ラファエル・ナダル(スペイン)がリオ五輪の最終エントリーリストに入った。 グランドスラム大会で14度の優勝を誇るナダルは、今年5月の全仏オープン期間中に左手首の故障で棄権して以来プレーしておらず、またITF(国際テニス連盟)が定めるオリ…
ラファエル・ナダル(スペイン)がリオ五輪の最終エントリーリストに入った。
グランドスラム大会で14度の優勝を誇るナダルは、今年5月の全仏オープン期間中に左手首の故障で棄権して以来プレーしておらず、またITF(国際テニス連盟)が定めるオリンピック出場のためのデビスカップでのプレー条件を満たしていないため、ITF五輪委員会に彼のアピールを承認してもらう必要があった。
ナダルは2008年の北京五輪で金メダルを獲得している。
金曜日にITFが発表したリストに驚きはなかった。だが、その後、男女ひとりずつのトッププレーヤーがジカウイルスへの懸念を口にし、辞退の意を表明した。それが、男子世界7位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と女子世界5位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)だ。
ほかの予想外の発表と言えば、6位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)がリストが公表される直前に、妊娠のためシーズンの残りの活動を停止することになったとツイッターで語ったことだ。彼女の名前はリストに載っていた。
トップ30の男子選手のうち何人かは、主にジカウイルスではなくテニス面での理由を挙げ、すでにリオ五輪不出場の意を表明している。だが、ナダルのほか、1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、2位のアンディ・マレー(イギリス)、3位のロジャー・フェデラーのビッグ4はみな、シングルスとダブルスの双方でリストに名を連ねている。
マレーは2012年ロンドン五輪の金メダリストで、ジョコビッチとフェデラーは初の五輪シングルス・タイトルを切望している。フェデラーは2012年に銀メダル、ジョコビッチは2008年に銅メダルを獲得している。
マレーはイギリス代表として、ブルーノ・ソアレス(ブラジル)と組んで全豪オープンの男子ダブルスで優勝した兄のジェイミー・マレー(イギリス)とともに、男子ダブルスもプレーする予定になっている。
フェデラーはスイス代表として、ふたたびスタン・ワウリンカ(スイス)とチームを組む予定だ。彼らは2008年の北京五輪の男子ダブルスで金メダルを獲っている。
ナダルはスペイン代表として、今年の全仏オープン男子ダブルスで優勝したフェリシアーノ・ロペスとマルク・ロペスのうち、マルクとペアを組むことになっている。フェリシアーノは五輪不出場を表明したトップ30の選手の一角だ。
ジョコビッチはセルビア代表として、ネナド・ジモニッチ(セルビア)とペアを組んで男子ダブルスをプレーすることになっている。
総じて男子トップ15のうち13人がリストに名を連ね、欠けているのはラオニッチのほか、世界9位のドミニク・ティーム(オーストリア)だけだ。
女子トップ20のうち18人はリオ五輪出場を表明しており、その筆頭はロンドン五輪の金メダリスト、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)だ。セレナは、姉ビーナスと組んだ女子ダブルスで4度目の五輪ダブルスのタイトルを狙っている。
グランドスラム大会で5回優勝しているマリア・シャラポワ(ロシア)は薬物使用による活動停止処分のため、リオ五輪に出場することはできない。(C)AP