1月25日、J1リーグ所属の湘南ベルマーレは、人気サッカーゲーム『FIFA 19』によるeスポーツ選手のトライアウト決勝大会を開催した。同イベントは「eSports Conference #7」内の企画として、秋葉原ガジェット通信フロアで行われた。

MCはお笑い芸人の井上マーが努め、解説は湘南ベルマーレスタッフで元所属選手でもあった猪狩佑貴氏と島村毅氏が担当。オンライン予選を勝ち上がった、youxme選手、スレッジ選手、ロッキー選手、Blues選手の4名が出場し、2度の総当たり戦による計6試合を連続して戦い抜いた。


(写真:左から、井上マー、島村氏、猪狩氏。島村氏は、昨年現役を引退してフロント入りしたばかりである)


(写真:左から、youxme選手、スレッジ選手、ロッキー選手、Blues選手)


(写真:対戦中の選手の様子)


(写真:プレイ画面に集中するスレッジ選手)

優勝は、1度も負けること無く勝点16を積み上げたスレッジ選手。同選手の繰り出すトリッキーな攻撃に、会場からは何度も感嘆の声が上がっていた。準優勝は、youxme選手となった。

しかし、同トライアウトは、大会優勝者が自ずと合格となるわけでは無い。eスポーツ選手のパフォーマンスを科学的に研究する、慶應義塾大学・加藤貴昭准教授の研究会「HPL(Human Performance Laboratory)」による選手の能力測定(※1)や、湘南ベルマーレがフィロソフィーとして掲げる「湘南スタイル」(※2)に合致したプレイスタイルや人格を総合的に評価する。

なお、見事に合格となった選手は、2月23日に開催される、2019年J1リーグ・ホーム開幕戦「Shonan BMW スタジアム平塚」にて披露される予定だ。

また、所属となるeスポーツ選手は、湘南ベルマーレの自身の背番号とユニフォームが作られる。実際のサッカー選手と同様の施設でフィジカルトレーニングを行ったり、監督と選手によるミーティングに参加するなどして、名実ともに湘南ベルマーレの一員として活動していくこととなる。

試合後、優勝したスレッジ選手にVAMOLAはインタビューを行った。以下、一問一答。

--大会の感想を

実は、オフライン大会自体が初めての経験でした。最初は緊張があり、練習してきたことを思い通りに出せず難しいと感じました。しかし、徐々に慣れて行くことができ、結果として一番上で(大会を)終われたことは良かったです。

--良かった点を振り返ると

上手くできたことは、守備です。守備は得意です。初戦以降そこまで複数得点の機会を相手に許さなかかったことは、評価できると思います。

--守備で意識したポイントは

相手に合わせて守備をすることはもちろんですが、相手の攻撃の起点になるパスをカットすることを意識しました。特に真ん中エリアの守備です。FWやトップ下の選手に入る縦パスを、上手く消しながら守れたと思います。できるだけ相手に真ん中エリアを使わせないで、サイドに追い込むことを考えていました。

--難しかった部分は

攻撃の最後の部分です。バイタルエリアでボールを持った時、それにプラスして、もう少しのアイディアがあれば崩し切れたシーンが多くあったと思います。ただ、勝ちを積み重ねていって心に余裕が出てきたことで、大会序盤では見えなかったスペースなどを見つけることができ、創造的なプレイも出せるようになりました。

--トライアウトの結果への自信と意気込みを

自分のやれることはやれました。湘南ベルマーレの所属選手になれたら、しっかりと湘南ベルマーレの代表としての気持ちをもって、eスポーツ業界全体を盛り上げる役割も担えたらと思います。

※1 同大会の実施中、慶應義塾大学「HPL(Human Performance Laboratory)の協力により、選手らのパフォーマンス測定が行われた。詳しい内容は、別記事にて後日紹介する。

※2 湘南スタイルとは、「攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカー」と定義されている。

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(取材●VAMOLA eFootball News編集部)