6月18日、関西学院大学第4フィールドに於いて、第32回総合関関戦が行われた。関学はオフサイドに救われ、2―1で勝利をつかんだ。 昨年関学は、4点リードの状況から関大に大逆転を許し、まさかの敗北。昨年の借りを返すべく挑む今年の試合は、Cチ…

 6月18日、関西学院大学第4フィールドに於いて、第32回総合関関戦が行われた。関学はオフサイドに救われ、2―1で勝利をつかんだ。
 昨年関学は、4点リードの状況から関大に大逆転を許し、まさかの敗北。昨年の借りを返すべく挑む今年の試合は、Cチーム同士の戦いとなった。
 序盤、得点につながるチャンスを生み出せず、ペースをつかめない両校。その後、ゲームの流れをつかんでいったのは関大であった。しかし、関学もそう簡単にゴールは割らせない。前半は、スコアレスで終了となった。
 後半開始早々、関学が均衡を破る。ゴール前でGKを揺さぶり、最後はFW池添(商4)がシュート。待望の先制点に多くの観客が詰め掛けた会場は歓喜に沸いた。後半15分には関大がゴールネットを揺らすも、オフサイドと判断されノーゴール。依然として1点リードで優位に立つ関学。34分にはMF植月(経4)が蹴ったFKにDF野田(文1)が頭で合わせ、追加点を奪う。毎年接戦となる関大戦。ここから関大の怒とうの追い上げが始まる。まず、39分にはGKが弾いたボールを押し込まれ1点差に。その後も関学はまさにピンチの連続。事態は急速に悪化し、昨年の悪夢が脳裏をよぎるほどのスリリングな展開となった。何度もCKでゴールを試みる関大イレブン。GKまでもが、セットプレーに参加し果敢にゴールを狙う。ロスタイムに突入しても、関学は防戦一方の展開。関大は関学ゴールに次々とシュートを浴びせかけ、ついにGKがはじいた球をゴールへとねじ込まれてしまう。つかみかけた勝利がこぼれ落ちたかと思われたが、またもやオフサイドの判定。勝利の女神は関学に微笑み、試合終了のホイッスル。部員全員がピッチになだれこみ、ライバル関大への久々の勝利に、喜びを大爆発させた。
 辛勝ではあったが、応援に支えられ白星を手にした関学。「1人ひとりの気持ちがゴールにつながった」。ゲームキャプテン・植月がそう振り返るように、チーム一丸となって収めた勝利は、関学体育会にとっても、関大とのリーグ戦を控えるチームにとっても、非常に大きな意味を持つものとなった。