JR山手線・京浜東北線の新駅名「高輪ゲートウェイ」の評判がよろしくありません。2020年の開業を前に「ダサい」「ありえない」「そもそも選考過程が不明瞭」などの声が相次いでいます。命名撤回を求めるネット署名は4万人を超えるなど、2019年も人々の大きな関心事になりそうです。

 思えばプロ野球界でも、何となく一度は命名されたものの、「民意」を得られずに定着することなく、消えてしまったニックネームの数々があります。今回は3つのケースを検証してみます。

 あなたはもう、忘れたかしら。

 

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「ウルフ」高橋由伸(巨人)

 由伸さんのルーキーイヤーだった1998年のこと。これは絶対に定着すると誰もが思っていました。だって命名者はあの長嶋茂雄監督ですよ。

 由来は「オオカミは頭が良く、身内には優しい一方、敵には勇敢に牙を剥く」というイメージが由伸さんにピッタリだった、というもの。
当時は松井秀喜さんが「ゴジラ」の愛称で親しまれていたため、ミスターも由伸さんの売り出しにひと肌脱いだわけですね。

 ところが…。

 「ウルフ」といえば大相撲の名横綱・千代の富士さんのイメージが強すぎました。当初は「ウルフ由伸!」と大々的に報じていたスポーツメディアも、徐々にそう呼ぶのが恥ずかしくなってきたようで、自然消滅と相成りました。いやいや、なんてったって「由伸」という名前がオンリーワンの輝きを放っていますからね。無理に愛称は必要ないのかもしれません。

 

「ハマの龍神」金城龍彦(横浜)

 1998年のドラフト5位で社会人の住友金属から横浜入りした金城さん。プロ入りとともに投手から打者に転向して、スイッチヒッターにチャレンジ。才能は2年目の2000年に大きく開花します。打率・346で首位打者と新人王をダブル受賞したのです。

 そして翌01年のシーズン前、球団は若き安打製造機を売り出すため、公式ホームページ上で愛称を公募します。そこで選ばれたのは「ハマの龍神」というものでした。考案者の方々には、金城さんのサイン入りバットとボールが贈られました。

 だがしかし…。

 「ハマの番長」三浦大輔さんや「ハマの大魔神」佐々木主浩さんら、「ハマの~」で始まるニックネームが既に市民権を得ていたことも災いしたのでしょうか。あんまり「ハマの龍神」と呼ばれることはありませんでした。

 代わりに定着した愛称が「野生児」。なるほど、こちらの方が金城さんのプレースタイルを思い起こさせてくれます。勝負強い打棒と親しみやすい人柄は引退した今もなお、ファンの間で語りぐさです。
 

「マッサン」岡本和真(巨人)

 昨季は史上最年少で「3割・30本・100打点」を記録したジャイアンツの主砲・岡本さん。2014年秋のドラフト1位で巨人に単独指名されて入団すると、15年2月の春季キャンプでは将来の主砲候補としてスポーツメディアがその一挙手一投足に注目しました。キャンプインから1週間、未完の大器への愛称が一度は「マッサン」に決まったことを知る人は、もはやごく少数でしょう。

 名付け親は木村2軍投手コーチでした。「和真」の「ま」を取って「マッサン」としたのです。ちょうどその頃、NHK連続テレビ小説「マッサン」がオンエアされていたという背景も見逃せません。

 その後、2軍首脳陣から「マッサン」と呼ばれ続ける中、練習に明け暮れたのですが、完全に1軍に定着した今、この愛称を用いるファンはほぼ絶滅しています。名前の最終音から引用するという分かりにくさが、定着を妨げた要因と見られます。

 古くは「若大将」「青い稲妻」、最近では「マー君」「マエケン」など、愛称で呼ばれることは一流の証しとも言えます。ニックネームが球界の枠を超え、広く世間をにぎわすような新星が2019年には現れるのか、期待したいですね。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]