南半球のクラブ王者を決めるスーパーラグビーはレギュラーシーズンが終了し、プレーオフに進む8チームが出そろった。 最後の1枠を獲得したのはブランビーズ。16日に地元キャンベラでおこなわれたフォースとの最終戦に24-10で勝ち、ワラターズを抜…

 南半球のクラブ王者を決めるスーパーラグビーはレギュラーシーズンが終了し、プレーオフに進む8チームが出そろった。

 最後の1枠を獲得したのはブランビーズ。16日に地元キャンベラでおこなわれたフォースとの最終戦に24-10で勝ち、ワラターズを抜いてオーストラリア・カンファレンスを制した。
 最終節までもつれたニュージーランド・カンファレンスで1位になったのは、ハリケーンズ。16日、敵地クライストチャーチで暫定2位だったクルセイダーズを35-10で倒し、相手より3トライ以上多くトライしたためボーナスポイントも獲得して、4位から首位に浮上。その後、暫定トップだったチーフスが前年度王者のハイランダーズに15-25で敗れたため、ハリケーンズの2年連続ニュージーランド地区制覇が決まった。
 なお、前節終了時に総合1位だったアフリカ第2カンファレンス王者のライオンズは、プレーオフを見据えてレギュラークラスの多くを休ませ“Bチーム”を最後のアルゼンチン遠征に送り込み、ジャガーズに22-34で敗れたため、トップシードはハリケーンズとなった。

 現地時間22日、23日におこなわれる準々決勝の組み合わせは、ハリケーンズ(NZ・1位)×シャークス(南ア/ワイルドカード)、ライオンズ(アフリカ第2・1位)×クルセイダーズ(NZ/ワイルドカード)、ストーマーズ(アフリカ第1・1位)×チーフス(NZ/ワイルドカード)、ブランビーズ(豪州・1位)×ハイランダーズ(NZ/ワイルドカード)となった。

 今年は3チームが新たに加わり、18チーム参加の大会に拡張して新フォーマットで実施された。
 ワールドカップでベスト4入りしたアルゼンチン代表を中心にチーム編成したジャガーズは、開幕前は優勝候補の一角という声もあったが、4勝11敗で総合13位という結果で1年目を終えている。
 3年ぶりにスーパーラグビーに復帰した南ア第6のチーム、キングズは、2勝13敗で17位。
 そして、日本のサンウルブズは4月23日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたジャガーズ戦で歴史的な1勝をあげたものの、結局1勝1分13敗で最下位という結果だった。

 キャプテンの堀江翔太らが負傷で不在のなか、最終戦でゲームキャプテンを務めた田村優は、「サポートしていただいたスポンサーの皆さん、チームスタッフ、そして仲間たちにはありがとうの言葉しかない。この短期間で家族のようなチームになれるとは思っていなかった。本当に良いチームだったと思う。シーズンが終わるのは寂しいです。課題は見えた。レベルの高い試合をこのメンバーでできてよかったと思う」と語り、チーム最年長の大野均は、「スーパーラグビー初参戦ということで、0(ゼロ)からチーム全員一丸となって、サンウルブズをより良いチームにしようという思いで15試合戦い抜いた。結果は上手く伴わなかったかもしれないが、ぜひ来シーズンも参加したいと思う」とコメントした。