アクティビティを撮影するための、カメラ選びにお悩みではありませんか。1人で、あるいは家族や友人らと楽しく過ごした時間を…

 アクティビティを撮影するための、カメラ選びにお悩みではありませんか。1人で、あるいは家族や友人らと楽しく過ごした時間を後から振り返るために、動画撮影は最良の手段です。とはいえ、動画といえど、いまやスマホで十分という方も多いでしょうか?

 今回は10月に発売された全天球(360度)アクションカメラ「Insta360 ONE X」をレビュー。実は、スマホとは一味違う動画が撮影できる、けっこうおもしろいカメラでした。実際にアウトドアシーンやスポーツシーンでの使い勝手を紹介していきましょう。

どんなカメラ? 操作方法は?

 Insta360 ONE Xは、5.7Kの超高画質で撮影できる全天球(360度)アクションカメラ。カメラの回りで起こったこと、すべてを映像に残しておけるのが魅力です。平べったいデバイスに半球レンズが2つ付いているユニークなデザインで、操作できるボタンは2つしかありません。だから誰でも簡単に操作できます。原稿執筆時点、公式ホームページでの販売価格は税込52,300円。

▲ネックストラップが付いた保護カバーが同梱される

▲端末の重さは約115gと軽量。底面にはカメラの三脚ネジ(1/4インチサイズ)を備える

 撮影テクニックも必要ありません。撮影開始のボタンを押したら、あとは放っておくだけ。アクティビティに集中できるでしょう。そのぶん、撮影後にスマホの専用アプリ「Insta360 ONE X」で編集できることがたくさんあります。映像アングルの操作、再生速度の変更、BGMの選択、フィルタ効果の付加、映像のトリミングなど、このアプリひとつで完結します。

▲スマホの専用アプリ「Insta360 ONE X」の利用イメージ。チュートリアルでは、動画編集の方法も学ぶことができます。ところどころ日本語が怪しいのはご愛嬌

 アプリで簡単に動画編集できるのもInsta360 ONE Xの特長。画面をタッチして「Pivot Point」を打ったところが映像の中心に据えられます。カメラワークを後から変更できるので「その場面は映ってなかった」なんてこともなくなるでしょう。このほか、遊び回る子どもやペットを撮影したときは「SmartTrack」を選べばカメラが追い続ける映像になります。また「View Finder」を選ぶことで、まるで小惑星を歩いているような動画だって作成できます。

▲編集中の画面。映像の中心にもってきたいところをタッチしてPivot Point(黄色い丸)を打っていきます

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どんな映像に仕上がるの?

 それでは実際に、編集済みの動画をご覧いただきましょう。ロケ地は鎌倉。鶴岡八幡宮では、自撮り棒を伸ばした先にInsta360 ONE Xを装着して動画を撮影してきました。1時間ほどかけて編集した映像が、以下の作品です。

 速度は1/4~256倍まで選択できます。用意されているBGMは6種類。なお、出力できる映像のアスペクト比は3パターン(16:9、9:16、1:1)から選べます。縦長ならスマホで迫力のある動画を視聴できますし、横長にすればPCのモニターに映えます。正方形は、可愛らしい感じに仕上る印象です。はじめからFacebook、YouTube、Instagram、LINE、Facebook Messenger、TwitterなどのSNSに最適な形式で出力することができます。

手ブレしないの?

 ランニング、サイクリング、バイク、ハイキング、スキー、登山といったアクティビティに持っていくのであれば、「手ブレの少なさ」も気になるポイント。そこで実際に、階段を駆け登るようなシチュエーションで撮影してみました。Insta360 ONE Xでは「FlowState手ブレ補正」機能により、驚くほど揺れのない滑らかな動画を撮影できるのです。

サイクリングにも最適!

 では自転車に取り付けてみたら、どんな映像が撮れるのでしょうか。そこで稲村ヶ崎の海岸線を江ノ島方面へ向けて、レンタサイクルで走ってみました。安全面への配慮から、Insta360 ONE Xは自転車にしっかりと固定。こうすることで、両手でハンドルを握って運転できます。

▲自転車にInsta360 ONE Xを固定。これで稲村ヶ崎の海岸線を走ってみました

次ページ:おもしろい映像が撮りたいときに!

おもしろい映像が撮りたいときに!

 さて、Insta360 ONE Xならではの撮影技法「バレットタイム」も紹介しましょう。単体価格にして税込2000円の「Insta360 ONE / ONE X専用の自撮り棒」を使って、カメラをグルグルと回転させて撮影する方法です。これで果たして、どんな絵が撮影できるというのでしょうか?最後の動画をご覧ください。

▲バレットタイムで撮るときに用いるInsta360 ONE / ONE X専用の自撮り棒

 ここまでは、スマホのアプリでスイスイと編集作業できるメリットを中心にお伝えしてきました。それでは、気になった点も挙げていきましょう。なにぶん映像のデータ容量が大きいのが難点。筆者の場合、動画を4本ほど取り込んだところでスマホのストレージに空きがなくなりました(この後、スマホ内の不要なファイルを削除する作業に追われることに)。つまり、たくさん撮影する人にとっては、スマホアプリを使うことがデメリットにもなり得ます。公式情報によれば、5.7Kの動画1分あたりのデータ容量は約800MBとのことでした。

 またAndroidスマホをお使いの場合、手持ちの機種が使用条件を満たしているか、ホームページで確認が必要です。重要なのはUSBホスト機能(OTG)に対応しているかどうか。対応していればInsta360 ONE Xからスマホに、動画ファイルを有線ケーブルで高速転送できるようになります。

▲Insta360 ONE Xと、iOS / Android / PCを接続するためのケーブルが同梱される

 どのくらい長く撮れるのか、気になる方もいるでしょう。Insta360 ONE Xのバッテリー容量は1200mAhで、5.7K(30FPS)または4K(50FPS)で動画を撮影した場合、連続撮影時間は約60分。また、最大128GBのmicro SDXCに対応しています。アクティビティに出かける際は、予備のバッテリーやmicro SDカードを準備しておきたいところです。

▲自撮り棒を伸ばして撮影中の筆者の影

 画質の良さ、手ブレの少なさ、撮影の手軽さ、荷物にならないこと、などアクションカメラに求められる条件をほぼ網羅したInsta360 ONE X。これが1台あれば、アクティビティの楽しさが何倍にも広がりそうです。

・公式サイト
https://hacosco.com/insta360-one-x/

<Text & Photo:近藤謙太郎>