自身は3得点と沈黙「向こうの作戦通りにしてしまった」

滋賀レイクスターズはサンロッカーズ渋谷に2連敗を喫し、これで7勝28敗。リーグ単独最下位と苦しい状況が続いている。特に28日の第2戦では、前半を終えて32-34と互角の戦いを演じていたが、第3クォーター開始から0-17のビッグランを許して試合を決められた。

キャプテンの狩野祐介は崩壊したその時間帯を「ディフェンスです」と振り返った。「サクレ選手にポンポンと出だしでやられ、それがきっかけでオフェンスもうまく行かず、逆にファストブレイクでケリー選手にダンクをやられてしまいました。そこで一気に流れを持っていかれたので、サクレ選手にもっとプレッシャーをかけて悪いシュートを打たせなければいけなかった」

狩野が言うように、ロバート・サクレにイージーシュートを許したことで、SR渋谷は勢いに乗り、攻守ともに活性化した。そして、トランジションから3ポイントシュートを連続で浴び、一気に突き放された。

劣勢の時ほど我慢が必要となるが、前半からフラストレーションを溜めていたマーカス・ブレイクリーが、ボールのないところでアンスポーツマンライクファウルをコールされるなど、我慢とは逆に展開に。集中力を切らしてしまい、57-89の大敗を喫した。

狩野はここまで日本人選手ではリーグ7位となる平均11.4得点を記録し、滋賀の貴重な得点源となっている。だが昨日の試合では、SR渋谷の徹底したマークを受け、シュート試投数わずか2本の3得点と沈黙した。「試合全体を通して、今日は2本しか打てていないです。出だしからボックスワンをやってきて、打てるタイミングがあったものの躊躇してしまって、向こうの作戦通りにしてしまったなと反省しています」

ショーン・デニス「スコアができないのが一番の問題」

滋賀は現在平均76.9失点(リーグ11位)と、決してディフェンスが悪いチームではない。昨日の試合でも、前半はSR渋谷から11のターンオーバーを誘発し、34失点に抑えた。問題はリーグワースト2位、69.8得点しか取れないオフェンス面にある。

滋賀を指揮するショーン・デニスも「スコアができないのが一番の問題。いろいろな方法を試みてはいますが……」と、オフェンス面に頭を悩まされている。「アタックして、フリースローラインに立って、ボーナスショットを打っていこうということを言っていますが、フリースロー自体も決められていない状況です」

デニスコーチが言うように、6点差で敗れたSR渋谷との第1戦では、フリースローを27本獲得しながらも12本の成功に終わった。第2戦でも、17本中9本の成功と、フリースローの重みを感じざるを得ない。

狩野も「特にフリースローを外しすぎですし、今日はノーマークのシュートを落としすぎている。勝つチームはノーマークはもちろん、ブレイクでの3ポイントシュートだったり、そういうところを確実に決めています。シュート力は磨いていかないといけない」との見解を示した。

「僕は3年目で、毎年苦しい状況を戦ってきた」

滋賀は現在リーグ最下位に位置している。そして、10点差以内の敗戦が18試合、そのうち5点差以内の敗戦が10試合と、接戦で勝ち切れない傾向にある。だが、これは裏を返せば、どんなチームとも渡り合えるということも意味している。シーズン序盤には、新潟アルビレックスBBや川崎ブレイブサンダース、先週には琉球ゴールデンキングスからも勝ち星を挙げている。

狩野も「強豪チームに勝ってますし、本当に接戦ばかりで、戦えてはいるので。あとは集中力とアタックする気持ちを出し続けるだけです」と、歯がゆい状況に苛まれている。

バスケットボールの試合で勝敗を分けるものは細かい部分の積み重ねだ。「スクリーンの角度だったり、ディフェンスのポジションやカバーに行くタイミングだったり、コミュニケーションだったり、これというものはないです。細かいミスが大きなミスに繋がっているはずなので、細かいミスを修正しつつ戦っていくしかない」と、狩野もその点を強調する。

Bリーグは後半戦に突入し、ポストシーズンを意識する時期となった。過去2シーズン、滋賀は終盤戦で無類の強さを誇り、残留プレーオフを回避してきた。「僕は3年目で、毎年苦しい状況を戦ってきたので、落ち込むことはないです」と言う狩野の言葉は力強い。「最下位は最下位ですけど、登っていくしかないので。好きなバスケットをやっていますし、楽しんでやっていきたい」

結果が出ない時こそ、下を向いてしまうもの。それでも狩野は、苦境に立たされている今だからこそ、楽しむことが重要ということを理解している。それは過去2シーズン、残留プレーオフを回避してきた自負があるからに他ならない。滋賀の逆襲はこれから始まる。