日本は、ウズベキスタン戦からまたメンバーを武藤以外入れ替えて、トーナメント初戦に臨んだ。GK権田、DFは右から酒井、冨安、吉田、長友、ボランチ柴崎、遠藤、MFは右から堂安、南野、原口、ワントップ武藤。対するサウジアラビアは4-3-3。守って…
日本は、ウズベキスタン戦からまたメンバーを武藤以外入れ替えて、トーナメント初戦に臨んだ。GK権田、DFは右から酒井、冨安、吉田、長友、ボランチ柴崎、遠藤、MFは右から堂安、南野、原口、ワントップ武藤。
対するサウジアラビアは4-3-3。守ってカウンターという今までの中東勢のイメージとは違い、しっかりとボールを保持してゲームを組み立てる。今回はデイゲームでかなりの暑さと日差しが強い中での試合だ。
日本、サウジアラビア共に前線のGKまでしっかりとプレスをかける。日本はサイドから追い込みFWや両ウィングにボールがでたところのパスカットを狙う。さらにボールを奪うと、ラインを高く設定したサウジアラビアの裏にスピードのある武藤を走らせて、縦に早い攻撃を目指す。サウジアラビアもボールを奪われると攻守の切り替え早くすぐにボール保持者にプレスをかけてショートカウンターを狙う。
日本は、原口、堂安両サイドも献身的にチェイスし、遠藤が中盤のルーズなボールを強度高く奪い取って行った。遠藤は海外に出て揉まれることでかなりボール奪取能力が上がっているように見える。反対に柴崎が若干プレスが弱いように見えた。日本は両サイドからクロスを入れるがなかなか繋がらない。
そんな中、前半20分CKから冨安がヘッドを決めて待望の先制点。その後32,33分と裏に抜け出してクロスを送るがDFに弾かれる。本日の日本のメンバー構成が原因かはたまたサウジアラビアがラインをあげて組み立ててくるからか、日本は今までの試合とはうって変わってDFからサイドへ繋いで組み立てることをやめ執拗に両サイドの裏を狙った。サウジアラビアのスルーパスやミドルなど狙うが最後の精度が足りず日本のゴールを割ることができず前半終了。
後半も何度か日本はカウンターを繰り出すが、最後ハンドを取られたり、シュートをブロックされたりして、ゴールを奪うことはできなかった。後半15分すぎあたりから日本が押し込まれさらにセカンドボールが取れない状態が続く。後半32分に南野に変えて伊東を投入。堂安がトップ下に入る。日本は伊東の足の速さを生かしたカウンターを試みるが、シュートまで持ち込めなかった。サウジアラビアはボランチを削りFWを投入し、パワープレイを仕掛ける。日本は堂安に変えて塩谷、武藤に変えて北川を投入しそのままタイムアップ。足をつる選手が複数でる中なんとか勝ちきった。
終わってみれば、シュートは日本5本、サウジアラビア15本。FK日本16本、サウジアラビア27本。敵陣でのパス日本60本、サウジアラビア358本とかなり押し込まれた展開になった。そんな中で1点をCKでもぎ取り粘り強く守りきった日本は、また新たな戦いかたを身につけた。本日のような暑い条件の中で、いつものようなパスワークと連動した攻撃を出すことは難しいので、リスクを回避した賢い戦い方であった。
ブラジルW杯で暑さで実力が十分発揮できなかったなど過去の経験が確実に森保ジャパンに受け継がれている。次戦のベトナム戦、またスターティングメンバーを大幅に入れ替えることが予想される。