「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~27日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-3、6-2、6-3のストレートで…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~27日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-3、6-2、6-3のストレートで破り、3年ぶり史上最多となる7度目の優勝を果たした。その試合後に行われたセレモニーでジョコビッチがスピーチを行った。

最初にジョコビッチは「ラファ、本当に良い試合をしてくれてありがとうございます。あなたも怪我から復帰した一人ですよね。去年の9月から大変でしたよね。私も怪我を経験していますが、あなたは自分の頑張りでここまで復帰できるんだということを証明してくれましたね。諦めない闘争心も見せてくれました。本当にありがとう」と準優勝のナダルをねぎらった。

続けて「ここ12ヶ月の自分の道のりを振り返ってみました。ラファが手術をしたように私も怪我をして12ヶ月前に手術をしました。そしてここに立っているということはすごいことだと思います。優勝できたということは言葉で上手く言えませんが、本当に信じられないことだと思います」と語った。

そしてチームのメンバーに「テニスは個人競技ですが、みなさんがいなければこんなプレーはできません。悪い日も、辛い日も一緒にいてくれました。そして良い成果を出すことができました。本当にありがとう」と感謝を伝えた。

さらに「トロフィーはもちろん特別なものですが、これを分かち合える家族がいるということで、特別さがさらに増したように感じます。家族だけでなく兄弟にも感謝します。彼は自分の家族がいるにも関わらず、僕に無条件の愛と支援をいつも与えてくれています。いつもそのことは忘れないようにして頑張っています」と家族に対しての感謝を述べた。

最後に「この大会は世界で最高のトーナメントの1つだと思います。私たちがホームで試合をしているように感じられます。毎年、ますます素晴らしい大会になっていますが、それは参加選手みんなが感じていることです。来年もぜひ帰ってきたいと思います」と語り、スピーチを締めくくった。

圧倒的な強さでナダルをねじ伏せ、3年ぶり史上最多となる7度目の優勝を果たし、グランドスラムの通算タイトルをこれで15個に伸ばしたジョコビッチ。さらに今回の勝利で昨年の「ウィンブルドン」、「全米オープン」に続く、グランドスラム3大会連続での制覇を成し遂げた。彼の次なる目標はもちろん「全仏オープン」の優勝ということになるだろう。4大会連続制覇を成し遂げることができるのか、今後もジョコビッチの活躍から目が離せない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」セレモニーでのジョコビッチ

(Photo by Michael Dodge/Getty Images)