マーリンズのイチロー外野手は今季、開幕から好調を維持して前半戦を折り返した。4番手外野手という立ち位置で出場機会は限られているが、打率.335、出塁率.412と好成績をマーク。■イチローの日米通算成績であえて比較、安打数以外でMLB歴代1桁…

マーリンズのイチロー外野手は今季、開幕から好調を維持して前半戦を折り返した。4番手外野手という立ち位置で出場機会は限られているが、打率.335、出塁率.412と好成績をマーク。

■イチローの日米通算成績であえて比較、安打数以外でMLB歴代1桁に相当するのは?

 マーリンズのイチロー外野手は今季、開幕から好調を維持して前半戦を折り返した。4番手外野手という立ち位置で出場機会は限られているが、打率.335、出塁率.412と好成績をマーク。メジャー通算3000安打に残り10本となってからは、マーリンズ外野陣が好調だったこともあって出場機会に恵まれなかったが、後半戦の早い段階で金字塔に到達することは確実だ。

 前半戦で最大の話題となったのは、“ローズ超え”だろう。イチローは6月15日のパドレス戦で2安打を放ち、日米通算4257安打として、ピート・ローズのメジャー歴代最多通算安打4256本を超えた。日米通算での数字とあって、激しい議論が巻き起こったが、その偉大なキャリアが揺るぎないものだとする声は米国内でも多かった。

 では、イチローのヒット以外での日米通算成績は、メジャーの偉人たちと比較してどのような位置につけているのだろうか。イチローの日米通算成績がMLBの歴代ランキングで何位に相当するのか、あえて見てみたい。

 まず、歴代トップとなった安打数は現在、4268本まで伸びている。ローズとは12本差。イチローは50歳まで現役を続けると意欲を見せており、生涯ヒット数に追いつける選手はこの先出てこないかもしれない。

■得点数でイチローを上回るのは偉人ばかり

 そして、イチローが1位となっている記録はもう1つ。単打数だ。日米通算3363本で、MLB歴代1位のローズの3215本を上回っている。こちらも“不滅の記録”となる可能性が高い。

 また、日米通算3381試合出場は、MLB歴代ランキングでは2位に相当する。1位はローズの3562試合で、こちらも1位になることは間違いないだろう。同じようにローズに次ぐ2位相当の数字となっているのは、打席数と打数だ。イチローは日米通算14387打席&13145打数で、ローズは15890打席&13992打数となっている。

 得点数も、MLB歴代ランキングで1桁順位に相当する数字を残している。イチローの日米通算2031得点は、8位にあたる成績。現役ではMLB歴代8位のアレックス・ロドリゲスの2020得点を上回りトップだ。

 メジャーでイチローの得点数を上回っているのは、まさに偉人ばかり。1位はリッキー・ヘンダーソンの2295得点、2位はタイ・カッブの2246得点、3位はバリー・ボンズの2227得点、4位はハンク・アーロンとベーブ・ルースの2174得点、6位はピート・ローズの2165得点、7位はウィリー・メイズの2062得点となっている。

■塁打数もトップ10入り、盗塁はトップ10入り間近

 また、塁打数もMLB歴代ランキングで1桁に食い込む数字だ。イチローは日米通算5750塁打だが、これは歴代9位のカール・ヤストレムスキーの5539塁打よりも上。つまり9位相当となる。こちらもイチローより多いのは歴代のスーパースターばかりで、1位はアーロンの6856塁打、2位はスタン・ミュージアルの6134塁打、3位はメイズの6066塁打、4位はボンズの5976塁打、5位はカッブの5854塁打、6位はAロッドの5805塁打、7位はルースの5793塁打、8位はローズの5752塁打と得点ランキングと同じ偉人たちの名前が並ぶ。

 トップ10にはわずかに届いていないが、日米通算704盗塁はMLB歴代ランキングでは11位にあたる。10位はホーナス・ワグナーの722盗塁で、イチローのトップ10入りも迫っている。1位はリッキー・ヘンダーソンが1406盗塁で、2位に約500盗塁差がついている。ちなみに、日本では福本豊が1065盗塁を記録。これはメジャー2位のルー・ブロックの938盗塁を上回る数字だ。

 その他、日米通算打率.32468は歴代30位に相当する数字。二塁打559本は28位、三塁打115本は110位タイ、本塁打115本は258位タイだ。また、1279打点は123位、1001四球は117位、1343三振は109位タイとなっている。

 プロ野球、そしてメジャーで球史を塗り替え続けるイチロー。レジェンドの挑戦は、まだまだ終わらない。