今年10月に惜しまれつつ現役生活に別れを告げた福原愛。幼少期から「卓球の愛ちゃん」として注目を浴び、選手としては世界卓球や五輪でメダルを獲得するなど、国内外で様々な功績を残してきた日本卓球界の大スター。

そんな愛ちゃんへの感謝を込めて、卓球情報番組「卓球ジャパン!」(BSテレ東・毎週土曜夜10時から)では、今週12月8日に「おつかれさま福原愛スペシャル」を放送。



福原愛の凄さがわかる世界卓球3大名勝負を、MCの武井壮、そしてともに世界の舞台で戦ってきた平野早矢香が当時の裏話を交えながらDEEPに解説。

今回ピックアップする3試合は、いずれも団体戦でライバル韓国との大激闘。

2008年大会のグループリーグ、ラスト第5試合でのムン ヒョンジョン戦。勝利を決めた後の号泣する姿は今なおファンの心に残る名場面。

2つ目は、2010年大会準々決勝の第5試合、パク ミヨン戦。メダルを懸けた大一番ですばらしい攻撃を見せて難敵を撃破。通常カットマンに対しては、フォアドライブで攻めるのがセオリーだが、この試合の福原はバックハンドを軸に戦い、決定球もバックスマッシュ。まるで居合い抜きのように豪快に振り抜くバックハンドはかなりの迫力で、「愛ちゃんしかできない戦法」と平野も脱帽する圧巻のプレー。北京五輪で苦杯を嘗めさせられた韓国に対し、雪辱を晴らした激闘をプレイバック。

そして3つ目は、2012年大会準々決勝の第1試合、キム キョンア戦。過去12戦全敗の相手に初勝利をあげた試合を振り返る。

改めて感じる、団体戦での福原愛の唯一無二の存在感。

本人も「団体戦が好き」と言うとおり、団体戦での勝負強さは天下一品で、プレッシャーがかかる場面になればなるほど力を発揮。まさに団体戦のスペシャリスト。

しかし、彼女は決して強心臓というわけではなく、不安に押しつぶされそうになりながらも、チームのために踏ん張って戦う。そんな彼女の内面が試合を通してひしひしと伝わってくる。だからこそ、勝った後のくちゃくちゃの泣き顔に我々は心打たれるのだろう。

勝つとわかっているのに、ついつい興奮して応援したくなる厳選3試合。周囲の声援を自らの力に変えた"永遠の日本のエース福原愛"に感謝とねぎらいのエールを送りながら、あの時の感動を再び体験しよう。