ドジャースの前田健大投手は10日(日本時間11日)、本拠地でのパドレス戦に先発し、自己最多13奪三振を記録する快投で、8勝目(6敗)を挙げた。■怪我人続出のド軍で8勝6敗&防御率2.95と奮闘、地元メディア「理想的な健康体」 10日(日本時…

ドジャースの前田健大投手は10日(日本時間11日)、本拠地でのパドレス戦に先発し、自己最多13奪三振を記録する快投で、8勝目(6敗)を挙げた。

■怪我人続出のド軍で8勝6敗&防御率2.95と奮闘、地元メディア「理想的な健康体」

 10日(日本時間11日)に本拠地でのパドレス戦で7回13奪三振1失点の快投を披露し、前半戦を締めくくったドジャース前田健太投手。自己最多となる13Kの奪三振ショーに加え、無四球で2安打1失点に抑える抜群の制球力を見せつけて、チームを3連勝へと導いた。

 ナ・リーグ西地区2位につけながら、前半戦のドジャースは相次ぐ怪我に悩まされた。外野手イーシアは右脚を骨折、左腕アンダーソンは腰の手術を受け、左腕ウッドは左ひじの違和感、さらにエース左腕カーショーは軽度の椎間板ヘルニアを患い、外野手ピーダーソンも肩に張りを訴えている。こんなチーム状況ながら前半戦を3連勝で締めくくったチームについて、ESPN公式サイトでは「前半を連勝で締めたドジャースに痛みなし」と題した記事で特集している。

 記事では、前半最終日となった10日パドレス戦で、前田が快投を披露してもたらした勝利を「象徴的」と表現。「前田はオフシーズンに健康を疑問視された張本人で、インセンティブ重視の契約に切り替えられたほどだった」という事実を指摘。前半戦を8勝6敗、防御率2.95で折り返し、エース不在の先発ローテーションを牽引する前田について「理想的な健康体、馬並みの強さ」と絶賛している。

■100投球回を超え、出来高の合計額は1億6600万円

 オフに行われたフィジカル検査の結果を受けて、開幕前には肩肘の状態を不安視する声も上がったが、幸い前半戦は何も起こらず乗り切れた。この日で投球回が103回2/3となったため、新たに25万ドル(約2520万円)のボーナスを獲得。300万ドル(約3億220万円)の基本給に加え、すでに165万ドル(約1億6600万円)の出来高を獲得した計算になる。

 多くの怪我に祟られながらも、51勝40敗で西地区2位と健闘するドジャースだが、記事ではチームが現状を保てている「最大の理由の1つは彼(前田)の成功にある」と断言。前半戦を終えた前田は、通訳を介して「いい時も悪い時も経験できたから、全体的にとても生産的な前半戦だった」と振り返り、充実感を浮かべたという。

 自身も足や手にピッチャー返しを受けながら、大怪我には至らず健康体を保っている前田が、後半戦も怪我なくローテを守り抜くことを期待したい。