2019年シーズン開幕戦を迎えようとしている、日本男子テニス界のエース錦織圭(日本/日清食品)。20代最後のシーズンとなる錦織を29日、ATP(男子プロテニス協会)が特集した。2018年は錦織にとって復活をかけた年だった。復帰初戦には下部大…

2019年シーズン開幕戦を迎えようとしている、日本男子テニス界のエース錦織圭(日本/日清食品)。20代最後のシーズンとなる錦織を29日、ATP(男子プロテニス協会)が特集した。

2018年は錦織にとって復活をかけた年だった。復帰初戦には下部大会を選び、当時世界238位の選手に敗れるという厳しいスタートになりながらも、4月の「ATP1000 モンテカルロ」で準優勝を飾ると、「ウィンブルドン」では自身初となるベスト8へ進出。「全米オープン」では3度目となるベスト4へ進出し、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」にも出場。トップ10に返り咲き、9位でシーズンを終えた。

2018年を振り返り、錦織は「自分のテニスを取り戻すのに、少し時間がかかった…それに、手首も痛かった。100パーセント治るまでには少し時間がかかった」「当時は年末にトップ10入りできているとは、ほとんど想像もできなかった。それでも去年ロンドンでプレーを締めくくれて、とてもハッピーだった」と話している。

特集の中では、錦織をジュニア時代に指導をしていたポール・フォーサイスのコメントも紹介されており、「幼い頃に、すでにチャンピオンの特徴を見ることができた」「13歳の頃から、現在の彼の立ち位置まであの少年が成功するのは明らかだった」と若い頃から才能があったことを話している。

また、フォーサイスは「彼の写真をあしらった飛行機があると聞いた。以前聞いたんだが、すごいことだ。彼は日本ではアイドルなんだ」とJALの特別塗装機「JET-KEI」についても触れている。

その錦織は、「ATP250 ブリスベン」(オーストラリア・ブリスベン/12月31日~1月6日/ハードコート)から新シーズンをスタートさせる。

更なる躍進を目指す2019年。錦織も「トップ5に返り咲いて、大きな大会で優勝したい」と特集の最後で語っており、活躍が期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 ブリスベン」で会見した錦織

(Photo by TPN/Getty Images)