21歳で世界4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と20歳で15位のステファノス・チチパス(ギリシャ)がメンタル面でも成長を見せている。グランドスラムで6回にわたって優勝したボリス・ベッカー(ドイツ)はそう見ているとTennis Worl…

21歳で世界4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と20歳で15位のステファノス・チチパス(ギリシャ)がメンタル面でも成長を見せている。グランドスラムで6回にわたって優勝したボリス・ベッカー(ドイツ)はそう見ているとTennis World USAが報じている。

ズベレフは、ランキングで最高3位に入ったほか、すでに10個のタイトルを持つ次世代のNo.1候補筆頭格でもある。昨年は「Nitto ATPファイナルズ」を含めて4度の優勝を成し遂げるなど、将来性豊かだ。

一方、チチパスは現在自己最高の15位につけているほか、昨年の「ATP250 ストックホルム」でツアー初優勝を飾るなど、すでに結果を残し始めている。

ベッカーはズベレフとチチパスを、両選手とも長身だが、総合力もあって強打するだけではないと評価。2人について「メンタル面で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に似た資質を示し始めている」と話しており、両選手に成長を見て取った。

ベッカーによれば、ズベレフとチチパスはプレッシャーに負けておらず、優れたプレーヤーであることやツアーメンバーであることを楽しんでいるように見えるという。「いい徴候だ」と若手の成長を歓迎した。

さらに「過去に多くの若い選手が、素晴らしい勝利を挙げた後で、プレッシャーに苦しんできた。だが、特にズベレフとチチパスにとっては、簡単なことのように見える。彼らには時間があり、1試合や2試合負けてもパニックしないし、勝った時も大喜びし過ぎない。彼らにとっては、これは旅路なんだ。」とベッカーは語った。

両選手の年齢を考えればまだまだ強くなる余地もあり、今後、テニスをさらに盛り上げてくれそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真はA.ズベレフに話しかけるベッカー

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)