連載第6回は、飛田烈(商4=東京・早実)、ハリデー慈英副将(スポ4=埼玉栄)、坂本之麿(社4=青森・八戸工大一)の同部屋対談。普段から仲の良い3人が、今シーズンの振り返り、そして4年生として臨む最後のインカレについて熱く語ってくれました!…

 連載第6回は、飛田烈(商4=東京・早実)、ハリデー慈英副将(スポ4=埼玉栄)、坂本之麿(社4=青森・八戸工大一)の同部屋対談。普段から仲の良い3人が、今シーズンの振り返り、そして4年生として臨む最後のインカレについて熱く語ってくれました!

※この取材は12月13日に行われたものです。

「『勝てる』という確信の中首位を走って優勝争いにまで絡めた」(飛田)


飛田

――スタッフ陣が変わり、大きな変化はありましたか

飛田 試合中の一番の変化としては、ベンチ内での雰囲気が大きく変わりました。去年までは工藤さん(哲也前監督、昭63社卒=青森・八戸)は多くは語らない指導方針のもとでやっていました。しかし今年はスタッフ陣が試合に関して大きく発言してくれたり、熱い姿勢を見せてくれる場面があります。どちらがいいのかは一概にいえませんが、そういった熱い姿勢が選手に伝わってきたのかなとは思いました。

――昨年はどちらかというと学生主体で考えながらプレーをするという方針だったということでしょうか

飛田そうですね、自分たちは最上級生ではなかったのでスタッフと話す機会が多くはなく、はっきりしたことはわからないのですが、工藤さんは学生に考えてもらうというのがあったと思います。

――ありがとうございます。ハリデーさんはスタッフ陣が変わったことでチームにもたらした変化などは感じていますか

ハリデー 先ほど烈が行ったように、スタッフの発言が多くなったという点と、昨年に比べたら練習メニューが増えましたね。去年までは同じ練習を繰り返しやっていたのですが、今年はルールが変更されたということもあって、フェイスオフだとかキーパーがパックを出さなければならないだとか。あとは相手チームを攻略するために具体的な場面を想定して練習するようになりました。

坂本試合中の雰囲気は烈やハリデーが言った通りです。ディフェンスの面では小堀コーチ(恭之、平4人卒=北海道・駒大苫小牧)も山崎コーチ(浩市、平11社卒=北海道・釧路江南)もディフェンス出身でトップリーグでプレーしてきた選手なので、技術面に関してはとても良い指導をしてもらっています。

――オフェンス面ではいかがでしょうか

飛田 昨年までは個人的なアドバイスというのは多くなかったんですけど、今年から細かなシュートの部分であったり、動きの部分というのは個人的な指導があって、昨年よりは多いかなと思います。

――今季は2位という結果で幕を閉じましたが、この結果をどのように受け止めていますか

坂本 率直に言うと悔しいです。ずっと初日から首位を走ってきて、最終日に首位から陥落してしまったので、すごく悔しかったです。唯一の収穫というのが明大との直接対決で、決勝の舞台に立てたということです。このチームは優勝を経験したことがなかったので、そういった舞台での戦いというのは知らない選手が多くて、その雰囲気を味わえたというのは今後のインカレにつながるかなと思います。

ハリデー 僕も正直に言って満足はできていません。まろが言ったように初日から首位を走ってきて最後の最後で負けてしまうというのは自分たちの弱さが出てきてしまったと思います。あの時こうしていればよかったという悔しさもあります。1年生からずっと優勝争いには食い込めていなかったので。残り3試合を残して優勝がなくなって、「3位になろう」とか、「4位をキープしよう」とか、そういう戦い方しかできなかったので、最後の最後で優勝争いができたというのは自分としても楽しかったです。チームのみんなにとってもいい経験になったのかなと思います。

飛田 僕も二人が言ったように、最後の結果としては悔しいですが、これまで自分が戦ってきたリーグ戦とはまるで違って、今年のワセダが強いというのがホッケー界に届いてみんなびっくりしていて。夏合宿を経て「自分たち勝てるぞ」という確信があった中でリーグ戦の前半がうまくいっていたので、「もしかしたら勝てるんじゃないか」ではなく、「勝てる」という確信の中首位を走って優勝争いにまで絡めたということで楽しめたリーグ戦でした。それでも、優勝できなかったという部分はすごく悔しいですね。

――大学ホッケー界に影響を与えたという実感が逆に自分たちのプレッシャーになったりはしましたか

飛田 僕は優勝争いに関しては少しプレッシャーを感じる部分はありましたが、ワセダのホッケーが通用しているということに関しては嬉しさがありました。

ハリデー 僕も特にプレッシャーはなかったです。むしろ自分たちのスタイルが通用していることが自分としてもチームとしても自信につながったのかなと思います。

坂本 僕も自分たちのプレーが全部のチームに通用したのは自信になりました。

――首位を走り続けるという経験は今までありませんでしたが、その点に関してはいかがですか

飛田 特に不思議に思うことはありませんでしたが、リーグ後半は嫌でも優勝が意識してしまう部分はどうしてもあって。今思うと少し浮ついていた部分があるのかなとは思います。

ハリデーチーム内でも「優勝は意識しないようにしよう」という意思統一してきたつもりなんですけど、やっぱり誰でも優勝というのは頭の片隅にあって、緊張していたのかなとは思います。

坂本 優勝へのプレッシャーでプレーが硬くなってしまったというのがあったと思うので、そういう点での戦い方というのは明大の方が知っていたのかなと思います。

――リーグ戦で最も印象に残っている試合は何でしょうか

ハリデー 1試合ですか?

――1試合でお願いします!

ハリデー じゃあ、秋リーグ前半と後半の中大戦で。

飛田・坂本1試合じゃないじゃん(笑)。

一同 (笑)。

ハリデー 後半の中大戦()にします。今までキャプテンでチームを引っ張ってきてくれたロイ(鈴木主将、教4=北海道・苫小牧東)が風邪で寝込んでしまった時に、僕が代わりにキャプテン務めさせてもらった試合です。。ロイは本当にリーダーシップがあって、チームのみんなを助けてくれるような選手だったので、ここで絶対負けられないというプレッシャーもありました。ここで負けて「やっぱロイがいないとダメなんだな」という雰囲気にもさせたくなかったので、絶対に勝つという思いでプレーしました。最後の最後で華唯(杉本、スポ1=北海道・駒大苫小牧)が決めてくれて、感極まって泣きそうになってしまった試合でした。

――キャプテンに代わって自分がチームを率いなければならないというプレッシャーがあったんですね

ハリデーそうですね。チームに伝わっていたのかはわからないですけど、「絶対に負けられないぞ」という思いがありました。

――他のお二人はそのハリデーさんの思いは伝わっていましたか

坂本 そうですね、いつもより緊張していたとは思いますし、みんなに声かけていたので、自覚はあったと思います。

飛田 (ハリデーは)実力的には何も申し分ないので、みんなが自然とついていくと思いますし、みんなも「ロイがいないから」という理由だけで簡単にプレーが変わってしまう人ではないので大丈夫だったと思います。いいキャプテンだったと思います。

――ありがとうございます。坂本さんは今季最も印象に残っている試合は何でしょうか

坂本 みんなとは違うと思うんですけど、2次リーグの法大戦()かなと思います。それまで連勝できていたのに、慶大に2次リーグの初戦で負けてしまって、その時のチームの雰囲気としては悪かったと思います。法大戦で1Pに2点先行されて、このまま負けてしまうんじゃないかと思ってしまいました。そのまま負けてたらおそらく2次リーグ全敗もありえたんじゃないかと思っていて、ワセダって7連勝するチームでもあれば7連敗する可能性もあるチームだと思うので、そこで勝ったことによって2次リーグも1次リーグのように勝ち続けることができたと思います。すごくその試合は勝ててよかったと今になって思います。

――今季は逆転勝利が印象的ですが、その粘り強さというのはどこからきているのでしょうか

坂本 やはり普段のトレーニングから3Pまで走り続ける体力というのは鍛えていますし、一人一人がパックへの執着心というのが高まっていったリーグ戦かなと思います。

――ありがとうございます。それでは飛田さんが今季印象に残っている試合は何でしょうか

飛田 1次リーグの明大戦()です。それまでリーグの下位チームとの試合でいいかたちで4連勝していて、そこから上位校との対戦で最初の試合が明大でした。明大には自分が1年生の時のリーグ戦で勝った以来、インカレでもリーグ戦でも何回も戦ってきましたが、いい勝負はできるのに負けてしまっていました。そういった状況の中で、最後逆転して、2点差で勝ち切れたのがこのリーグ戦で波に乗れた点だと思っています。明大にずっと負けていて、個人的にも悔しい思いがあったので、あの場面で勝てたことで1次リーグの7連勝につながったのかなと思います。

――大きく飛躍したシーズンとなりましたが、その要因は何でしょうか

坂本 昨年のホッケーのプレー的には変わっていないと思うんですけど、そのプレーが一人一人意識できたというか、全員同じ意識でワセダのプレーができたのかなと思います。プレー一つ一つの強さであったりとか、正確さは昨年より上だと思います。

ハリデー文句を言う人が少ないというか。練習もしっかりちゃんとやる、というのが大きいと思います。今年は例年以上に練習に取り組む姿勢がいいというか、妥協するスペースを与えないくらい全員がちゃんと練習をしているので、それが試合でも出たのかなと思います。

飛田 試合でのアグレッシブさが変わったのかなと思います。昨年は少し引いて守るシーンが多かったんですけど、それでは勝てないということで、今年はパックキャーリーに対して一人一人どんどん寄せていくホッケースタイルでいこうとなりました。それが明大にしろ東洋大にしろ通用した部分があったと思います。他の大学は「ワセダならパックキープできるな」と思う部分があったと思うので、アグレッシブに早い段階からプレッシャーをかけにいけたことが相手の店舗をずらして、結果的にパックを奪えて攻撃につなげられるというプレーができるようになったのが要因かなと思います。

――今季は第1〜3セットまで、均等に得点を挙げている印象があります

飛田 自分は今季第3セットでプレーしていて、自分が貢献できるのは得点を上げることだと考えています。同じセットに生江太樹くん(スポ2=北海道・釧路江南)とか、得点力のある選手がいますし、点の取れるセットになっています。あと、マッチアップをする相手が第3セットというのが多かったので、「自分たちが点を取れれば試合が楽になるね」とセット内でも話していました。練習でも得点に絡めるようなメニューを組んで得点することを意識していました。それが結果的に第3セットでも点が取れるようになって、チームの勝利に貢献できるようになったのかなと思います。

――昨年と比べて、セット自体の役割が変わっということはありますか

飛田 自分たちが2、3年生の頃は守り切って第1セットに渡すという役割があったとは思うんですけど、今年は特にセットごとの役割の説明とかはなくて、各々のセットで相手のセットよりプラスで勝つというのがあると思います。役割自体は第1〜3セットまで変わっていないと思います。

――一人ずつ、個人としての今季の振り返りをお願いします

ハリデー 今季は攻守共に四年間で最も良かったと思います。かと言って満足のいく結果ではなかったんですけど。第2セットは一番高得点が期待されているセットだと思うので、いい時間帯で得点が取れたりだとか、良かった面がありました。また、後輩とセットを組むことが多かったので、その中で少しづつリーダーシップをとって声をかけることができたと思います。PPの練習でもうまく後輩をまとめて結果を出せたので良かったです。

――逆に満足できていない部分というのは何でしょうか

ハリデー 明大戦との大きな舞台で勝ち切れないというのが満足できなかったです。ああいう大きな舞台でこそ先に点数を取って失点しないようにしないと、今後インカレとか大きな舞台で試合するときに弱みが出てくるのではないかと思ったので。

――坂本さんは今季の振り返りはいかがですか

坂本 攻めの部分ではある程度得点できたと思いますし、アシストも昨年より多くできたので、得点に多く絡むことができたと思います。守りに関しては自分のミスで失点する場面がたまにあって。その場面が比較的大事な場面だったりしたので、自分のせいで試合を壊してしまうことがあったので、そう言ったプレーをなくしていくというのがインカレで勝つために必要だと思います。

飛田 昨年に比べて試合数が多くなったのにもかかわらず得点が昨年より1点少なかったのは反省ですね。その中でチームの大事なときに得点することがなかったのかなと思います。チームが劣勢の時や同点で均衡している場面で、試合を決める1点というのが個人的になかったので。もちろん1点は1点でどれも同じなんですけど、チームの流れを変えたり、チームを勝利へ導けるような1点を取れなかったのが個人的には反省したいです。

――4年生として心がけていたことはありますか

坂本 4年生だからというか、自分の求められるプレーだとか、得意とするプレーは続けてやっていこうと思っていました。4年生だから特別に何かやるということはなかったんですけど、自分がやるべきことをしっかりやることで、後輩たちも自分についてきてくれたかなと思っています。

ハリデー やる気のないプレーだとか、ふてくされるようなプレーは絶対にしないというのは意識してずっとやってきました。後輩から見て4年生は影響力のある存在だと思うので。まして自分は副将もやらせてもらっていて、そんな人が試合を投げてしまったりだとか、ペナルティをもらってふてくされてしまうのがチームに伝染してしまうし、試合に出ている後輩たちもやる気をなくすと思うので。どんな状況下でもポジティブにプレーしてやる気のあるプレーをやり通すというのを意識してやっていました。

飛田 自分たちの学年は昨年から試合で活躍していたので、昨年と意識していることはあまり変わっていないんですね。昨年から「チームを引っ張っていこう」と学年で話していたので、学年にはリーダーシップを取ってくれるロイだとか雄吾(矢島副将、スポ4=北海道・駒大苫小牧)だとかハリデーがいるので、その部分は任せて自分はプレーで後輩に見せようと考えていました。4年生として同期に恵まれていて、自分は楽にプレーできているのかなと思います。

「(まろは)本当になくてはならない存在」(ハリデー)


坂本

――次にプライベートについてお伺いしたいと思います。初めに他己紹介をお願いします。まず坂本さんについて、お願いします

飛田 ずっと1年生の時から仲良くてホッケー面もプライベートでも一緒にいてよく見てるんですけど、ホッケー面で早稲田に欠かせないDFの一人だなっていうのは思います。守りもできて攻めもできて、練習中とかすごく思うのは、1対1とか抜かれてるところあまり見ないですし、実際自分が1対1とかしても一番抜きづらいDFなのかなと思います。その部分で試合とか見てても安心できるDFです。攻撃面で言ったら、攻撃力というかセンスというか得点力の部分は持っているのかなと思います。それが試合中結果に出て得点も伸びているので。プライベートは良い意味で軽いというか、今同部屋で誰からでも愛されるというか、風呂場とか食堂でもまろがいればその場は盛り上がるみたいないじられキャラでもあり、いじることもでき、意外に軽い性格に見えて結構テクニカルな性格です。

一同 (笑)。

飛田 順応するタイプかなと思います。

ハリデー 今結構烈が言ってくれたので…もちろん守りの面とかホッケーの面では烈が言ってくれたことと同じように思うと思うんですけど、意外と実は体強いと思うんですよね。まろって言ったら皆から意識したらやられてるイメージみたいなのあるかもしれないんですけど、なんかたまに見せるコーナーのチェックとかオフアイスのヒットとかは自分も何回かくらったことあるんですけど、意外と重いなっていうのはあります。ちょっと上からですいません。

一同 (笑)。

ハリデー プライベートの面は最近僕がハマってるのはまろのルーティンを探すことです。意外と試合前とか様々な生活面において意外と軽そうに見えて色々考えてるので。例えば試合前の日は結構皆朝マックとか食べたりするんですけど、「いや、俺は違う、俺は食うもんがある」とか、試合前のウエイト場で軽運動みたいなのがあるんですけど、皆いろんなことやってる中まろはちゃんと自分が決めたメニューをこなして試合の準備するだとか烈も言ったように軽い感じに見えて色々考えててしっかりできんなというのはあります。プライベートの面はロイはホッケーに関してはすごくリーダーシップを発揮してチームをまとめてくれるんですけどタイムリーな情報になってしまうんですけど、きょうも卒業旅行の話みたいなのになって、その時は本当にまろが中心になって誰もやらない中、汚れ役じゃないけど…。

坂本 それやだ(笑)。

一同 (笑)。

ハリデー 汚れ役はちょっと違うけど、なんだろうな。誰もやらないことを率先して務めてくれる、飲み会の時も幹事ちゃんとやってくれて店予約したり。本当になくてはならない存在だなってつくづく感じます。

――次にハリデーさんについて紹介をお願いします

坂本 ホッケー面はリーグ戦通して結構得点数を競ってて結果的にジェイが多く得点を獲って自分は少なかったんですけど、その得点も多いし大事なときに決めてくれるのがジェイでシュート力、皆が持ってないシュート力というのがありますし得点センスはすごく尊敬します。守りだけでなく普段のプレーでもジェイが出てるだけで安心感が全然違くて、ジェイなら守ってくれるし入れてくれるって思わせる選手だなと思います。プライベートは見た目はどうかは分からないですけどしっかりやることはやる人だなと思います。すごく学校が多いんですけど、休むことも一度も無く行ってるイメージがあってすごく真面目な人です。そこは見習いたいなと思っています。

飛田 ホッケー面は誰もが認めてると思うんですけど、本当にすごいのは欠点がないというかシュート打てて体強くて。シュート力って結構言われると思うんですけど、脚力が大学生離れしているんですよね。抜かれても追いつけるしコーナーの踏ん張りも負けないし、ストップターンもできて本当自分が一年の時から置いて行かれてるところをほとんど見たことがないです。逆に相手のノーマークとかも追いついて止めるとか、もちろんシュート力もすごいんですけど脚力という部分がすごいかなと。ウエイトでスクワットとか、チームの誰よりもあげてて筋力とスケーティング力がすごいかなと思います。プライベートは一緒にいる時間多いんですけど、まろが行った通り真面目なのは、自分とちょっと違ってあるかなと思います。それで、結構恥ずかしがり屋であまりジェイの性格よく知ってる人あんま多くはないんじゃないかなっていう。個人的には結構面白いというかツボかなと思います。一緒にいて楽しいかな。まあ、ウマが合いますね。

――それでは最後に烈さんの他己紹介をお願いします

ハリデー 今シーズンは黄色セットって第3セットで秋リーグ通してやってくれて、本当は白でも赤でもできる選手だと思うんですけど、その中で均等を図るという意味でも黄色セットとしてやってくれて。言ってしまえば体小さいですけど縁の下の力持ちというかそのチームが7連勝できたとか、ここまで良い結果出せたのも3セット目の頑張りがあったと思うので得点力にしろ、烈のスピードにしろそれを本当に生かして今年は3つ目で頑張ってくれて本当に頼もしい存在だったかなと思います。プライベートは良く笑う子ですかね。いつもにやにやしててそれにつられて笑っちゃったりだとか本当どの場においても場を盛り上げようとして皆を笑わせるのが得意だなとつくづく思います。あとはゲームだったりYouTubeだとか色んな娯楽にもつきあったりという部分ではやっぱり馬が合いますね。

一同 (笑)。

坂本 プレー面は3セット目に烈がいることで均等に得点が生まれてるというのはあると思います。さっき大事なところで決められてないって烈は言ったんですけど、個人的には得点が欲しいときに烈が決めたり烈が良いアシストをしてたりという場面はすごくあるので勝負強さがあるのかなとは思っています。烈に助けられたなという場面はすごくあります。プライベートは1年生の頃からずっと一緒にいるのが烈で、なんでそんなに一緒にいるのかと思うんですけど、烈のギャグセンスが自分のツボで烈と一緒にいると何も面白くないことでも自分も笑ってしまうところがあって、烈といると笑いが止まらないですね。そういうところが烈の好きなところでずっと一緒にいると思います。恥ずかしい。

――オフはどんなことをされてますか

飛田 自分ら3人は自他共に認めるのはチームの中でも相当仲良い3人で、夏のオフに大阪旅行行って。本当に大学入って旅行らしい旅行してなかったので3人でいつも寮内でも3人でいるんですけど本当に楽しい弾丸旅行でした。

――何をしたんですか

坂本 夜行バスで行ったんですけど、次の日はUSJ一日行って夜はご飯食べて飲んで寝て、次の日は大阪観光。

ハリデー あと動物園。個人的には一番そこが楽しかったですね。

飛田 あとこういうところでも予約してくれたの全部まろで夜行バスもUSJのチケットも旅館…旅館じゃないや。

ハリデー カプセルホテル。

坂本 ホテルで良いじゃねーか(笑)。

飛田 結構カプセルホテルが良かったです。そういうの予約してくれるの全部まろなのでさすがだなって思います。

――学校の間のオフとかは何をしてるんですか

坂本 部屋ではYouTubeを見たりTVを一緒に見たり3人で何か一緒に見たりというのは多いですね。具体的な話で言うと、3人共通で好きなYouTuberとして東海オンエアが好きで3人で笑いながら毎日見てますし、テラスハウスを3人プラス隣の部屋の青木孝史朗(スポ3=埼玉栄)と谷口嘉鷹(社3=東京・早実)と5人で毎週見てます。

ハリデー 最近はあいのりとかも。

坂本 恋愛バラエティーが好きなんですよね。

――推しメンを教えてください

坂本 自分は嘉鷹。ホッケー面ではリーグ戦通して一人で守りきってくれて嘉鷹のセービングがなければここまで来れなかったと思いますし、一年生の頃からすごく成長した選手だなと思います。嘉鷹に助けられた場面はすごく多かったと思います。プライベートでも嘉鷹と同じ学部ですごく授業一緒に取ってて一緒に学校行くことが多いんですけど、そういうところでもホッケーの話もしますし、プライベートの深い話もしますし後輩ではあるんですけど同期のように話せる後輩です。すごく好きな後輩です。

――最後の明治戦の前に谷口選手に声をかけてたのはどのようなことを言ってたのですか

坂本 緊張してるとは思ってたのでやっぱり気楽に嘉鷹のおかげでここまで来れたんだから、最後の試合は気楽に楽しくやろうと言ったと思います。自分に言い聞かせてたのもあると思いますし嘉鷹にも言ったと思います。

――お二人はいかがですか

ハリデー 僕は大石(浩之、教3=東京・早実)ですかね。高校からホッケー始めて決して上手い選手というわけじゃないんですけど、本当に大石が偉いなと思うのはずっと試合に出るチャンスもなくてベンチ入りできなかったら、少なからず不満とかスタッフに対する愚痴みたいなのを感じるとは思うんですよ。でもそういうのを一切言わないでチームの練習とか行事とかもそうですけど全部に一生懸命で。例えば控え室の中でもチームが先制されて皆がちょっとしょんぼりしてる1Pの時に自分一人だけ声出してチーム盛り上げてくれたりだとか。うちのホッケー部は朝早いで有名で3時に起きて練習してるんですけど、そのときも誰よりも控え室のところから声出して部を盛り上げているのがすごく感じられる選手なので大石に助けられる部分も今リーグすごく多かったのかなと思います。

飛田 生江太樹(スポ2=北海道・釧路江南)ですね。彼のイメージはチーム内ですごく頭が悪いというか天然のところであったり、それですごくいじられてて僕も面白くいじってるんですけど、そういう部分が面白くそれは多分皆知ってて面白くて好きだと思います。自分の推す所は今シーズンずっと同じセットを組んでて結構誰よりもホッケーに対して熱くてあまり見せないんですけど。彼も第3セットでやるのは、多少上でやりたいという気持ちはあると思うんですけど、それを我慢して、2人で第3セットで一緒に頑張ろうというのは結構話してて。ホッケーに対して真摯に向き合って、ここで決めてやるって熱いことも言ったりしてそれは同じセットで組んでてすごく助けられた部分でもありました。あと今シーズンすごくゴールを第3セットで入れてくれてそれは自分のことのように嬉しくて、インカレでも同じセットでやるかもしれないんですけどそのときも一緒に第3セット頑張っていけたらなと思います。

――次に印象に残ってるクリスマスについて教えてください

ハリデー 高校入ってからクリスマスの印象なんてほとんど無いんですけど、ちっちゃいときはお母さんがカナダ人と結婚したので北米なりのクリスマスの楽しみ方というか、正月よりもクリスマスの方が大胆にやってくれる家族でした。小さい頃はサンタさんに手紙書いてクッキーと牛乳用意してトナカイににんじんとか用意して、それで朝起きたらクッキーとかにんじんがかじられたり飲まれたりしてめっちゃびっくりして本当にいるんだ!って感じですごく嬉しかったのを覚えています。その中でもちっちゃいときカードゲームがすごく大好きで、デュエルマスターズっていうカードゲームがあってそれの特定のカードがすごく欲しくてそれをサンタさんにお願いしたんですけど、そのカードはもちろん、めっちゃいっぱいレアカードがすごく綺麗にクリスマスツリーの前に並べられてたんですよ。めちゃくちゃ嬉しかったのを今でも覚えてます。

坂本 今はインカレと被ってしまってるんですけど1,2年生の頃は年明けがインカレでクリスマスはこっちで過ごせたのでそのときは彼女がいない組でパーティーをしようというのがあってピザだったりチキンを宅配して皆でわいわいしてプレゼント交換もしてっていう会がありました。今年はインカレで被って、去年からインカレと被ってできなくなってしまったんですけど遠征先のホテルとかで軽く今年もできればいいかなと思っています。

飛田 小学生低学年くらいの時に、自分8個上の兄がいて兄や兄のホッケーの友達とかから防具をほとんどお下がりでもらっててスティックを買ってもらったことがなかったんですけど、小学生の時サンタさんのプレゼントにスティックを送ってもらって。うれしかったのでそれは今でも覚えてますね。

「チャンスがあったらどんどん(シュートを)打っていく」(ハリデー)


ハリデー

――それでは次にインカレについての質問をしていきたいと思います。まずインカレまでに強化したいことを教えてください

坂本 チームとしては今までやってきたホッケーを強化していきたいなと思っています。今までやってきたホッケーが通用すると分かったので、さらにそれを強化することで相手が研究してきたとしてもそれを上回るようなプレーができると思いますし、すごく良いプレーをチーム全体でできるのかなと思います。個人としては一つ一つのプレーを丁寧に正確にやることを意識したいなと思っています。さっきも言ったんですけどリーグ戦はたまにミスがあってそれが失点に繋がってしまうという場面があって、トーナメントの一発勝負だとそういうのは命取りになってくると思うので、そういったプレーは無くさないといけないなと思いますし練習から意識していきたいと思います。

ハリデー チームとしてはまろも言ったように今まで自分たちのやってきたホッケーがここまで通用すると言うことが分かったので、ここから筋力上げると言ってもそこまで期待できないと思うので、チームの底上げとして最後走り込みだったり追い込みかけて最後まで60分走れるようにしたいです。個人的には、今までと同じセットで行くんだったら仁(澤出、スポ2=北海道・武修館)と孝史朗と華唯(杉本、スポ1=北海道・駒大苫小牧)が同じセットになると思うので3人ともすごく走れる選手なので、武器を存分に生かせるように自分は守りに徹するところは徹して速くパス出してあげてつなげて、思うようにのびのびプレーできるように後ろから支えたいなと思います。

飛田 チームとしては2人が言った通り、今のホッケーをもっと正確に強化していくことがインカレまでにしていくことだと思います。個人的にはリーグ戦振り返って決めるべきところで決めれなかった部分と、コーナーでのキープがちょっと足らなかったかなと思うので普段の練習からシュート一本一本正確に打ってチームの大切なときに決めれる選手になるのと、第3セットで奥でプレーしたいというのがあるので奥で、コーナーでキープできる技術と筋力を残り僅かですけど感覚として身につけていきたいと思います。

――インカレでのキーマンを教えてください

飛田 青木くんです。秋リーグ一年間のブランクを経て復活してくれて最初の7連勝、リーグを通して活躍してくれてすごく助かったんですけど青木くんの調子で第2セットは結果が良いときと悪いとき両方あると思うので。たまに試合によっては調子が悪いときもあったので、そうなると第2セットちょっと攻撃力が減っちゃうと思って、第2セットで得点できれば大きいので青木くんが常に絶好調でのびのびプレーできれば彼自身得点して第2セットの得点も増えると思うので青木くんかなと思います。

ハリデー 孝史朗に続いて仁もキーになってくると思います。仁は多分自分でも分かってると思うんですけどマークされることがすごく多くて、仁も最後の決勝リーグとかは思うようにプレーができなかった時の方が多かったって話してたので。仁の攻撃というのはパターンが読まれてしまうと思うんですね。それもちょっと仁の中で考えてもらってどういったプレーが通用するのかということを考えてプレーできれば、もっともっと活躍できる選手だと思うので頑張ってもらいたいです。それとまだ2年生ですけど、まあ今年もそうですけど来年からチームを引っ張っていかなきゃいけない存在だと思うので今からでもその準備はしていって欲しいなと思います。

坂本 やっぱり嘉鷹ですかね。リーグ最終戦で途中交代という嘉鷹にとってはすごく悔しい経験をして試合後もすごく悔しがってる姿を見てましたし、.自分に対しても相談してくれたこともあってインカレにかける思いというのは人一倍強いのかなと思います。その思いをインカレの舞台で十分発揮して欲しいと思いますし、嘉鷹が頑張ってくれると僕らも頑張りますし嘉鷹のセービングというのはカギになってくるのかなと思います。

――自分のここをインカレで見て欲しいというところを教えてください

ハリデー リーグ戦も通して意識してきたことなんですけど本当にシュートをたくさん打つので、敵陣地でチャンスあったらどんどん打っていくつもりなのでそれをぜひ見て欲しいです。

飛田 チームが厳しいとき、試合が均衡しているときに点を入れるのでそこを見て欲しいかなと思います。

坂本 自分は攻めと守り両方頑張るので得点の面でも守備の面でも自分が中心となってやろうと思っているのでそういったところを見て欲しいなと思います。

――最後のインカレとなりますがその点について聞かせてください

飛田 4年間最後ですし、ホッケー人生でも最後の大きな大会で、自分が日本一になれるチャンスって今後も無いと思うので。今まで自分のホッケーに携わってくれた親であったり指導者、関係者に感謝の気持ちを持って臨みたいです。応援してくれると思うので自分の中でも悔いないようにホッケー人生の集大成として、内容どうこうよりも日本一という結果で恩返しして自分も納得したいので頑張るとしか言えないですけど一生懸命やりたいと思います。

ハリデー 最後のインカレ、烈も言ってくれたように早稲田のアイスホッケー部というのはたくさんの人の支えがあって続けられてきたチームだと思うので、そういった人たちのために恩返しできるように自分の気持ち全てをぶつけて必ず優勝したいと思います。

坂本 今まで小学校1年生の頃からアイスホッケーを続けてきておそらく自分自身最後の大会になると思うんですけど、まだ生涯を通して全国制覇をしたことがなくて、最後のチャンスではあるんですけど今までで一番自信のある大会です。リーグ戦で明治に二勝してますし優勝まであと一歩のところまで行ってるのでその自信を大会でぶつけられるようにこれからの練習頑張っていきたいと思いますし、絶対優勝する気持ちで大会に臨みたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 糸賀日向子、中澤紅里)


ラストイヤーを優勝で飾り、監督を胴上げします!

◆飛田烈(とびた・れつ)(※写真左)

1996(平8)年11月28日生まれ。170センチ。66キロ。東京・早実高出身。商学部4年。ムードメーカーの飛田選手は坂本選手も認めるギャグセンスの高さで、対談中も盛り上げてくださいました。「ホッケー人生の集大成」であるこのインカレで、頂点まで上り詰めます!

◆ハリデー慈英(はりでー・じぇい)(※写真中央)

1996(平8)年8月29日生まれ。183センチ。82キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部4年。小さい頃は、サンタさんに手紙を書くかわいらしい少年だったハリデー選手。最後のインカレで優勝して、今度はサンタさんに恩返しのクリスマスをプレゼントします。

◆坂本之麿(さかもと・ゆきまろ)(※写真右)

1996(平8)年6月5日生まれ。182センチ。78キロ。八戸工大一高出身。社会科学部4年。チームでは幹事の役回りになることが多いという坂本選手。もちろん、卒業旅行の準備も進めているそう。インカレ優勝して企画する、最高の旅行が楽しみです!