〇三河 79 ‐ 75 川崎●(三河通算成績 12勝10敗)  「バスケ観戦冥利に尽きる一戦」だった。シーホース三河vs川崎ブレイブサンダース、Bリーグ・中地区の本命2チーム同士がぶつかる前半戦の天王山だ。 ホームの三河は今季途中加入の「マ…

〇三河 79 ‐ 75 川崎●
(三河通算成績 12勝10敗)

 

 「バスケ観戦冥利に尽きる一戦」だった。シーホース三河vs川崎ブレイブサンダース、Bリーグ・中地区の本命2チーム同士がぶつかる前半戦の天王山だ。

 ホームの三河は今季途中加入の「マイケル・ジョーダンの後輩」、ケネディ・ミークスが40分フル出場、22得点、17リバウンドの活躍。「Mr.シーホース」桜木ジェイアールを中心に、「オープンの選手で攻めるオフェンス」(鈴木HC)でホーム10連勝を飾った。

 前年の全米大学チャンピオンは半端なかった。ミークスは「神様」マイケル・ジョーダンもOBのノースカロライナ大学で昨年全米を制覇した中心選手。今季途中にミークスが加入後、明らかに三河が息を吹き返した。

ミークスは今から約1年半前の2017年4月に同大学の6度目の全米制覇に貢献。八村塁を擁するゴンザガ大学相手の決勝戦残り12秒、ミークスのシュートブロックからの速攻で全米タイトルを手にした。23歳は全米でもトッププロスペクトだった。明るい性格でチームメイトからもファンからも愛されるキャラクターだ。

 この日はスペシャルゲストとして中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」が登場。試合前にはドアラとタツヲの熾烈な3本勝負や始球式で2351人の観客を沸かせた。

 川崎、三河両チーム共に、今シーズン序盤は本来の力を発揮できていなかったが、ここに来て攻守ともに形ができて来た。2018年内の試合は残り数試合だが、両チーム共に後半戦に向けてお互いの力を引き出した夜だった。

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1Q 三河17–24 川崎

 

立ち上がりから「熾烈」な打ち合いに

スターティング5は、#3ミークス、#12西川、#14金丸、#32桜木、#46生原。

川崎#22ファジーカス、#7篠山、#0藤井にアウトサイドシュートを高確率で決められるも、三河は速いオフェンスから#14金丸のミドルシュート、#12西川のゴール下の合わせで渡り合う。開始4分ファストブレイクから#12西川が3Pシュートを射抜いて逆転するが、川崎#22ファジーカス、#7篠山の3Pシュートで再びリードされてしまう。
#32桜木がコースト トゥ コーストで2点差とするも、残り1分から川崎#33長谷川、#22ファジーカスに得点を許し、7点のビハインドで1Qを終える。

2Q 三河38–41 川崎 (三河21–17 川崎)

4点差に迫って、前半を折り返す

スタートは、#0サザランド、#3ミークス、#4狩俣、#24加藤、#32桜木。

#4狩俣を中心に激しいディフェンスで川崎を停滞させると、#32桜木のポストプレーや#3ミークスのリバウンドで1点差まで詰め寄る。
しかし川崎#0藤井3Pシュートに反撃の流れを断ち切られると、#21マクリンのファストブレイクで再び突き放される。
#14金丸の3Pシュート、#0サザランドのスティールから#3ミークスが決めて1点差に迫るが、粘る川崎を捉えることができない。それでも#3ミークス、#46生原のフリースロー、#0サザランドの華麗なターンアラウンドシュートで4点差に縮めて前半を折り返した。

3Q 三河59–57 川崎 (三河21–16 川崎)

桜木、ミークスの活躍で逆転し、最終Qへ

スタートは、#3ミークス、#12西川、#14金丸、#32桜木、#46生原。

開始3分半に#3ミークスの3Pシュートでついに逆転に成功するが、川崎も#22ファジーカスが直ぐさま決め返し、その後はリードチェンジが続く互角の戦いを繰り広げる。
#3ミークスの広い視野から繰り出されるパスから#46生原、#0サザランドが連続3Pシュートを決めてリードを奪うも、川崎も#31エドワーズの連続得点で一歩も譲らず。終了間際に#32桜木のリバウンドで一歩抜け出して、2点リードで最後の10分に突入した。

4Q 三河79–75 川崎 (三河20–18 川崎)

クロスゲームに競り勝ち、ホーム10連勝!

スタートは、#0サザランド、#3ミークス、#16松井、#32桜木、#46生原。

#3ミークスの鋭いパスを受けた#46生原がフリーで3Pシュート、#0サザランドのドライブなど、#3ミークスと#32桜木のインサイドを起点に「オープンの選手で攻めるオフェンス」(鈴木HC)を展開。両チームともに勝ちたい気持ちを前面に出した緊張感ある攻め合いが続く。
75-75の同点で迎えた残り28秒、#3ミークスがオフェンスリバウンドを押し込んで2点のリードを奪うと、粘り強いディフェンスで川崎#0藤井の3Pシュートを落とさせ、そのリバウンドを#46生原ががっちりとチャッチ。さらに#14金丸がフリースローを2本とも沈めて4点差とし、「熾烈」な戦いの末に川崎に競り勝った。

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 今日は出だし外からのシュートが入らなかったのですが、後半外からのシュートが入りだして、シュートのパーセンテージが上がって最後いいディフェンスで川崎さんのシュートを止めたというちょっとの差でした。
前回、まだお互いにチームが出来ていないような状況で我々は負けてしまったので、今日は何点差でも「とにかく勝ちたい」いう思いが全面に出て選手がやったと思うので、そういったところの差が出たのかなと思います。
力は拮抗していてどちらに転ぶか分からないゲームだったんですけれども、強い川崎さんに対して勝てたことは本当によかったと思います。

■ #3ケネディ・ミークス ヒーローインタビュー

ー今日の勝利、おめでとうございます。
ありがとうございます。

ー試合を振り返ってみていかがですか?
#32桜木選手や#0サザランド選手など素晴らしい選手がたくさんいますし、全員がしっかりエナジーを出してプレーできたと思います。

ー初対戦の相手が多いなか、どんなことに気をつけていますか?
やはり難しさはあります。(今日だと)#22ファジーカス選手はシュートタッチも良くてとめるのは難しかったのですが、自分の仕事としてはなるべく彼に簡単にプレーさせないことでした。またチームメイトもフォローしてくれたので良かったと思います。

ー大事なシーンでのシュートもありました。決めてやろうという気持ちでしたか?
チームとして勝つことが一番大事なので。#0サザランド選手もしっかりアタックしていましたし、自分の仕事としてもオフェンスリバウンドを取ってしっかりアタックできたので、そこが良かったと思います。

ーファン・ブースターの皆さまへのメッセージを
毎試合、素晴らしいエナジーをありがとうございます。シーズンは続きますので引き続き応援よろしくお願いします。

■ #46生原秀将選手 ヒーローインタビュー

ー今日の勝利おめでどうございます。
ありがとうございます。

ーシーズン始まってすぐにアウェーで悔しい結果だった相手でしたが、どんなことを考えて試合に臨みましたか?
前回負けた相手なので、しっかり勝ちきりたいというのもありますし、同じ地区なので激しく戦おうと思いました。

ー実際に試合を振り返ってみていかがですか?
外国籍選手やPGにたくさん点を取られてしまったので、またその反省を活かして次の週末もやっていきたいなと思います。

ー#3ミークス選手のパスからの大事なところでの3Pシュートもありました。
ミークス選手はパスが上手いので、打ちやすい状態になるので感謝しています。

ー平日の夜に多くのファンが来てくれましたがいかがですか?
すごい嬉しいですし、やりやすかったです。

ーホームゲーム10連勝ですが、何か意識はしていますか?
ホームなので勝ちたいという気持ちは強いです。

ーファン・ブースターの皆さまへのメッセージを
今日も会場に足を運んでいただきありがとうございます。また、ホームゲームの際、応援してくれたらと思います。ありがとうございます。

■ 川崎ブレイブサンダース 北卓也 ヘッドコーチ 試合後コメント

最後まで分かりませんでしたが負けて残念です。
スタッツを見てわかっているのはシュートパーセンテージの差かなと思います。
前半はうちがよくて後半は三河さんがよかったということで、最後、後半の勝負どころで三河さん得意のディフェンスで迷わせてシュートを打たすというので、少し迷いながらシュートを打って入らなかった。ということだと思います。
ここ最近上位のチームと試合をやって競って負けていることが多いので、ここはHCの責任だなと思いますし、競ったゲームで勝てるように練習していきたいと思います。
土日も試合がありますので切り替えて準備していきたいと思います。