現在世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)が28日、UAEのアブダビで行われているエキシビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」で約4ヵ月ぶりに実戦のコートに戻ってきた。ナダルは2018年に、「全仏オープン」を含む…

現在世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)が28日、UAEのアブダビで行われているエキシビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」で約4ヵ月ぶりに実戦のコートに戻ってきた。

ナダルは2018年に、「全仏オープン」を含む5大会で優勝する良好な成績を収めた一方で、シーズン後半には膝や腹筋の怪我により、「全米オープン」以降、相次いで大会を欠場していた。

ナダルは今回の試合で、世界6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦。世界トップクラスのプレーでしのぎを削りあった。

試合では第1セット3-3から、ナダルがドロップボレーで得点する巧みなネットプレーなどでブレークポイントに。そのままブレークしたものの、直後にアンダーソンにブレークバックを許した。それでもナダルが2度目のブレークを奪うと、そのまま6-4で獲得。

しかし、第2セットは逆に先にブレークを喫するとそのまま3-6でセットを失った。さらに、第3セットでもナダルは第9ゲームでブレークされ、そのまま4-6でセットを失う敗戦となった。

結果的にナダルは、6-4、3-6、4-6で黒星を喫した一方で、2018年シーズンの後半の大会を欠場するコンディションからアンダーソンとの3セットにわたる試合を戦いきれるまでに回復したことを示した。

またナダルのコーチを務めるカルロス・モヤ(スペイン)も「われわれはまさに望んだ場所にいる。回復は順調だ」と話しており、ツアー公式戦の初戦に向けた準備も順調に進んでいる様子だ。

ナダルは12月31日から始まる「ATP250 ブリスベン」への出場を予定しており、すぐに新シーズンが始まる見通し。同大会では第1シードでの出場のため1回戦は免除となり、2回戦では予選勝者かジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と対戦する。

同大会にはアンディ・マレー(イギリス)や錦織圭(日本/日清食品)も出場を予定しており、もしぶつかれば盛り上がる試合を見せてくれそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」でのナダル

(Photo by Francois Nel/Getty Images)