ATP(男子プロテニス協会)によれば2018年は、男子シングルスのツアー初優勝者が2004年以来タイとなる13人となった。2004年は、ラファエル・ナダル(スペイン)が当時18歳でツアー初優勝を果たした年だ。そして2018年は日本勢としては…

ATP(男子プロテニス協会)によれば2018年は、男子シングルスのツアー初優勝者が2004年以来タイとなる13人となった。

2004年は、ラファエル・ナダル(スペイン)が当時18歳でツアー初優勝を果たした年だ。そして2018年は日本勢としてはダニエル太郎(日本/エイブル)と西岡良仁(日本/ミキハウス)がツアー初優勝。なお、歴代の日本人男子でツアー優勝しているのは松岡修造さん、錦織圭(日本/日清食品)、杉田祐一(日本/三菱電機)、ダニエル太郎、西岡の5人となっている。

2018年のツアー初優勝者、12月10日時点のシングルスランキングと初優勝の大会名は以下の通り

カイル・エドマンド(イギリス):世界14位 「ATP250 アントワープ」

ステファノス・チチパス(ギリシャ):世界15位 「イントゥルム・ストックホルム・オープン」

ダニール・メドベージェフ(ロシア):世界16位 「シドニー国際」

マルコ・チェッキナート(イタリア):世界20位 「ATP250 ブダペスト」

ニコラス・バシラシビリ(ジョージア):世界21位 「ATP500 ハンブルク」

マートン・フクソービッチ(ハンガリー):世界36位 「バンク・エリック・ストゥルザ・ジュネーヴ・オープン」

フランシス・ティアフォー(アメリカ):世界39位 「デルレイビーチ・オープン」

マッテオ・ベレッティーニ(イタリア):世界54位 「ATP250 グシュタード」

ミーシャ・ズベレフ(ドイツ):世界69位 「ATP250 イーストボーン」

ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン):世界73位 「エクアドル・オープン」

西岡良仁(日本/ミキハウス):世界75位 「ATP250 深セン」

ダニエル太郎(日本/エイブル):世界77位 「TEB BNP パリバ イスタンブール・オープン」

ミルザ・バシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ):世界88位 「ソフィア・オープン」

なお、世界16位メドベージェフは、ツアー初優勝後、更に2つタイトルを獲得しトータル3つに。世界21位バシラシビリの獲得タイトルはトータル2つとなった。そして、チチパス、ティアフォーの2人は20歳での初タイトル獲得となった。

日本勢として、ダニエル太郎は「TEB BNP パリバ イスタンブール・オープン」決勝でマレク・ジャジリ(チュニジア)を破り、ツアー優勝を成し遂げた。勝利したダニエルはATP公式サイトで「とっても嬉しいし、ほっとした。最後の数ゲームは緊張していた」と語っていた。

そして西岡は「ATP250 深セン」決勝でピエール ユーグ・エルベール(フランス)を破り、初優勝。西岡は2017年3月に左膝の前十字靭帯断裂によりツアーを離脱。それでも今年1月に復帰して這い上がり、この大会では予選から出場して計7試合勝ち抜いての優勝だった。

そんな西岡は試合後に「この優勝は始まりだと信じてる。これからATP500やマスターズ1000に挑戦することになる。今はとても嬉しいけど、もっと勝つことができると信じてる」と話していた。ダニエル太郎、西岡はもちろん、ツアー初優勝を果たした選手らが2019年も飛躍の年となるのか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は西岡(左:Photo by VCG/VCG via Getty Images)とダニエル太郎(右:Photo by Muhammed Enes Yildirim/Anadolu Agency/Getty Images)