今日17日に最終戦を迎えた第40回日米大学野球選手権。第4戦に大勝し、2勝2敗のタイに持ち込んだ米国代表の中で、投打両面で活躍するのが、米大学野球界の二刀流、ルイビル大2年のブレンダン・マクケイ選手だ。■すでにメジャー級の自信を持つ逸材「高…

今日17日に最終戦を迎えた第40回日米大学野球選手権。第4戦に大勝し、2勝2敗のタイに持ち込んだ米国代表の中で、投打両面で活躍するのが、米大学野球界の二刀流、ルイビル大2年のブレンダン・マクケイ選手だ。

■すでにメジャー級の自信を持つ逸材「高い契約を提示する球団ならどこでも」

 今日17日に最終戦を迎えた第40回日米大学野球選手権。第4戦に大勝し、2勝2敗のタイに持ち込んだ米国代表の中で、投打両面で活躍するのが、米大学野球界の二刀流、ルイビル大2年のブレンダン・マクケイ選手だ。今大会の選手登録は投手で第3戦に先発したが、それ以外の3戦は一塁&DHとして全イニング出場。投げては4回を1安打無失点、打っては12打数4安打3得点と、日本代表の前に立ちはだかっている。

 投手も野手もそれぞれに好きだというマクケイ。「今まで全ポジションをプレーしたことがあるんだ。投手の時はかなりの集中力が要求されるし、野手の時はとてもリラックスして試合に臨める。そのバランスがいいんだよね」と話す。メジャー球団のスカウトたちは、打者としても高く評価しているが、これから先、どちらか道を選択しなければならない時は「多分、投手を選ぶことになると思う」という。

 もちろん目指すはメジャーリーガー。ペンシルバニア州で生まれ育った左投左打の二刀流は「パイレーツとかフィリーズの試合結果は気になる」と言いつつも、契約社会のアメリカを象徴するかのように、自分の将来については非常にドライな考えだ。

「メジャーリーガーにはなりたいし、それを目標にプレーしているけど、特にどの球団に行きたいっていうのはないんだ。自分のことを高く評価して、高い契約を提示してくれるところだったら、どの球団でもいいって感じかな」

■大谷翔平の存在知らずも実績を聞き「ワオッ!」を連発

 自信に満ちあふれた未来のメジャーリーガーに、日本の二刀流・日本ハム大谷翔平を知っているか聞いてみると「う?ん、聞いたことないな」と首を傾げた。隣に居合わせた米国代表チームの広報は「えっ知らないの?」と驚いた様子。「(大谷は)そのうちメジャーに来るぞ」と聞いたマクケイは「どんな選手なの?」と逆質問してきた。

「投手としては時速100マイル(約161キロ)を普通に投げます」ーー「ワオッ!」

「ちなみに前半の成績は8勝4敗、防御率は2.03です」ーー「ワオッ!」

「打者としては10本塁打、打率.331で、オールスターの本塁打競争で優勝しました」ーー「ワオッ!」

 想像を越える数字と実績を聞いてビックリ仰天。同じ二刀流として競争心を刺激されたのか、早速YouTubeで映像をチェックすると目を輝かせたマクケイは「メジャーにも二刀流がいたら絶対面白いと思うんだよね」。自身が第1号になるチャンスもあるが、「僕が最初の二刀流になればいい? いやいや絶対無理」と、最後はなぜか謙虚な姿勢を見せた。

 2年前の第39回大会に参加した米国代表チームからは、シュワーバー(カブス)、コンフォルト(メッツ)、トラビス(ブルージェイズ)、フィニガン(レッズ)らが、すでにメジャーデビューを果たし、期待の若手として注目を浴びている。大谷の存在に刺激を受けたマクケイが、二刀流を貫くのか否か。そんなことを気にしながら、数年後のメジャーを見てみると面白いかもしれない。