広島の歴史的な快進撃が続いている。週末の甲子園での阪神戦は藤浪、能見、岩貞という表ローテの3投手を打ち崩し、圧倒的な内容で3タテを飾った。■「神ってる」鈴木が注目浴びる中、見逃せない新井の勝負強さ 広島の歴史的な快進撃が続いている。週末の甲…

広島の歴史的な快進撃が続いている。週末の甲子園での阪神戦は藤浪、能見、岩貞という表ローテの3投手を打ち崩し、圧倒的な内容で3タテを飾った。

■「神ってる」鈴木が注目浴びる中、見逃せない新井の勝負強さ

 広島の歴史的な快進撃が続いている。週末の甲子園での阪神戦は藤浪、能見、岩貞という表ローテの3投手を打ち崩し、圧倒的な内容で3タテを飾った。

 7月も5勝2敗と好スタート。3試合連続の決勝ホームランなど奇跡的な活躍の連続で「神ってる」と緒方監督がコメントした鈴木誠也の存在がクローズアップされがちだが、見逃せないのが新井貴浩の勝負強さだ。

 広島復帰2年目。39歳にして完全復活を遂げた。4月に通算2000安打を達成した後も順調に数字を伸ばし、現在、打率.316(リーグ4位)、8本塁打、打点60(リーグ2位)の堂々たる数字を残してる。

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■13日は日米通算200勝かけて黒田が先発、新井のバットにも注目

 特に光るのが得点圏打率。リーグトップの.375。強打者の指標となるOPS(出塁率と長打率の合計).862はチームでは鈴木に次ぐ立派な数字だ。

 NPB通算2060安打は堂々の現役トップの数字で、歴代でも35位。295本塁打(同42位)、362二塁打(同31位)も誇る。2000安打を達成した際には「あの新井さんが」と誰もが驚いたように、決して若いころから才能あふれる選手ではなかった。努力し、歴代でも屈指となる数字を積み重ねてきた。

 12日からは2位巨人との2連戦。13日に登板予定の黒田博樹の日米通算200勝にも大きな期待がかかる中、大ベテランのバットからも目が離せない。