アメリカ・ロードアイランド州ニューポートで開催されている「名誉の殿堂テニス選手権」(ATP250/7月11~17日/賞金総額51万5025ドル/グラスコート)の準決勝が行われ、第2シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)と第3シードのジ…

 アメリカ・ロードアイランド州ニューポートで開催されている「名誉の殿堂テニス選手権」(ATP250/7月11~17日/賞金総額51万5025ドル/グラスコート)の準決勝が行われ、第2シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)と第3シードのジル・ミュラー(ルクセンブルク)が決勝に進んだ。

 カルロビッチはこのグラスコート大会でついに勝てると思うか、と尋ねられた際にシンプルな答えを用意していた。 「もし今でなかったら、いつだというんだい?」と、37歳のカルロビッチは聞き返した。彼は日曜日に3度目のチャンスを得ている。

 身長211cmのカルロビッチは準決勝で、第4シードのマルコス・バグダティス(キプロス)を7-6(3) 7-6 (6)で下し、3年連続の決勝に進出した。

 「またここにいられるというのは本当に素敵なことだ」とカルロビッチ。「神が私のそばにいる。今年こそやってのけることができるよう祈っている」。

 カルロビッチは国際テニスの殿堂の会場で開催されているこの大会で、この2年は決勝で敗れていた。彼はキャリア7度目のタイトルを狙っている。

 もう一つの準決勝でミュラーは18本のサービスエースを奪い、ファーストサービスからのポイントの97%を獲得。第8シードのドナルド・ヤング(アメリカ)を6-3 6-4で倒した。ATPの大会で優勝経験のないミュラーは、初のタイトル獲得を目指している。

 ミュラーは2006、 2008、2012年にも出場しているが、すべて初戦で敗れていた。彼は一時この大会をスキップすることを決めたが、リオ五輪に向けての準備で、より多くの試合をこなそうと思い直してエントリーした。

「ここでは全然勝っていなかったから、来るのはもうやめようと思ったんだ」と33歳のミュラーは言う。「でも今年はオリンピックのために、本番前により試合をプレーしたかったから、やっぱり出場しようと決めたんだ。正しい判断だったよ」。

 試合はマラト・サフィン(ロシア)、ジュスティーヌ・エナン(ベルギー)らの2016年度テニスの殿堂入りを祝うセレモニー後に行われた。(C)AP