6月14日、関西学院大学重量挙場に於いて行われた第32回総合関関戦重量挙競技会。関学は関大との人数の差や実力の差をうめることが出来ず、10-35で敗北を喫した。試合後のコメント白井三志郎(法4)「それぞれが次の試合に向けての課題解決に向け…

 6月14日、関西学院大学重量挙場に於いて行われた第32回総合関関戦重量挙競技会。関学は関大との人数の差や実力の差をうめることが出来ず、10-35で敗北を喫した。
試合後のコメント
白井三志郎(法4)「それぞれが次の試合に向けての課題解決に向けて戦っていきます」
 巨大な鉄の塊が地面を打つ音が響く。好天の屋外とは対照的に薄暗い部屋。そこには選手たちの熱気と、屋内競技特有の重苦しい閉塞感が包んでいた。
 ここ最近の関関戦は、勝ち星を挙げることができず両者の差は開く一方であった。さらに、今年の関大は選手層の厚さを増し、その勢いは止まることを知らない。69㎏級全日選抜覇者の武市樹をはじめ、全国レベルの選手が数多く所属している。関大側としては、勝って当然の戦いであった。
 対する関学。昨年けがに泣かされ復活した主将・白井三志郎(法4)は「100%負けると思います」と語っていた。そう言って一番悔しいのは彼らのはず。どうしても埋めることの出来ない実力差は認めざるを得ない。しかし「勝負に絶対はない」。その言葉を信じて彼らは無機質なマットに上がった―。
 白井の選手宣誓に始まり軽量級から順調に競技は進められていく。圧倒的に女子部員の数で劣る関学。そんな中で出場した唯一の女子選手、横田理恵(人1)はなんと創部初の女子部員である。「高校のときからやりたいと思っていた」と語る彼女の体つきは、およそ重量挙げをするとは思えない華奢(きゃしゃ)さであった。結果は最下位。しかし無限大の伸びしろを持つ1年生の、今後の成長には期待だ。
 やはり、関大の実力は段違いだった。あっという間に全試技が終了し、白井、道幸和平(人2)らが3位に食い込むのがやっと。得点は10―35の大差であったが、選手たちの表情に曇りはない。「それぞれが次の試合に向けての課題を解決できるように取り組んで行きます」。そう試合後に白井は語った。次なる目標は7月に行われる西日本選手権。そこでの健闘を誓い、彼らは日々の努力を継続していく。