2018年10月に開幕した卓球のプロリーグ、「Tリーグ」に注目が集まっている。その中で沖縄をホームに置き、“沖縄から世界へ”をテーマに掲げ、熱戦を繰り広げている「琉球アスティーダ」。

(左から丹羽孝希 有延大夢 荘智淵(ジュアン ジー ユアン) 外間政克監督 陳建安(チェン ジエン アン)江宏傑(ジャン ホン ジェ) 張 一博)

日本代表の丹羽孝希を擁するチームの中で、一際情熱を持ってリーグに臨む選手がいる。台湾代表でリオ五輪に出場した江宏傑(ジャン・ホンジェ)だ。日本人には卓球元日本代表の福原愛さんの夫と言ったらわかる方もいるのではないだろうか。

写真提供:©T.LEAGUE (右が江宏傑選手)
(手前が江宏傑選手)

その江選手に先日、インタビューすることができた。実はその日は江選手が所属する琉球アスティーダのホーム開幕戦と重なっていた。我々の前に姿を現した時、どこか緊張した様子を見せながらも、「人が温かい、風景がきれいな沖縄に癒される」と話しながら、爽やかな笑顔を時折見せてくれた。また、父親が日系の企業に勤めていたこともあって、日本にはいい印象があるという。

そして開幕したばかりのTリーグについて聞いてみると、「一番強いチームにしたい。強敵ぞろいのリーグの中、勝ちにこだわり挑み続けることで真価が問われる。」と力強いひとことが返ってきた。その後の質問にも、とにかくチームの勝利を優先しようとする貪欲な姿が見え、勝つための準備としてコンディション維持のポイントを2つ挙げてくれた。

まず1つ目は睡眠。毎回変わる試合会場や、台湾と日本の往復など、体に負担のかかる環境に身を置いているため、必ず8時間睡眠をとるように心がけている。

さらに2つ目のポイントとして食事。江選手自身はその時、自分が食べたいものを食べ、ストレスを感じないようにしていることを意識している。だから「勝負飯」「パワー飯」のようなメニューは特にない。

ただ、試合前のルーティンとして必ず「R-1」を飲むとか。整腸作用があるヨーグルトなどを手軽に、習慣的に取り入れることによって体調管理を行っていることも明かしてくれた。

2016年に福原愛さんと結婚した江選手は、家庭からも手厚いサポートを受けていることを明かし、特に栄養管理の面で全力のサポートをもらっているという。愛さんの得意料理を聞いてみると、「すべておいしい」のひとこと。さらに突っ込んでいくと、特に担々麺が絶品だとか。

そこで家庭でどんな過ごし方をしているのか聞いてみると・・・

卓球の話は現在ほとんどなく、結婚前にはしていた卓球の練習もなくなったそう。それもそのはず、2017年に生まれた愛娘・あいらちゃんのお世話で忙しい毎日を送っているそうで、練習のない日は愛さんの代わりに料理を作ったりしながら二人三脚で子育てを行なっているという。あいらちゃんと愛さんから癒しをもらっているという江選手だが

愛さんと約束している家庭内ルールがある。

「体調管理のために、帰宅後には必ず手を洗い、また部屋着に着替えることを夫婦間のルールにしている。」

聞いているだけで、二人の穏やかな家庭の様子が少し垣間みえてくる。

やはり気になるのがこちら。「あいらちゃんが大きくなったら卓球をやるのか?」

率直に聞いてみたところ、もしかしたらあるかもしれない、との返答が。数年後の“愛ちゃん2世”の記事を書いているかもしれない。

さらに最近発表された今春生まれる第2子について、検査結果を怖がって見ようとしなかった愛さんに変わって確認し、大きな声でうれしい結果だったことを愛さんに話したという。また気になる性別については「健康第一、性別は二の次」と愛する奥さんの体を気遣い、うれしい出来事に浸っていた。

最後に遠い未来、将来について聞いてみると・・・

とにかく卓球に関わっていたいと話してくれた。もしかしたら、江選手と福原愛さんがコート脇に立ち、“愛ちゃん2世”のあいらちゃんを指導しているシーンが見られるかもしれない。台湾と日本の架け橋へ江選手の挑戦はこれからも続いていく。