小久保裕紀監督率いる侍ジャパンが、11月10日から13日にかけて、東京ドームでメキシコ代表、オランダ代表との強化試合に挑む。■メキシコ、オランダと激突、小久保監督「負けないメンバー編成で挑みたい」 小久保裕紀監督率いる侍ジャパンが、11月1…

小久保裕紀監督率いる侍ジャパンが、11月10日から13日にかけて、東京ドームでメキシコ代表、オランダ代表との強化試合に挑む。

■メキシコ、オランダと激突、小久保監督「負けないメンバー編成で挑みたい」

 小久保裕紀監督率いる侍ジャパンが、11月10日から13日にかけて、東京ドームでメキシコ代表、オランダ代表との強化試合に挑む。10日、11日がメキシコ代表戦、12日、13日がオランダ代表戦の合計4試合で、全試合DH制を採用し、WBC使用球を使用。延長10回以降はタイブレークが実施され、最大延長は12回までとなる。

 小久保監督は、坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)、山田哲人(ヤクルト)、大谷翔平(日本ハム)の4選手とともに代表ユニフォーム姿で発表会見に登場。「来年のWBCに向けて最後の強化試合。メキシコ、オランダともにいいメンバーが集まると聞いているので、それに負けないメンバー編成で挑みたい」と力強く語った。

 今回の強化試合では、WBC同様に選手本人と所属球団の承諾が取れれば、現役メジャーリーガーの出場も可能だという。「メキシコ代表はWBCを見据えてメジャーリーガーを含めた強いチームを編成すると聞いている。非常にレベルの高いチームと強化試合ができるのはうれしいこと」と小久保監督。日本チームの編成も「交渉は必要だが、メジャーの選手の招集は前向きに考える」といい、WBC本番により近い形の強化試合となりそうだ。実際に小久保監督は8月に渡米する予定だ。

「チーム編成、本人の健康状態も含めて話してみないとわからないと思いますが、(11月に招集したい)考えはあります。まだ最終調整をしている段階なので、その調整がうまくいけばメジャーで活躍する日本人全員と会う予定。所属チームのこともありますが、まず選手たち本人と会って話をしていこう、と。その後の出場できるかどうかの交渉は、(所属)球団も含めてということになります」

■首位チームで活躍する鈴木と千賀にも注目「非常にいい活躍をしている」

 小久保監督の目は、シーズン前半を終えた日本プロ野球界の若い力にも注がれている。これまで侍ジャパンに招集されたことのない選手で気になるのは誰かと問われると、セ・パで首位を独走する2チームの若手の名前を挙げた。

「広島の鈴木誠也は、(代表に)右バッターの外野手が不足している中で、非常にいい活躍をしているなと見ていました。投手では、福岡ソフトバンクの千賀(滉大)が非常にいい投球をしていると思います」

 11月の強化試合では「基本的には本番を見据えたメンバーで、と考えている」という指揮官は、若い力に関しても「力があれば声をかけるということになる」と語る。ともに会見に出席した4選手については「代表のレギュラー」と位置づけるが、メジャーで活躍する日本人選手やブレークした若手選手を積極的に招集いく考えのようだ。

「目標はあくまでも2017年のWBCで世界一を奪還すること。それに向けて、残りの日々を精一杯準備していきたい」と語る小久保監督にとって、本番さながらの戦いとなる11月の強化試合は、またとない試金石となるだろう。そこにどのような選手が招集され、どのようなプレーを見せてくれるのか。これからの侍ジャパンの動きに注目していきたい。