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「フリーライド」の世界最高峰の開幕戦、「Freeride World Tour Hakuba Japan 2019(以下、FWT Hakuba)」が1月19日に長野県白馬村で開催された。フリーライドスキー・スノーボード世界選手権は日本初開催で、アジアでも初めての開催だった。

昨年のFWT Hakubaは8日間の開催期間が天候と積雪状況に恵まれずに開催を断念したが、今年は晴天に加え、選手がターンをするごとに大きな雪煙が上がるほどの最高のパウダースノーのコンディションに恵まれ、世界トップレベルの素晴らしい演技が披露された。

出場者は、FWTを転戦するフリーライド界のトップ選手やメダリストなど12か国から集まった世界最高峰のスキーヤー・スノーボーダーに、14日に開催された予選大会(FWQ Freeride Hakuba)を勝ち上がった選手3名を加えた計46人。大会斜面は、白馬八方尾根・北斜面の通称「BIG TRIANGLE(ビッグ・トライアングル)」と呼ばれる標高1720m をスタート地点とし、標高差440m、最大斜度46°の自然地形の斜面を使って実施された。

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男子スノーボードで優勝したトラビス・ライス(アメリカ)は、横回転と縦回転を織り交ぜた飛距離のあるエア(ジャンプ)、独創性あるラインどり、圧倒的なスピード、最後に大技を決めるなど圧巻の滑りで、駆けつけた約100人の観客を魅了した。

男子スキーで4位に入った佐々木悠は、FWQ Freeride Hakubaを勝ち上がって参戦し、スピード感のある滑りと大きなジャンプで魅了した。惜しくも表彰台を逃したもののFWTシリーズの第2〜4戦までのワイルドカード(主催者推薦枠)を獲得し、ワールドツアーにデビューすることとなった。

なお、同大会に参加した日本人の選手は、FWT選手の浜和加奈(女子スノーボード)は7位、ワイルドカードで出場の楠泰輔(男子スキー)は18位、FWQ Freeride Hakubaを勝ち上がって出場した、山﨑恵太(男子スノーボード)は6位。2014年ソチ五輪の女子ハーフパイプで銅メダルに輝いた小野塚彩那選手(女子スキー)は9位だった。

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今シーズンのFWT は、第2戦が2月2〜8日にキッキングホース(カナダ)、第3戦が2月22〜28日にフィーバーブルン(オーストリア)、第4戦が3月2〜8日にヴァルナルド-アルカリス(スペイン - アンドラ公国)、最終戦が3月23〜31日にベルヴィエ(スイス)で開催される予定となっている。

フリーライドは、ゲレンデ滑走だけでなく山の自然な地形を楽しむ新しいウィンタースポーツのスタイルで、世界及び日本でも人気が高まっている。特に日本の質の高い大量のパウダースノーは海外で「Japow」(Japanese Powder snow)と呼ばれ、日本は最高のフリーライド体験が得られる国の一つとして認知されてきている。多様で急峻な山々に短時間で到達でき、大量の積雪がある白馬村は、FWTから「世界でも最高水準の雪山があり、1月中旬に大会が開催できる現在世界で唯一のスキーリゾート」と認められた。