7月15日から17日にかけて、各国で開催されているデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。 「アメリカ対クロアチア」は、アメリカ・オレゴン州ポートランドのトゥアラティン・ヒルズ・テニスセンター(ハードコート)で行われている。 …

 7月15日から17日にかけて、各国で開催されているデビスカップ・ワールドグループ準々決勝。

 「アメリカ対クロアチア」は、アメリカ・オレゴン州ポートランドのトゥアラティン・ヒルズ・テニスセンター(ハードコート)で行われている。

 2日目のダブルスでイバン・ドディグとマリン・チリッチのクロアチア・ペアが、アメリカのダブルス名手、ボブ&マイクのブライアン兄弟を6-2 2-6 6-2 6-4で下して日曜日のシングルスに望みをつないだ。  金曜日にジャック・ソックとジョン・イズナーがシングルス2試合で勝ったことでアメリカは2勝0敗とし、あと1勝で準決勝進出が決まるところだった。  2勝1敗でアメリカがリードし、日曜日のシングルスではイズナーがチリッチと、続いてソックがボルナ・チョリッチと対戦する。  アメリカ対クロアチアの勝者は9月の準決勝に進み、そこで「フランス対チェコ」の勝者と対戦する。アメリカは2012年以来の、そしてクロアチアは2009年以来の準決勝を目指している。  クロアチアはダブルスで起用する予定だったマリン・ドラガニャを、試合直前に世界12位のチリッチに交代した。

 この決断は功を奏した。身長198cmのチリッチは試合を通し、サービスとリターンで大きな役割を果たした。クロアチア・ペアは第1セットで38歳のブライアン兄弟のサービスを2度破り、第3セットでは3度ブレークした。  チリッチ/ドディグは第4セットの早い段階でブレークを果たし、最後までそのリードを守ることに成功した。デ杯のダブルスでの戦績で24勝5敗を誇るブライアン兄弟にとって、これは稀な黒星だった。  アメリカはデ杯タイトルから見放されたこの9年間に終止符を打とうと努めている。アメリカが最後に優勝したのは、ポートランドでロシアを4勝1敗で倒した2007年だ。クロアチアは2005年に同国唯一のデ杯タイトルを獲得している。

 アメリカは史上最多の32回のデ杯優勝を遂げているが、1995年以降の優勝はたった一度(2007年)だけだ。(C)AP