「全豪オープン」の前哨戦であり、男女混合国別対抗戦である「ホップマンカップ」の大会2日目。ドイツ対スペインのなかで、ダビド・フェレール(スペイン)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦。フェレールは4‐6、6‐4、6(0)‐7で敗れるも…

「全豪オープン」の前哨戦であり、男女混合国別対抗戦である「ホップマンカップ」の大会2日目。ドイツ対スペインのなかで、ダビド・フェレール(スペイン)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦。フェレールは4‐6、6‐4、6(0)‐7で敗れるも、期待の若手を相手にセットを奪う熱戦を繰り広げた。

フェレールは2019年シーズン途中での引退を表明している、元世界3位の36歳。キャリア通算獲得タイトルは27個で、錦織圭(日本/日清食品)とも合計14回対戦しており、日本人にも馴染み深い選手だ。一方のズベレフは、2018年のツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」で21歳にして初優勝を飾った次世代No.1候補。

試合序盤では、フェレールもコートを目一杯駆け回るが、ズベレフの球威におされる。

それでも第2セットからフェレールが巻き返す。ズベレフも粘るフェレールを相手にミスが出て、苛立ちを見せていた。

さらにフェレールは、セットポイントとなるブレークポイントを握ると、最後はズベレフのウィナー級のショットを懸命に走って返し、セットを奪い返す。このスーパーショットに、歓声も大きく沸いた。

第3セットもフェレールは及ばなかったものの、「リトル・ビースト」という異名のごとく走り続け、タイブレークまでもつれ込む粘りを見せた。

試合後のオンコートインタビューでは、ズベレフも「彼のことをとても尊敬しています」「一緒に試合ができてよかった。20年近くも第一線でやってきたことはすごいことです」と称えた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ホップマンカップ」でのフェレール

(Photo by Paul Kane/Getty Images)