勝っても負けても、トーナメント出場が決まっているウズベキスタン戦。注目のスタメンはGK シュミット、DF は右から室屋、三浦、槙野、佐々木。ボランチは塩谷、青山。MFは右から伊東、 乾、2トップ気味に北川、武藤。怪我の東口を抜かして全てのメ…

勝っても負けても、トーナメント出場が決まっているウズベキスタン戦。注目のスタメンはGK シュミット、DF は右から室屋、三浦、槙野、佐々木。ボランチは塩谷、青山。MFは右から伊東、 乾、2トップ気味に北川、武藤。怪我の東口を抜かして全てのメンバーを使ってきた森保監督。狙いが非常に明快ないいスターティングメンバーである。

基本的なフォーメーションは過去2戦と変わらず。日本ボールのキックオフ。対するウズベキスタンは4-2-3-1。守備時には4−4−2のブロックを敷いて、自陣深く中央を固めて日本を待ち受ける。今まで出場していたメンバーではないので、コンビネーションが不安視されたが、ウズベキスタンが前からあまりプレスをかけないためか、ボランチに入った青山、塩谷が長短のパスを織り交ぜうまくゲームをコントロールする。さらに今回初めて出場した乾が緩急をつけたドリブルとスルーパスを駆使し、日本の攻撃をリードした。

多少強引に仕掛ける武藤とこの試合ではダイレクトパスを多用した北川のコンビは機能しているように見えた。前半13分空中戦で伊東が競り勝ってボールを落とすと、受けた北川が素早く走り始めた伊東に戻す。伊東は右サイドの敵陣深くまで持ち込んで鋭いクロスをゴール前に送る。武藤が飛び込むも、惜しくも押し込めない。前半15分シュクロフのハンドがあり、ペナルティエリア手前の右でFKを得る。キッカーは伊東。ゴール前に浮き球を送ると、飛び込んだ槙野がシュートを放つ。しかし、槙野はオフサイドの判定。立て続けに日本はチャンスを掴む。その後日本は優勢に試合を進め、時たまウズベキスタンが早くボールを前に運び、カウンターを狙う展開が続く。ヘディングが強い武藤がいるので、早めにクロスを入れる展開もあってよかったと考える。

このまま前半は日本優勢に終わるかと思われたが、前半40分ハーフウェーライン付近からハムダモフがスルーパスを出すと、ショムロドフが抜け出す。槙野の前に入り、ペナルティエリア内で三浦をかわす。戻ってきた槙野と三浦に挟まれるも、右足のアウトサイドでタイミングをずらすようなシュートを放ってネットを揺らし、先制に成功。ウズベキスタンは一瞬の隙をついてカウンターで1点のぞみ通りの展開となった。2人選手がいたので、どちらかが遅らせる守備ができたらと悔やまれる。前半43分右サイドで体を入れ替えDFとの攻防を制した室屋がペナルティエリア右脇から精度の高いクロスを上げる。巧みな動き出しでムサエフのマークを外した武藤がフリーでヘディングシュートを放ち、素早く同点に追い付く。このまま前半終了。

苦しい展開になるかと思われたが、すぐに同点でハーフタイムを迎える。後半は立ち上がりから日本ペース。後半9分カウンターから伊東が右足で強烈なシュート。GKに阻まれる。後半11分武藤がペナルティエリア手前からシュートも枠を外す。その後乾のシュートも枠を外す。後半13分室屋がクロスを入れるも、DFにクリアされる。だが、こぼれ球に反応した塩谷がペナルティエリア手前の中央から左足を一せん。

鋭いミドルシュートがゴール右に突き刺さり、逆転に成功する。立て続けにシュートを放ち続け勝ち越しゴールを奪う。やはり流れがきているときにシュートで終わることが勝利を引き寄せる要因となった。今まで出ていなかったメンバーのアピールの気持ちが良い方向に働いた。その後ウズベキスタンは3人選手を交代して、ロングボールを多用し、同点にしようとするが、ゴールを奪えず。日本は原口を乾と交代。武藤を遠藤と交代。最後北川を富安と交代して、守備を固めて逃げ切る。怪我の選手以外全ての選手を3戦で使い、きっちりと予選を1位通過した。