昨年5月、早大は春の早慶定期戦(早慶戦)にて42年ぶりに敗北を喫した。その宿敵・慶大との定期戦が、再びやってきた。今季、慶大との対戦成績は2勝2敗。春の歴史的敗北、直近の対戦では勝ち星を奪われていたということもあり、早大は例年以上に勝利へ…

 昨年5月、早大は春の早慶定期戦(早慶戦)にて42年ぶりに敗北を喫した。その宿敵・慶大との定期戦が、再びやってきた。今季、慶大との対戦成績は2勝2敗。春の歴史的敗北、直近の対戦では勝ち星を奪われていたということもあり、早大は例年以上に勝利への強い意志を持って早慶戦に臨んだ。試合は攻めのホッケーとGK谷口嘉鷹(社3=東京・早実)を中心とした鉄壁のディフェンスがうまく絡み合い、7−0で慶大を圧倒。今大会で引退となる4年生を、最高のかたちで送り出す結果となった。

 試合序盤は、なかなか流れを引き寄せることができなかった。第1ピリオド(P)開始3分5秒で早大にPP(※1)のチャンスが到来するが、ものにすることができず。そこから慶大に攻め込まれる展開が続いた。谷口の奮闘もあり失点こそなかったものの、流れは少しずつ慶大に傾きつつあった。これを断ち切ったのは、FW澤出仁(スポ2=北海道・武修館)。「いつも流れを持ってこられるプレーを意識してやっている」(澤出)とその成果が現れ、貴重な先制ゴール。さらにその後訪れたPP時に、DF坂本之麿(社4=青森・八戸工大一)が相手GKの隙を付き追加点を決めた。


この日2得点を挙げる活躍を見せたDF坂本(写真中央)

 第2Pでも早大の勢いは止まらない。開始から1分足らずで、FW青木孝史朗(スポ3=埼玉栄)が3点目を追加。中盤には坂本が本日2度目のゴールを決め、慶大との差をさらに広げた。第3PではDF羽場健太(政経4=東京・早実)が今季初得点、FW飛田烈(商4=東京・早実)が駄目押しの6点目を入れる。谷口も終始好セーブを見せ、このまま慶大を完封できるかに思われた。しかし、残り時間1分22秒で早大にピンチが訪れる。短時間に2人続けてペナルティが課され、早大3人対慶大5人の数的不利な状態に。ゴールを守り切るのは困難かに思えたが、PK(※2)時にも「クリアするだけではなくて攻めるなら走って攻めよう」(FW鈴木ロイ主将、教4=北海道・苫小牧東)という攻めの姿勢が功を制した。鈴木主将は慶大がこぼしたパックをすかさず奪い、DFハリデー慈英副将(スポ4=埼玉栄)へとパス。そしてハリデーからのアシストを受けた鈴木主将が、相手ネットを揺らした。その11秒後。試合終了を告げるブザーが鳴ると、選手たちは谷口の元へと駆け寄り、ゴールが倒れるほどに皆で喜びを爆発させた。


堅実なディフェンスでチームに貢献し続けたDF羽場が今季初ゴールを決めた

 今季早大は、関東大学リーグ戦で2位、日本学生氷上競技選手権ではGWSで明大に敗北。一定の好成績は残したものの、あと少し栄光に届かないという結果に終わった。1年間このチームを引っ張ってきた4年生は、この早慶戦で引退となる。「4年生が残してくれたものを、自分たち3年生が来シーズンさらにいいものにしたい」(FW青木孝史朗、スポ3=埼玉栄)。最高のかたちで送り出した4年生たちから学び、受け取ってきたものを胸に、残された選手たちは来季でのさらなる躍進を固く誓った。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 藤岡小雪、写真 糸賀日向子、細井万里男、宇根加菜葉)


今季の慶大戦で二度目の完封を達成し、MVPに選出された谷口

※( )内はシュート数

結果
早大ピリオド慶大
2(19)1st0(12)
2(14)2st0(9)
3(23)3st0(10)
7(56)0(31)
得点経過
チーム時間ゴールアシスト1アシスト2PK/PP
早大12:081澤出19杉本8青木
早大14:4533坂本25篠田12飛田PP
早大20:568青木1澤出19杉本
早大33:5933坂本12飛田17高橋PP
早大50:1218羽場29ハリデー1澤出PP
早大55:5612飛田17高橋16鈴木
早大59:4916鈴木33坂本PK
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セットFWFWFWDFDF
12飛田17高橋16鈴木33坂本25篠田
1澤出8青木19杉本29ハリデー18羽場
21矢島9生江14小澤田31大崎13吉野
15伊東24河田11加賀美23草島10住友
GK34谷口 B-GK39村上

コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――早慶戦は日本のホッケーの試合の中でも観客数が多い試合になると思いますが、そういった試合を早慶で行うことに対してどのように考えていますか

今回で83回目ですかね。早慶は両方とも歴史が長いし、昨日今日の試合ではないということですね。先人たちが積み上げてきたものの賜物であって、それがきょう千人も二千人も入る試合になったんだと思います。私も早慶戦の歴史を全て知っているわけではありませんが、最初は多分、早慶の関係者だけだったところから少しずつお客さんを増やして今に至ると思うんですね。そういう歴史を感じながら、きょうも試合をすることができました。今までの歴史をこれからも引き継がなければいけないなという思い出はあります。

――早慶戦は公の場でフィギュア部門と共演する数少ない機会でもありますね

競技自体が違うので顔を合わせることはなかなか無いんですけど、スケート部はスピードとフィギュアとホッケーの3部門ありまして、リンクの違いでスピードは難しかったですが、フィギュアとは共演できました。きょうは石塚くん(玲雄、スポ1=東京・駒場学園)が非常にいい演技で花を添えてくれたと思っています。これからも出来る限り3部門揃って何かできればいいなと思いますね。スピードの方もこれから考えていかなければいけないなと思います。

――春の早慶戦で負けて、この試合前まで今季は2勝2敗でしたが、7-0と圧勝しました。試合を振り返っていかがでしたか

試合の入り自体は決して良くなかったですよね。走れていなかったということでしょうか。早慶戦には独特の雰囲気があるので、なかなかいつものようには出来ないでしょうし、インカレから2週間空いていたのもあるんでしょうけど、入りは良くなかったですね。3ピリが本来のウチの動きかなと思いますけども、少し時間がかかりましたね。

――先取点を取ると、流れが好転してきましたね

やはり先取点を澤出(仁、スポ2=北海道・武修館)がいいところで決めてくれたかな。空気の良くないところで先制点を取れたのは非常にラッキーでした。あれでもし先制点を取られていたら、春のような苦しい試合にはなったんだろうなと思います。非常にいい時間に先制点を取ってくれました。

――慶大のペナルティが多かったですね

そうですね。もともとリーグ戦でも結構やってるチームなので、ある程度は予想していました。それを引き出さなければいけないという作業があったんですけれども、それが2ピリ以降できてきたのかなと思います。特に3ピリは足使って、相手も反則してくれて、PPでも点数を取れたのでその辺は良かったのかなと思います。とにかく運動量で負けないことですね。

――今季を勝利で締めくくりましたが、この一勝は大きいでしょうか

今年一年春から積み上げてきて、明治、中央、東洋ともイーブンに戦えるチームにはなったと思います。きょうはここ何年かの中でも立ち見が出て、お客さんがたくさん来てくださいました。なんで、こんなにお客さんが来てくださるかというと、リーグ戦やインカレの結果を知って、期待をして見にきてくれているんだと思います。折角、選手自身もこういう経験を積んだので、来年以降も成績を上げて、お客さんが自然に足を向けてくれるような、そういうチームにしなければいけないなと思います。

――MVPに選出された谷口嘉鷹選手(社3=東京・早実)はインカレでも活躍をしましたが、今年とても成長した選手ですね

今年は谷口、大崎(大祐、先理3=青森・八戸)、吉野(泰平、社2=東京・早実)が非常に伸びてくれたというのが明るい材料かな。彼らは来年もいますのでね。特に谷口は非常に安定してきましたね。まだまだ優勝する明治や中央のゴールキーパーと比べると、頑張らなければいけないところもありますけども、今年飛躍的に伸びてくれたことは間違いないです。先程も別れ際に声を掛けてきたんですけど、「あと2パーセント防御率を上げられるように頑張ってくれ」ということですね。非常に今年一年頑張ってくれたと思います。

――卒業する4年生に一言

一年生の頃からずっとチームのために頑張ってくれた世代なので、やっぱり優勝させてあげたかったなと思います。ハリデー(慈英副将、スポ4=埼玉栄)とロイ(鈴木副将、教4=北海道・苫小牧東)はこれから実業団にいくので、今の日本のホッケーは廃部するチームがあったり、アジアリーグ縮小という状況で非常に厳しいんですけども、彼らが頑張って日本代表になってオリンピックに連れて行って欲しいなと思います。一般の就職する人も一生懸命仕事を頑張って、やってきたアイスホッケーの価値を、仕事を頑張ることによって高めていって欲しいなと思います。

――最後に、来季への意気込みをお願いします

今年はそこそこ成績が良かったんですけども、一回くらい成績がいいのはどこのチームにもできることなので、来年も継続して優勝争いしたいです。もちろん、優勝争いで終わるのではなく、最後に優勝をやりきるところまでもったいきたいなと思っております。

FW鈴木ロイ主将(教4=北海道・苫小牧東)

――早慶戦勝利いたしましたが、今のお気持ちはいかがでしょうか

宿敵・慶大相手に7−0という完璧な試合ができたことを、すごく誇りに思っています。

――宿敵とおっしゃったように、今季2勝2敗、春の早慶戦では敗北している相手でしたが、意識する部分はありましたか

いつもは悪い意味で慶大を意識し過ぎてしまって、向こうがやってくることに対して受け身になってしまい、結果やられてしまうということが多かったんです。きょうの試合はチャレンジャーとしてしっかり仕掛けていこうという話をして、その通りうまくいったかなと思っています。

――完封勝利できた要因としては、攻めのホッケーができたことが理由になりますか

そうですね。常にアグレッシブにチェッキングをかけることができたので。相手にいい攻撃をさせなかったというのが1点目です。あとはMVPを取ったGK谷口くんが気迫のセーブを見せて守ってくれたので、完封で勝てたと思います。

――ご自身は残り11秒、数的不利な状態でシュートを決めましたが

最後5対3の状況になって相手も前に前にという状況になってくると思っていたので、もしかしたらチャンスが来るんじゃないかなと思って準備していました。そうしたらパックがこぼれて、慈英(DFハリデー慈英副将、スポ4=埼玉栄)がいいスピードで走ってくるのが見えたので、パスを出して。慈英がゴール前になだれ込んで、そこで決めました。いいかたちの得点だったと思います。

――5対3になってタイムアウトを取っていましたが、どのようなことを話しましたか

目的としては、出ている選手を休ませるためのものでした。しっかり休養を取って、必ず無失点で乗り切るぞという話をしました。

――数的不利な状態でもチャンスがあれば攻めに行くというのは、当初から意識していましたか

それは、今シーズンを通してみんなで共有してきた事項でありました。クリアだけではなくて攻めるなら走って攻めようというのを、今シーズンを通してチーム内で共有してきました。

――今回で同期とプレーするのは最後になりましたが、試合を終えて思う部分はありますか

すごく寂しいです。1年生の頃から試合に出ていたメンバーで、チームの中心として戦ってきたので、これが最後だと思うと悲しいです。1人1人いい役割を果たせて、充実した4年間だったと思います。この充実した4年間を送れたのは、マネージャー1人含めた同期8人のおかげだと思うので、感謝しています。

――4年間を過ごしたワセダはご自身にとってどんなチームでしたか

家族と変わらない、本当に家族のような存在です。

――最後に後輩へのメッセージをお願いします

今シーズンはここ数年の中で、タイトルに一番近かったシーズンでした。リーグ戦(関東大学リーグ戦)は惜しくも優勝を逃してしまって、インカレ(日本学生氷上競技選手権)でも宿敵・明大相手に惜しくもGWSで敗れてしまって。惜しいどまりで終わってしまったので、来年こそは優勝してほしいと思います。優勝できるチームだと、僕は信じているので。3年生を中心にチームをまとめて、卒業生の僕らもチームを全力でサポートするので、優勝を目指して頑張ってほしいと思います。

DFハリデー慈英副将(スポ4=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

立ち上がりに結構慶応に攻められたりして、最初は運良く1Pを2-0で終わることができたんですけれど、慶応の動きもすごく良くて、点差以上に接戦だったのかなと思います。

――早慶戦ということで、どのような気持ちで臨みましたか

もう何が何でも勝つ、という思いですね。春の雪辱を果たすという意味では、慶応には何回も苦しめられているので、だからこそ最後、絶対勝ちたいなという思いでした。

――春の雪辱を果たすことができました。今の気持ちはいかがですか

7-0で完封できたので、その点に関しては本当に気持ちいい今シーズンの終わり方ができたんじゃないかなと思います。

――きょうは同期と一緒にプレーする最後の試合となりました

1年生の頃から僕の同期はみんな試合に出ていて、ずっと一緒にやってきた仲間なので、ホッケーを一緒にできなくなってしまうのは悲しいんですけれど、学生最後の同期がこの7人で本当に良かったなと思います。

――下級生へ一言お願いします

ワセダは今年本当に惜しいところまで来て、悔しい思いをしたチームなので、そういったチームは今年は(他に)いないと思うし、その悔しい思いを知っているのは後輩たちだけだと思うので、その気持ちをしっかり忘れないで来年の試合に出してくれたらなという風に思います。

FW矢島雄吾副将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

結果を見れば7-0という圧倒して勝った試合だと思うんですけど、いつも通りワセダのホッケーをしていつも通り勝てたのかなという印象です。特に早慶戦だから気合いが入ったっていうのは僕としてはそんなに無いですし、ワセダらしいホッケーができたのかなという印象です。

――早慶戦ということで、どのような気持ちで臨みましたか

特に早慶戦だからとか、インカレだからとかというのは僕は思わないようにしていています。一応、学生としてできるアイスホッケーはきょうが最後だったので、いかに自分らしく、100パーセントできるかというのをすごく大事にしてやっていました。

――春に早慶戦で負けた雪辱を果たすことができました

早稲田としてこの早慶戦というのは絶対に勝たなければいけない試合だと思っているので、その負けたという事実は変わらないんですけれど、その負け以上に、圧倒的に勝つことができたので、それは良かったなと思います。

――アイスホッケー部で過ごした四年間を振り返っていかがですか

僕はもう20年近くアイスホッケーをやっているんですけれど、今考えているのは一番早く過ぎた四年間だったかなということです。それはなぜかというと、辛い時も楽しい時も今までのアイスホッケー人生よりも多くて、そういった意味では濃い四年間だったかなと思います。

――下級生へ一言お願いします

僕らの代のいる早稲田っていうのはこれで終わりなんですけれど、早稲田のアイスホッケー部はこれからずっと続いていくので、良いところは残して、変えなきゃいけないことは変えて、どんどん強い早稲田にしていってくれればなと思います。

DF坂本之麿(社4=青森・八戸工大一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

完封で勝てたというのが一番良かったと思いますし、慶応相手に7点取れたのも自分たちの強さを見せつけられたのではないかと思います。

――早慶定期戦(早慶戦)にはどのような思いを持って臨まれましたか

早慶戦に出たいと思って早稲田を目指したので、自分にとってはすごく特別な舞台ですし、そういうところで勝利できたというのは僕にとっては思い出です。

――春の早慶戦の雪辱を果たす結果になりました

僕らが(春の早慶戦で)負けて、すごくショックでしたしOBの方々に申し訳なく思っていたので、シーズンでタイトルを取れれば良かったんですけど惜しくもリーグ戦(関東大学リーグ戦)も2位でしたし、インカレ(日本学生氷上競技選手権)もベスト8でした。最後の早慶戦で勝って終わるというのはチームでの目標だったのでそれは良かったかなと思います。

――ご自身の得点シーンを一つ一つ振り返ってください

1点目はキーパーがずれていたのが見えたのでゴールに流したんですけど、狙って入れたゴールなので良かったのかなと思います。2点目はいいところにパックがきてただ打つだけだったので、そこは味方に感謝したいです。

――4年間全体を振り返ってみていかがですか

やっぱり一つもタイトルを取れなかったのが悔しいですね。後輩にタイトルを残せなかったことには悔いが残りますけど、すごく楽しくて充実した4年間だったと思います。

――最後に後輩の皆さんへのメッセージをお願いします

僕らが残したものがあるかどうかは分からないですけど、伝統をそのまま引き継いで、僕らの成績を上回ってくれればいいと思いますし、ずっと応援しているので頑張ってほしいです。

FW飛田烈(商4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

春の早慶戦のこともあって皆さすがに同じ相手に二度負けるわけにはいかないという強い気持ちがあって、目標が完封で圧勝だったのでその通りにいけて本当に良かったです。

――早慶戦への思いというのは

普通の大学生じゃ味わえないような環境でプレーさせてもらっているので、まずこのような早慶戦を開催してくれた人に感謝しています。自分の恵まれている環境に感謝してやれる試合なので、その中で大勢の観客の中で試合ができてとても幸せでした。

――得点シーンを振り返っていかがでしたか

その前のプレーですごく惜しいチャンスを外してて。高橋くん(寛伎、国教4=東京インターハイスクール)と鈴木くんがゴール前に良いパスをくれて、自分はゴール前でパックを叩いただけだったんですけど、日頃のゴール前でストップして常にパックを待つという意識が良く出たのかなと思います。

――アシストもあったと思うのですが

パワープレーで二つともアシストできて良かったです。秋リーグはパワープレーであまりうまくいかなかった部分があったんですけど、きょうはパワープレーで自分らのセットで2得点できました。たまたまアシストついただけなんですけど、パワープレーとして得点できたのが良かったかなと思います。

――4年生が多く得点に絡みましたが

自分らの代はずっとチームの中心として活躍してきて、きょうも4年生最後の試合でしたし皆多分気合入ってて、4年生の強さが見せられたかなと思います。

――下級生へ一言、お願いします

さっき控え室でも話したんですけど、今年は飛躍の年と言ってもタイトルを獲れなかったので、その悔しさを胸に来年は必ず今年の成績よりも上の成績を目指して必ずタイトルを獲ってほしいです。

――最後に4年間を振り返っていかがでしたか

4年間振り返って色々思いはありますけど、まず早稲田大学でアイスホッケーできる環境をくれた親にすごく感謝してます。あと、ホッケーも皆上手くて、一緒にいて楽しい同期の存在がすごく大きいので、同期と親にはとてももう感謝しかないです。

FW高橋寛伎(国教4=東京インターハイスクール)

――早慶戦に勝利した今の気持ちを教えてください

本当に最後の試合だったので、勝つことが大切だと思って全力で頑張りました。勝って終わることができたのは、本当によかったと思います。

――早慶戦への思い入れはありますか

1年生のときは早慶戦は絶対圧勝するものだと思っていたので、春の負けは想像もしていなくてショックはありました。

――試合全体を振り返っていかがでしたか

もちろん、早稲田のベストのプレーはできていなかったと思うんですけど、気持ちはみんなこもっていたと思いたいですね。4年生の最後の試合なので、自分たちも悔いのない試合をしたいし、後輩もいい試合をして送り出したいという気持ちはあったと思うので、みんな頑張ったと思います。

――4年生が得点に絡んで活躍したことはどう思っていますか

やっぱり最高の気持ちですね。4年生は全員同期のことが大好きなので、本当に自分の成功も同期の成功も同じくらい喜んで感謝します。健太がスコアしたり、他の4年生がアシストするときはみんな非常に喜んでいたと思います。

――ホッケー部で過ごした4年間を振り返ってどんな4年間でしたか

長いかなと思っていたんですけど、あっという間に時間が過ぎて4年生で引退するかたちになりましたね。それは、ものすごく刺激的で楽しかった証拠だと思いますし、すごくいい思い出になったと思います。社会人や年を取ってからも振り返って絶対楽しかったなと思える4年間だと思うので、すごくよかったです。

――最後に下級生に一言お願いします!

絶対勝てよ。それだけですね(笑)。

DF羽場健太(政経4=東京・早実)

――早慶戦への思いを教えてください

春に歴史的敗北を喫している上、このチームで戦う最後の試合だったので絶対に負けられないという思いで臨みました。

――試合の振り返りをお願いします

100点の内容ではありませんでしたが、2,000人を超える観客の前で、スピーディーでアグレッシブな早稲田のホッケーをすることができたので良かったと思います。点差もそうですが、それ以上に無失点に抑えることが出来たことが何より嬉しいです。

――今季初ゴール、得点シーンの振り返り

自分はゴール前に出てきたパックを叩いただけなので、本当に運が良かったなと思います。パスを繋いだ仁やゴール前でバトルしていた孝史朗や華唯、シュートを打ってくれたジェイのおかげなので本当に感謝しています。

――4年間の振り返りをお願いします

瞬間瞬間は長いように感じていましたが、いざ終わって振り返ると本当に一瞬だったように思います。辛いことも苦しいことも沢山ありましたが、最後まで走り抜いて良かったと思います。

――下級生へ一言お願いします!

現状に満足せず、鍛錬を続けて下さい。朗報に期待しています。

谷口嘉鷹(社3=東京・早実)

――今季2回目の完封となりました

今まで頑張ってきたことがこういう完封といったかたちに現れて本当に嬉しいです。

――きょうはどのような気持ちで臨まれましたか

今の4年生は1年生の時から本当にお世話になっていて、何としてでも恩返しするという上で、そのためには早慶戦で勝つことだと思っていたので、勝ててよかったです。

――第1ピリオドの序盤は危ない展開が続きました

まあ秋リーグ(関東大学リーグ戦)でも慶大に1回負けてますし、やっぱりそういった意味でも慶大はどの瞬間でも油断できないと思っていたので、それで1ピリで結構攻められてたっていうのはあったんですけど、別に特に焦ったりとかはなくいつも通りのプレーをしようと思ってました。

――大量リードで心にも余裕ができたのではないでしょうか

それはありました。正直7点も入ると思っていなかったので、そういった意味でも味方に助けられた試合になりました。

――3人対5人のキルプレーになったときは焦りはありましたか

あれは感じてました。正直自分の中でも、あと2分で完封に届きそうなところだったので。ここで5-3になるっていうのは、そう簡単には完封にはさせてくれないんだなって感じましたし、そこで踏ん張れるかどうか、ここが本当に自分の実力が問われるところだと思ったので特に集中して挑みました。

――MVPも獲得されました

本当にうれしいの一言ですし、みんなが守ってくれたおかげで結果的に0になっただけなので、それは本当に味方に感謝したいです。

――貰ったテレビはどうされますか

まだ考えてないんですけど、同部屋の青木孝史朗(スポ3=埼玉栄)がすごいなんか、「来年はでかいテレビなんだ」って訳わかんないこと言ってるんです(笑)。そこに関しては、こいつ何言ってんだろう、よくわかんないなって感じですね。

――4年生に一言

今の4年生って1年生の時からすごく活躍されていて、そういう意味でもずっと憧れの存在だったし、お世話になった先輩たちでした。今の4年生には、勝たせてあげたいっていうと偉そうかもしれないですけど、キーパーとして考えた時に、本当に勝たせてあげるしかないと思っていました。そういう意味でも、自分が勝たせてあげたいって思えるような先輩だったので、この1年間引っ張ってくれてありがとうございますっていう気持ちです。

――来季に向けて

来季はやっぱり今年残してくれたものが大きかったのでそれを活かすも殺すも自分たち次第だと思うので、自分たちが最上級生として引き継いで、より良いものを残していけるように頑張りたいです。

FW青木孝史朗(スポ3=埼玉栄)

――早慶戦に勝利して、今の率直な気持ちをお聞かせください

7ー0で完封勝利できたことは素直にうれしく思っていますし、自分自身もゴールできたのでうれしいです。

――試合内容を振り返っていかがですか

最初の方は、周りの雰囲気や応援で自分たちらしいホッケーがあまりできていなかったんですけど、ミーティングで「もっと足を動かして、早稲田らしいホッケーをやろう」ということをコーチ陣から言われて、第3Pになるにつれて徐々に早稲田らしいホッケーができたのかなと思います。

――得点シーンを振り返っていかがですか

相手と2対1になって、仁からいいパスもらって、後は決めるだけだったので、しっかり狙ったところに入れられて良かったと思います。

――4年生とプレーする最後の大会となりました

4年生とは3年間ずっと良くしてもらって、日常生活でも思い出のすごくある先輩方で、こうして最後早慶戦勝利という形で終われたので、良かったと思っています。

――今シーズン1年間はどのようなものでしたか

春の大会と早慶戦で負け、という状態からスタートして、チームが夏合宿やリーグ戦を経てすごく大きく成長できたというのは良かったと思います。4年生が残してくれたものを、自分たち3年生がどれだけ来シーズンさらにいいものにして、優勝という形で終われるかが重要かなと思います。来シーズンは必ず優勝というかたちで終われるように頑張りたいと思います。

FW澤出仁(スポ2=北海道・武修館)

――春の雪辱を果たしました。今の率直なお気持ちは

春は本当に悔しくて、完封で負けてしまったのはFW陣のせいだと思っていたので、きょうは7点取れて本当に良かったと思います。

――今年は最後までリンクに立つことができました

実は手を少しケガして最後の方出てないんですけど(笑)。最後まで4年生と戦うことができたので、貴重な経験になりました。

――貴重な先制点を決められましたが、ゴールを振り返っていかがですか

最初はバタバタして少し流れが悪かったので、点数を入れて流れを持ってきたいと思っていました。いつも流れを持ってこれるプレーを意識してやっているので、それが最後の試合で出て、良かったと思います。

――試合内容を振り返っていかがですか

点数は入ったんですけど、早稲田の秋リーグやインカレのようなベストコンディションではなかったです。でも、全員で諦めない気持ちを出して、無失点でやろうということを体現できたので良かったと思います。

――4年生とプレーする最後の大会でした

自分は1年生の時から出ていたんですけど、本当に今の4年生に助けられて、サポートもたくさん受けました。目標としている選手もいたのでいなくなって本当に寂しいですけど、次は自分たちが引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います。

――来シーズンへの意気込みをお願いします

今の4年生が抜けて新体制になって、チームのレベルが落ちるとか、周りに言われると思うんですけど、今年の4年生が残してくれたものは本当に大きいと思うので、来シーズンは自分たち下級生が力を合わせてリーグ優勝、早慶戦勝利を目指して頑張っていきたいと思います。