2018-19シーズンのブンデスリーガ後半戦がスタートした。 後半戦の見どころは、まず、首位ドルトムントが本当に独走するのか。それをバイエルン、ボルシアMG、ライプツィヒがどこまで追い上げるか。フランクフルトがチャンピオンズリーグ圏内…
2018-19シーズンのブンデスリーガ後半戦がスタートした。
後半戦の見どころは、まず、首位ドルトムントが本当に独走するのか。それをバイエルン、ボルシアMG、ライプツィヒがどこまで追い上げるか。フランクフルトがチャンピオンズリーグ圏内の4位までに食い込めるのか、といったところだ。また、まだ冬の移籍市場は開いている。香川真司(ドルトムント)はどうするのか、新たな日本人選手が来ることはあるのかといったことからも目が離せない。
再開直後の第18節、大きな番狂わせはなかった。
日本人の所属チームを見てみると、長谷部誠のフランクフルトが3-1でフライブルクを下している。長谷部は相変わらず安定感のあるプレーでチームを牽引。過去に欧州でプレーした選手を見ても類を見ない息の長さで、今後もしばらくは活躍してくれそうだ。
ブンデス再開初戦、アウフスブルク戦に先発した宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
また、宇佐美貴史が所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフは、宇佐美のレンタル元であるアウフスブルクを敵地で2-1と下している。久保裕也の所属するニュルンベルクとヘルタ・ベルリンの対戦は1-3でヘルタが勝利を収めた。久保が出場したのは82分から。期待を集めていた加入当初に比べると出場時間が減っており、もう一度、信頼を勝ち取らなければならないだろう。
大迫勇也(ブレーメン)と長谷部を除くと、なかなか目立った活躍を見せることができていない今季のブンデスリーガの日本人選手のなかで、前半戦の終わりごろからチームにおいて存在感を発揮するようになったのが宇佐美だ。
アウフスブルク戦でも先発出場を果たし、68分に同じポジションの争うベニト・ラマンと交代している。そのラマンが得点をあげているのは気にならないではないが、宇佐美はこれで第14節から連続で先発。昨年夏はW杯に出場したことと、移籍問題もあって合流が遅れたが、これでようやくスタートラインに立ったということだ。
アウフスブルク戦では、45分に前線へのスルーパスを通し、先制点の起点になっている。積極的に味方に絡み、プレーに関与しているところが連続先発の理由かもしれない。第15節、第16節と、連続してアシストも決めており、味方を使う仕事をすることで信頼関係を構築できているのだろう。
個人的な技術やシュート力については、昨季の同僚だった原口元気は「天性のもの」と認めている。一方で、守備における献身性や味方との調和性に欠けるところがあり、「そのあたりがついてきたら無敵なんだけど……」とも話していた。
アウフスブルク戦でも後半に入るとファウルで警告を受け、さらにこのプレーによって与えたフリーキックから、チームは失点してしまう。交代したのはこの失点の5分後のことだった。軽率なプレーもまだ見られ、信頼をより厚いものにするために、改善すべき点はまだ多い。
アジアカップを戦う日本代表に選ばれなかった宇佐美は、「代表は常に意識しているけれど、(今の自分は)そこを見ている余裕はない」と、まずはクラブでの戦いにフォーカスしている。現在の日本代表を脅かす存在になるためにも、フォルトゥナでのさらなる成長が求められるのは確かだ。
次節、14位のデュッセルドルフはホームに4位ライプツィヒを迎える。