マーリンズのイチロー外野手が米メディアの歴代右翼手ランキングで現役選手で唯一トップ10入りを果たしている。ESPNが「史上最も偉大な右翼手」を特集。複数の専門家の意見を基に格付けし、イチローは9位にランクインしている。■米メディアが特集、M…

マーリンズのイチロー外野手が米メディアの歴代右翼手ランキングで現役選手で唯一トップ10入りを果たしている。ESPNが「史上最も偉大な右翼手」を特集。複数の専門家の意見を基に格付けし、イチローは9位にランクインしている。

■米メディアが特集、MLB歴代右翼手ランキングで9位に

 マーリンズのイチロー外野手が米メディアの歴代右翼手ランキングで現役選手で唯一トップ10入りを果たしている。ESPNが「史上最も偉大な右翼手」を特集。複数の専門家の意見を基に格付けし、イチローは9位にランクインしている。

 2001年にマリナーズに入団したイチローは初年度に首位打者と盗塁王に輝き、新人王とア・リーグMVPを同時受賞。シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞も手にした。以来、10年連続でオールスター選出、ゴールドグラブ賞を受賞。また首位打者は通算2度、シルバースラッガー賞受賞は3度。また、10年連続で200安打以上を放ち、2004年には262安打のシーズン最多安打記録を打ち立てた。

 記事ではキャリア通算で打率.314、出塁率.357、長打率.405、OPS.763、2990安打、113本塁打、750打点の成績を残していることを紹介。ライトの守備でも存在感を放ち続けた外野手について、ESPNのデビッド・シェーンフィールド記者は「彼は27歳まで日本でプレーしていた。3000安打達成が見込まれており、10度のゴールデングラブ賞、MVPを獲得、そしてシーズン最多安打を記録。また疑う余地なく内野安打を誰よりも多く放った。―彼の履歴書に穴があることに気づくだろう。四球は少なく長打もあまりない―しかし、彼は唯一無二の存在だ」と評している。

 また、「地球上のヒットリーダーだ」、「スズキはキャリア終盤で再生を果たしている。彼はすでに殿堂入り確実の履歴書にさらに記録を付け足すことができるだろう」、「この男はまるでバレエのように野球をプレーする。イチローが“ヒット・キング”であることについてとやかく言う人は、イチローが彼の世代のどの選手よりも見ていて楽しい選手であることを忘れている。彼の投球を見たことがあるかい?」などの声が寄せられている。

■現役選手はイチローのみがランクイン、その他の上位選手は…

 そのほか、10位にはパドレス、ヤンキースなどで活躍し、通算3110安打、465本塁打、1833打点を誇るデーブ・ウィンフィールド、8位にはタイガースで活躍し、通算3007安打、399本塁打、1582打点を誇るアル・ケーライン、7位にはニューヨーク・ジャイアンツで活躍し、通算2876安打、511本塁打、1860打点を誇るメル・オット、6位にはパドレスで活躍し、通算3141安打、135本塁打、1138打点を誇るトニー・グウィンがランクインしている。

 またトップ5では5位に通算2584安打、563本塁打、1702打点の“ミスター・オクトーバー”ことレジー・ジャクソン、4位に史上初めて両リーグでMVPを獲得し、通算2943安打、586本塁打、1812打点を誇るフランク・ロビンソン、3位にパイレーツで活躍し、通算3000安打、240本塁打、1305打点を誇るロベルト・クレメンテ、2位にブレーブスなどで活躍し、通算3771安打、755本塁打、歴代1位の2297打点を誇るハンク・アーロン、1位にレッドソックス、ヤンキースなどで活躍し、通算2873打点、714本塁打、2217打点を誇る“野球の神様”ベーブ・ルースが選出されている。投手としても通算94勝を挙げたルースについては「球界で一番の左腕」との声も寄せられた。

 現役選手からは唯一イチローのみがランクインしており、ほかの9人はすべて殿堂入り選手。また、トップ10入り選手の中でワールドシリーズ制覇を経験していないのはイチローとグウィンのみとなっている。

 メジャー16年目を迎えたイチローは今年も相次いで金字塔を打ち立てており、3000安打にも残り10と迫っている。42歳にしていまだ輝きを放つ鉄人は現役を終えた時、さらに上位にランクインしているかもしれない。