「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~27日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を6-3、6-2、6-3のストレートで破り、3年ぶり史上最多7度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビ…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~27日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を6-3、6-2、6-3のストレートで破り、3年ぶり史上最多7度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)がWOWOWのスタジオに登場し、試合などについて語った。

7度目の優勝を果たしたことについてジョコビッチは「私が最も成功を収めたテニスコートのうちの1つですね。ロッドレーバー アリーナは毎年戻ってくるのが楽しみな会場です。居心地が良いからこんな良い結果が出せるんでしょうね」と、非常に相性の良い大会だということを語った。

試合を決定づけたのはどこかという質問には「最初のゲーム、2つ目のゲーム、とにかく良いスタートを切ることが大事でした。ラファは最初からエネルギー全開で来る選手ですから。私も好調でしたが、彼も好調で、ベストなプレーをしていたので、私が良いスタートを切れれば主導権を握れると思っていました。それで序盤にゲームカウント3-0としたところが非常に良かったです。リードして試合をスタートできたことは非常に幸運でした。そこから調子をつかみました。言うのは簡単ですが、本当にあのような展開になって良かったです。ラファは絶対に諦めない選手ですから。彼のような相手には一瞬も手を抜かないことが大事です」と、ナダルの好調ぶりを序盤で抑えたことが最も重要だったと語った。

続いて第3セットの第3ゲーム、ナダルのサービスに対して見事なリターンエースを決めた場面をジョコビッチは「テニスの教科書には出てこないような球がやってきたので、自分の上半身の前辺りで打ってしまいました。そしたらあんな風に飛んでいっちゃったんです」と振り返った。

また、大会中にはサイクリングやビーチで遊んだ様子をTwitterに投稿していたことには「昨日、コーチと一緒にサイクリングに行きました。若い子たちと交わりました。結局人生はこういうことですよね。テニスだけではありません」と笑いながら語った。

そして最後に日本のファンに向けて「ありがとうございました」と日本語で語り、続けて「応援ありがとうございます。そしてテニスを観てくださってありがとうございます。ここ2週間ずっと観てくれてありがとうございます。とても親身になってくれるファンはありがたいです。日本でまたお会いしましょう。オリンピックよりも前にお会いできたら嬉しいですね」と語った。

完璧主義と言われるが、サイクリングなどの息抜きも取り入れたことを「人生はこういうことだ」と語ったジョコビッチ。グランドスラム3大会連続優勝を果たした彼の原動力は、このようなところにあるのかもしれない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」で優勝したジョコビッチ

(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)