練習から試合に入るという感じですが、ここ(アウェー)だと最初から「大会の会場に来たな」という緊張感があります。

――中国チームの印象は?

背が高くて、体型も大きいパワフルな選手たちです。ビックサーバーで、フォアハンドもバックハンドもバコバコ打ってきて、コートも少し早いコートなので危ない選手たちだと思います。

――練習をしてみて、コートの感触は?

(コートは)けっこう早いです。オーストラリアからずっと早いコートではあり、驚きはないですが、(ここも)結構早いコートです。(ボールは)あまり弾まないです。

――去年のプレーオフと同様、西岡選手とのシングルス2枚看板ですが?

西岡選手は頼もしい選手です。シングルスでは勝つべき試合では勝ってくれるという安心感もあります。一緒にツアーを回っている選手でもあるので、彼とデビスカップにでられるのは、安心感があります。

――意気込みは

明日からタフな試合になります。11月は新しいフォーマットになるので楽しみですし、今回勝って新しいデビスカップの歴史を味わいたいです。

◇   ◇   ◇

◆デビスカップのフォーマット

「デビスカップ」は2019年から新フォーマットで行われる。まず2月に24ヶ国が、12ヶ国のファイナルズ出場枠を巡って競い合う。そして11月に、この12ヵ国と、2018年大会でベスト4に残った4ヵ国、ワイルドカードの2ヵ国の合計18ヵ国によって優勝が争われる。

◆日本代表メンバー

西岡良仁(日本/ミキハウス):シングルス66位/ダブルス332位

ダニエル太郎(日本/エイブル):シングルス69位/ダブルス465位

内山靖崇(日本/北日本物産):シングルス170位/ダブルス181位

綿貫陽介(日本/日清食品):シングルス183位/ダブルス436位

マクラクラン勉(日本):シングルス--位/ダブルス24位

◆中国代表メンバー

ジャン・ザ(中国):シングルス208位/ダブルス88位

リー・ジェ(中国):シングルス262位/ダブルス161位

ウー・ディ(中国):シングルス321位/ダブルス236位

ウー・イービン(中国):シングルス309位/ダブルス619T位

ゴン・マオシン(中国):シングルス--位/ダブルス95位

※世界ランキングは両チームとも1月28日付けのもの

◆2日間の対戦予定

<第1日>

シングルス:西岡良仁(日本/ミキハウス)対 リー・ジェ(中国)

シングルス:ダニエル太郎(日本/エイブル)対 ジャン・ザ(中国)

<第2日>

ダブルス:マクラクラン勉(日本)/内山靖崇(日本/北日本物産)対 ゴン・マオシン(中国)/ジャン・ザ(中国)

シングルス:西岡良仁 対 ジャン・ザ

シングルス:ダニエル太郎 対 リー・ジェ

(テニスデイリー編集部)

※写真は左から内山靖崇(写真:アフロ)、ダニエル太郎、西岡良仁、マクラクラン勉(Getty Images)