創立40周年を迎えた日本プロ野球名球会のOB戦が、11月24日に東京ドームで行われた。 今年はともに通算2000安打を…

 創立40周年を迎えた日本プロ野球名球会のOB戦が、11月24日に東京ドームで行われた。

 今年はともに通算2000安打を達成したソフトバンク・内川聖一、ロッテ・福浦和也が新たに名球会入り。往年の名選手らに交じり、現役名球会プレーヤーとしてプレーした。

 ご存じの方も多いと思うが、名球会の入会資格は、打者なら通算2000安打以上。投手は200勝以上、もしくは250セーブ以上となっている。メジャーリーグとの日米合算記録でも認められる。

 OB戦の前日に行われた総会では、今季中に巨人・上原浩治が達成した「100勝、100セーブ、100ホールド」を新たな入会資格に加えるべきか議論された。投球回数や登板試合数なども議題に挙がったが、結論は来年以降へ先送りされた。

 

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現役で最も名球会入りに近い選手は?

 

 では現在、名球会入りに最も近い現役選手は誰なのだろうか。

 一番手に挙がるのが、故障で今季の大半を棒に振ってしまったソフトバンク・サファテである。

 広島、西武、ソフトバンクでの8シーズンで、通算234セーブ。250セーブにあと16セーブと迫っている。

 今季こそ6試合で5セーブに終わったが、15~17年の3年間は毎年40セーブ以上を荒稼ぎしてきた。

 問題は右股関節の手術からどこまで回復できるか。そして、今季代役守護神を務めた森唯斗も、37セーブで初のセーブ王を獲得。抑えの座は簡単に譲らないと宣戦布告している。

 サファテは今季開幕に、来季から2021年シーズンまでの3年の契約延長を結んだばかり。来季中の達成かどうかは別として、近い将来の名球会入りは間違いなさそうだ。

う~ん、ギリギリ届かないかな、と言う選手は?

 セーブ記録で続くのが、225セーブの阪神・藤川球児。こちらも抑えの座を任されることがあれば来季中にも手が届きそうだが、現在は中継ぎでの起用が定着。今季2セーブ、日本復帰後の3シーズンで計5セーブとペースが急落しており、現役の間での達成も簡単ではなさそうだ。

 勝利数ではともに日米通算となるが、中日・松坂大輔と、マリナーズからFAの岩隈久志が、170勝で並んでトップに立つ。

 ただ松坂は今季6勝、来季39歳となる年齢面からも残り30勝の壁は高く険しい。日本球界復帰の可能性があり、所属先が未定の岩隈も、今季は右肩手術の影響で未勝利。両者とも1年1年が勝負となってくる。

30歳になったばかりの猛追男

 一気に追い抜く勢いなのが、日米通算163勝のヤンキース・田中将大だ。まだ30歳になったばかりと若く、09年から10年連続2桁勝利中。大きな故障がない限り、名球会入りへ突き進むと見られる。

 打者はここ数年2000安打達成ラッシュだったが、来季は一息つきそう。通算記録は到達に迫る順から巨人・中島宏之の1759安打、西武・栗山巧の1722安打と続く。

 もっとも2人ともペースは落ち気味。3番手に巨人・坂本勇人が1711安打でつけており、来季中にも前2人を抜き去る可能性は高い。こちらも田中と同学年で、名球会入りが確実視される。

 新たな入会資格が定まれば、即入会濃厚な上原ら隠れた候補者もいる。トッププロ野球選手の中でも、限られたごく一部しかたどり着けない領域。次に栄光のブレザーに袖を通すのは、果たして。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]