13日、世界ラリー選手権(WRC)の2004~12年チャンピオンであるセバスチャン・ローブがヒュンダイと2年契約を結び、2019年の同選手権に6戦出場するプランが決まった。フランス出身、来年2月で45歳のローブは、2004年からWRCを9連…

13日、世界ラリー選手権(WRC)の2004~12年チャンピオンであるセバスチャン・ローブがヒュンダイと2年契約を結び、2019年の同選手権に6戦出場するプランが決まった。

フランス出身、来年2月で45歳のローブは、2004年からWRCを9連覇した不世出のスーパードライバー。近年はWRCの通年参戦からは遠ざかり、ダカールラリーなどのラリーレイド競技やラリークロス、ツーリングカーレースなどで活躍していた。ただ、WRCに参戦することもあり、今年2018年は古巣シトロエンから3戦にスポットで出場、スペイン戦では自身5年ぶりの通算79勝目をあげている。9度の王座と79勝は、もちろんいずれも歴代最多記録。

ローブは「スペインでの勝利が、WRCの最前線で戦い続けたいという自分の意欲を再び燃やすことになった。ヒュンダイに加わることはフレッシュなチャレンジであり、待ちきれない思いだ」と語っている。

ローブが加入するのはヒュンダイのワークスチーム(2018年のエントラント名:HYUNDAI SHELL MOBIS WRT)。長年タッグを組むコ・ドライバー、ダニエル・エレナをパートナーに2019年は開幕戦モンテカルロを含む6戦に出場予定となっている(2019年のWRCは全14戦)。

悲願の初王座を目指すヒュンダイの2019年布陣は、ティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、そしてローブとダニ・ソルドが1台をシェア、という体制になる模様(ソルドの2019年初戦は第3戦メキシコとされている)。2年連続のメーカー王座獲得を目指すトヨタにとっては、最大のライバルが体制強化をしてきた状況であり、今季も接戦だったが、2019年はより一層厳しい戦いとなりそうだ。

ローブのヒュンダイでのWRC初戦となる2019年開幕戦モンテカルロは1月24~27日の開催。なお、ローブはその前に2019年ダカールラリーにも参戦する予定となっている。

セバスチャン・ローブ《写真提供 Red Bull》

セバスチャン・ローブ《写真提供 Red Bull》

2018年WRCスペイン戦で優勝したローブ(中央左)。《写真提供 Red Bull》

2018年WRCスペイン戦で優勝したローブ(中央左)。《写真提供 Red Bull》

2018年シーズンの「ヒュンダイi20クーペWRC」。《写真提供 Red Bull》

2018年シーズンの「ヒュンダイi20クーペWRC」。《写真提供 Red Bull》

2018年シーズンの「ヒュンダイi20クーペWRC」。《写真提供 Red Bull》

2018年シーズンの「ヒュンダイi20クーペWRC」。《写真提供 Red Bull》

2018年のWRC最前線を戦っていたマシンたち(2018年モンツァ・ラリーショー=イタリア)。《写真提供 Red Bull》

2018年のWRC最前線を戦っていたマシンたち(2018年モンツァ・ラリーショー=イタリア)。《写真提供 Red Bull》