「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~26日/ハードコート)の大会13日目、女子シングルス決勝でフルセットの末に第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)に敗れた第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が、セレモニーでスピーチ…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~26日/ハードコート)の大会13日目、女子シングルス決勝でフルセットの末に第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)に敗れた第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)が、セレモニーでスピーチを行った。

登壇したクビトバは「ここで、グランドスラム決勝でまたプレーできて本当に嬉しいです」と開口一番語った。

そして「素晴らしい決勝戦でした。なおみ、おめでとう。そして世界ランキング1位もおめでとう」と大坂の勝利を称えた。

続けて「素晴らしい大会でした。ここでこのトロフィーをいただけることは誇りです。決勝でプレーできたことも。みんなが支えてくれたおかげです」と喜びを語った。

クビトバは2011年、2014年の「ウィンブルドン」でタイトルを獲得していたが、2016年の12月に自宅でナイフを持った男に襲われ、利き手である左手のすべての指にケガを負い手術を受けた。復帰は困難かもしれないとまで言われていたが、2017年の「全仏オープン」で復帰を果たしていた。

そんな苦しい時を支え続けてくれたチームのメンバーに向けて「本当に何もかもありがとう。一番言いたいのは、いつも一緒にいてくれて、ここまで復活できるかどうか分からなかった時期もずっと支えてくれて本当にありがとう」と時折言葉を詰まらせながら語った。これには会場から割れんばかりの拍手と歓声が送られた。

そして「毎日毎日、あなた方がいなかった日々はありませんでした。本当にありがたいことです。お互いに辛かった時期もありましたが、本当にありがとう」とチームに心からの感謝を述べた。

大坂とは「全豪オープン」初優勝とともに、初の世界ランキング1位をかけた戦いとなったクビトバ。大坂に敗れながらも見事な復活を果たした彼女の健闘を称え、さらなる活躍に期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」セレモニーでの大坂(左)とクビトバ(右)

(Photo by Michael Dodge/Getty Images)