「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~27日/ハードコート)の大会10日目、男子シングルス準々決勝で第8シードの錦織圭(日本/日清食品)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。第1セットを1-6で落とした錦織…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~27日/ハードコート)の大会10日目、男子シングルス準々決勝で第8シードの錦織圭(日本/日清食品)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。第1セットを1-6で落とした錦織が、第2セット1-4としたところで棄権を申し出て準々決勝敗退が決まった。

勝利したジョコビッチは、準決勝でルカ・プイユ(フランス)と対戦する。プイユはミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破っての勝ち上がり。

第1セットを落とした錦織は、セット間にトレーナーを呼んでメディカルタイムアウトを取り、右の太もも辺りの治療を受け、マッサージとテーピングをしてもらっていた。ここまで長時間の試合を戦い抜いてきた錦織は、昨日の練習をキャンセルしてリカバリーに努めていたが、まだ疲労が抜けきっていないようだった。

第2セットは錦織のサービスゲームから。第1ゲームをキープした錦織だが、第2ゲームをラブゲームでキープされ、糸口を見つけることができない。さらに第3ゲームでは錦織のミスが続き、ラブゲームでブレークされてしまう。

疲労からかフットワークの重い錦織は、第4ゲームもラブゲームでキープされる。第5ゲーム、錦織は30-0とポイントリードをしていたが、ボールを散らして攻撃するジョコビッチに対し、ボールを追うことすらできずにブレークを喫し、ゲームカウント1-4となった。

そしてここで錦織が棄権を申し出て試合終了となった。錦織はこの試合までの4試合中3試合でフルセットを戦い、合計13時間47分コートに立っていた。なかでも2日前の4回戦は、5時間5分と今大会最長のロングマッチ。長期的な影響にならないように、しっかり回復できることを願うばかりだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」準々決勝での錦織圭

(Photo by Julian Finney/Getty Images)