「彼のために戦いたかった」とヤングが牽引

ペイサーズのオールスターガード、ビクター・オラディポが、1月23日にバンガーズライフ・フィールドハウスで行われたラプターズ戦で負傷交代した。

第2クォーター残り4分5秒、オラディポはパスカル・シアカムのディフェンスについた際、右ヒザで体重を支えられず、崩れ落ちるように倒れた。オラディポはその場から動けず、担架でコート外に運ばれた。見た目にも重傷なのは明らかで、靭帯を断裂したのであれば、残り試合を欠場する可能性が極めて高い。オラディポは、明日MRI検査を受ける予定だ。

担架で運ばれた際、オラディポはファンの声援に両手を挙げて応え気丈に振る舞った。だが、目からこぼれた涙を手で拭う場面も見られた。

オラディポの負傷交代後に得点を決め、第4クォーター終盤にもゴー・トゥ・ガイとしてチームを引っ張り、23得点15リバウンドで勝利に貢献したサディアス・ヤングは「彼のために戦いたかった」と、オラディポにエールを送った。

「チームメートには、『誰かが倒れれば、俺か、お前らがステップアップしないといけないんだ』と伝えたよ。自分だけではなくて、みんながステップできたと思う」

昨シーズンにブレークし、MIP賞を受賞したオラディポの離脱がペイサーズに与える影響は計り知れない。ここまで平均19.2得点を挙げるオラディポの穴を埋めるには、この日の試合のように、全員がステップアップして戦わなければならない。それができなければ、4シーズン連続プレーオフ進出は難しいと言わざるを得ないだろう。

まずは、オラディポの検査結果を待ちたい。